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投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
金国との戦が思わぬ展開を見せ、登場人物の世代交代も進み…盛りだくさんな巻。無名の詩人のエピソードなども印象的だったけど、一番心に残ったのは「やさしさだけでは、大きく生きられません」というラシャーンの台詞。ラシャーンらしいだけでなく、書いてるのがハードボイルド作家なだけにフィリップ・マーロウの名台詞を思い出した。
紙の本
チンギス紀は後半へ
2021/11/30 08:58
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
チンギスカンは、国とは何かということを、常に考えていた男だった。モンゴルの統一後、隣国へ侵攻するが、強い抵抗にあう方面、逆襲を受ける方面があり、誇り高く猛き男たちのもとにも、老いと終わりが訪れる。その先に、新たな仕組みが生まれるのか。
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チンギス紀も振り返ればもう12冊目か、正直領土が広大になり過ぎて話もあっちこっちに飛び回るし、何十年もの月日が経ってしまい、定期ごとに読むにはいささか間が空き過ぎてだれだっけ、こいつ?って人名もしばしばになってきた。戦いも草原頃はこってりねっちりと書かれていたが、金国が敗退する時は3行ほどで終わってしまい笑ってしまった。
途方もない距離をモンゴルの戦人たちは駆け回ったんだろうなぁと思いを馳せる。細かなところでタルグダイが死に、ダイルも死んだ。ムカリは嫁を貰い、そしてボオルチュとチンギスは相変わらずでまだまだこの物語は終わりそうにない。
ジャムカの息子がまた活躍しそうな次巻が楽しみだ。
そして、そろそろ終わりにしないか、北方先生?笑
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チンギスも歳をとってだいぶおしゃべりになって、もろもろ甘くなった。でもそれはそれで、味が出てきて、良い。いろんな場面で様々な次世代人材の関係ができていく、今後に向けての前フリな感ある。これだけ登場人物がいるのに、これ誰だったっけ?ってのがないのも、命が宿ってる証拠だろう。次も楽しみ。
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チンギス・カンの版図拡大のなか、旧知のダイルが無くなるなか、一方、戦い以外で新たな力を発揮するチンギスの孫、ヤルダム。水滸伝の盟友ごとく、チンギスの仲間の結束は固い。それがモンゴル族の国の根幹になっている。
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西遼がバイカル城を襲いダイルとヤクが死ぬも死守。
金を攻め燕京を占領
チンギスの孫を厳しく育てる
ジャラールッディーンが高山兵雇い、チンギス攻めを企む
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著者独特の言い回しと文体は男っぽいものである。更に内容自身も男の世界だ。モンゴルのチンギスカーンと息子や孫の世代がそして今迄に出て来た人間や場所などの出来事が語られる。チンギスの話はちょっと小休止だ。それでも本書は第12巻まだまだ続くこれからも楽しみに待っています。
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今回もまた広大さが増してきて、数か月ぶりにモンゴルの大地に心を飛ばすためにはちょっと時間がかかりました。でも、入り込んだらもう、懐かしい人々やライバル達がまたまた壮大すぎる世界観で暴れ回ってくれるので一冊読み終えるのが勿体ない気持ちでいっぱい。あの凛々しい少年の面影を残したテムジンが今はもう老いを受け入れ、そして家族(孫まで!)や兵のことを思いやる巨大な王になったのは感慨深いものです。
私が個人的に好きだったあの彼の係累もまた独自の成長を遂げ…
また続きが気になる数か月を過ごしてます。
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西ではチンギスの孫ヤルダムが謙謙州との交渉に成功し東では勝利した旧金の支配を進める。版図の広がりとともに交通網の整備され物流が活発化する、若手が育つ一方でかつての勇将達がこの世を去る。世代交代が進みチンギスも老いつつある。時の流れを感じる巻。
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引き延ばしに掛かっているような気がする~金を攻めているモンゴル軍はダライ・ノールで越冬する。西遼の最前線となった鎮海城はダイルが入り,ムスリが率いる雷光隊が敵の動きを牽制しながら陽山砦からの援軍が来るまで待ち構える作戦だ。10倍の敵を引きつけて撃退したが,ダイルと狗眼を率いていたヤクが戦死した。鎮海城を守ったことで,本来長男のジョチの支配下に加える謙謙州を臣下に加えることも可能になった。春になり,宰相の福興が採用した文官・耶律楚材に兵站を切られそうになった反省を基に,ダライ・ノールから南下した上で全軍で燕京を攻め,降伏させた。しかし,金の帝は約定を捨てて河南の開封府に逃げ,チンギスの斬撃を受けた完顔遠理は帝に捨てられた思いを抱えながら再起の時を待つ~まあ,金も簡単に征服されたわけじゃないのよって言いたいわけでしょうか。ホラズム・西遼・西夏が残っているよ。あと2巻ぐらい? その後は,チンギスの孫であるヤルダムの物語になるの??
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チンギス率いるモンゴル軍が金国を攻め入る間、西夏、西遼からの守りに当たるダイル軍とスブタイ軍だがダイルが攻め込まれ戦死する。モンゴル軍は、完顔遠理率いる金軍との戦いで勝利して領土を拡げるも帝は開封府に逃げる。その戦いで耶律楚材を見い出し殺さず試練を与え試す。元メルキト族長トクトアは1人狼と森の暮らしの中で死してその後、族長を引継いだアインガが住み、ジャムカの息子マルガーシの訪問を受ける。元タイチトウ氏族長のタルグアイは、ラシャーンと商船での生業を拡大する途中で金国の輩に殺される。チンギスのモンゴル統一時代の英傑達は次々に亡くなって行く中、世代交代も少しずつ垣間見える内容だ。ジェルメ、クビライ・ノヤン等のモンゴル統一時代活躍した将軍も年老いて登場機会も少なくなり新たな世代に繋がって行く様相だ。本巻は、金軍との戦いの他、色々な英傑達の死を通して時代の移り変わりが垣間見えて面白かった。
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モンゴル軍の領土が広がり金国への侵攻を進める一方で鎮海城の守備を任されているダイルは3000の兵で数万の金軍を迎え撃つ。ヤク、ダイルの死、雷光隊ムカリの妻帯、タルグタイの死とかつての家臣ソルガムの遺児であり息子として育てるトーリオの成長など盛り沢山の内容。個人的にはジャムカの息子マルガーシの今後の動向が気になる。
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本巻は見どころが多かった。一つ目は、帝国東側の金国攻略戦と燕京の陥落、耶律楚材の帰順。二つ目は、最西端の鎮海城における西遼との戦いで寡兵で守り切るがダイルが力尽きて倒れる。三つ目は南の潮州で金の残党との戦いでタルグダイが死亡する。
老いたメンバーが亡くなっていく中で、チンギスの孫ヤルダム、ホラズムのジャラーウッディーン、タルグダイの子トーリオなど若い芽が育つ姿も描写されている。
また、本巻ではカラコルムや鎮海城の建設など、大陸交易帝国としてのモンゴルの姿が形を取りつつある。これまでの少し沈滞した流れから面白くなって来た。
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シリーズ12巻目。
金国との攻防は燕京を手中にし、耶律楚材を配下にするのだが、盛り上がりが無くて完顔遠理でなくても不完全燃焼でしょう。
それよりも、鎮海城の興亡でのダイルやヤクの死、潮州でのタルグダイの死など草原でチンギスとともに戦った登場人物が退場していくのは哀しいですね。
一方、ホラムズ国も世代が変わりそうだし、外孫のヤルダムも成長してきて楽しみです。
とはいえ、チンギスとしてはほぼ晩年になりつつあるので、どこで終了するのか、その次はあるのかの方が気になります。
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ヤク、ダイル、タルグタイなどチンギスと共に時代を過ごした人を次々と亡くなっていく…
今後のチンギスはどうなるのか!?