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チンギス紀 十三 陽炎
著者 北方謙三
ホラズムの皇子ジャラールッディーンは、テムル・メリクやマルガーシとともに、サマルカンド近郊で、カンクリ族のサロルチニらを交えて調練を行う。そしてゴール朝との闘いに参加した...
チンギス紀 十三 陽炎
チンギス紀 13 陽炎
商品説明
ホラズムの皇子ジャラールッディーンは、テムル・メリクやマルガーシとともに、サマルカンド近郊で、カンクリ族のサロルチニらを交えて調練を行う。そしてゴール朝との闘いに参加した。
金国の完顔遠理は開封府に赴き、帝の許しを得て、モンゴル国に奪われた河北の地で闘う影徳隊を組織する。ふだんは民として潜伏し、モンゴル軍の駐屯地などを襲撃しようと試みる。また、遠理は大同府の泥胞子の書肆で、沙州と呼ばれる初老の男と出会った。
チンギス・カンの孫ヤルダムは、スブタイの指揮下に入ることを命じられる。礼忠館を継ぐかたちになったトーリオは甘蔗糖を商うために南の国へと向かうが、その際、部下の呂顕が岳都で育ったことを知る。西遼を殲滅するために進軍したジェべは、先に鎮海城を襲撃した獰綺夷と対峙した。
ダライ・ノールでひと冬を過ごしたチンギス・カンは、返礼としてホラズム国に大規模な使節団を派遣する。彼らはホラズム国のオトラルを経て、サマルカンドに向かおうとしていた。オトラルを統治するのは、アラーウッディーンの叔父でもあるイナルチュクだった。
使節団はなぜ襲われたのか。
運命を分かつ事件が起きる、好評第13巻。
目次
- 静寧の草/光そこに匂いて/変事あり/草原の西/指呼でなく
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紙の本
さらなる巨大帝国へ
2022/04/02 17:38
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
チンギス・カンは、金国北部を平定したが、実情はモンゴル国への抵抗組織が生まれ、統治はなかなか進まない。西方に目を移せば、ホラムズ国が、モンゴル国に抗おうと着々と準備を進めてりう。意図せず巨大な国を創ることになったチンギスに、先はまだ見えないようだ。兵站から始め、軍を創り出すという考え方は、とても重要なことだと改めて思う。今後、どのようにさらなる巨大な帝国に仕上げていくのだろう。