読割 50
電子書籍
ユア・フォルマV 電索官エチカと閉ざされた研究都市
著者 菊石まれほ(著者) , 野崎つばた(イラスト)
★第27回電撃小説大賞《大賞》受賞のSFクライムドラマ・第5弾★! ――いつか私の「秘密」が公になったとしても、どうかかばわないで下さい。 敬愛規律の「秘密」を頑なに守る...
ユア・フォルマV 電索官エチカと閉ざされた研究都市
ユア・フォルマ 5 電索官エチカと閉ざされた研究都市 (電撃文庫)
商品説明
★第27回電撃小説大賞《大賞》受賞のSFクライムドラマ・第5弾★! ――いつか私の「秘密」が公になったとしても、どうかかばわないで下さい。 敬愛規律の「秘密」を頑なに守るエチカと、彼女を共犯にしたくないハロルド。対話を避ける二人の溝は深まっていた。 そんな中、解読が続けられていた謎のAI「トスティ」が、ドバイの技術研究都市「ファラージャ・アイランド」で開発された可能性が浮上する。所有者の人格を反映した分身アミクス「ego」が浸透する都市への潜入捜査は、その環境の特殊さから困難を極める。研究都市に住む天才少年・ユーヌスの協力もあり、徐々に真相に近づくエチカたちだが、同行していたビガの身に異変がおこって――。 エチカとハロルドが出会ってから一年、彼らの長い冬が、また始まる。【STORY】序 章 雪暗第一章 閉ざされた研究都市第二章 亀裂第三章 地中の蛹たち第四章 終曲、そして序曲終 章 反故
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紙の本
新章
2023/01/19 01:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あとがきで作者の方も言っていたけれど、
次のステージに進んだ5巻。
舞台はUAE。
これまでは内側での物語が中心だったけれど、
いよいよSFらしく世界全体の姿が見え始めてきた。
これまで世界の姿についてほとんど言及がなかったなかで
いきなりの今回の展開で一気にキナ臭さも感じるけれど、
それよりも中心にいる2人の関係がどうなるのか。
序章ということで、楽しみに次を待ちたいと思います。
紙の本
まさか前巻よりこじらせるとは
2023/01/28 02:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
秘密を共有したことでかえって溝を深めたエチカとハロルド。
RFモデルの秘密を抱えたことで罪を犯すことになったエチカに制御できない複雑な気持ちで態度を決めかねるハロルドと、今まで通りに接してほしいのにそれが叶わず悪化していくエチカ。
ビガとフォーキンを加えた四人は謎のAIトスティの開発言語を調べるために研究特区のような場所に向かい、二人の最初の事件との関連を見つけ、ついに黒幕とも言える存在を知るが、同時に二人が決別するまで。
この話うっすら思ってたけど、もしかしてアミクスが愛を知る話だったりするのか?
「情報が増えるほど熟考する時間が減って感情で判断するようになる」という情報化社会の問題が再び浮き彫りになって思考誘導システムが浮上したけど、この問題もしかしていままさにハロルドが抱えているやつでは?
エチカへの自分でも理解できない感情のためにエンジンに負荷がかかって、本来合理的効率的に下せる判断を感情的に行った結果、やっぱり決別になったってことだよね。
まるでハロルドは感情を排除した結果別れを選んだようだったけど、事実はその逆っていうの、すごくエモい。
機械と人間の関係をさらに深掘りしてる感じ好き。
しかし、今回はハロルドに負荷をかけるためなのか、あまりにもエチカが思考放棄していた様子だったのがとても残念。
羽化羽化って明らかに怪しい研究にツッコまず、調べず、後手後手すぎたのが本当に捜査官なんだろうかって思ってしまうほど、今回に関してはあまりにも杜撰でお粗末だった。
本当にエチカは思考誘導受けてなかったの?って疑問に思っちゃうくらい。
電子書籍
【対話を避けて、心は読み解けず、閉ざされた冬が始まる】
2023/11/29 07:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
蝶の島に潜入する物語。
相手を想うからこそ、敢えて離れなければならない場面がある。
哀しい別離はお互いがそれぞれの道を歩み始めた証でもある。
冬の時代に到来してしまったエチカとハロルドを余所に、人格を反映したアミクスを創り出す都市に潜入する事で、巨大な蠢く闇に触れる。
複雑な計画を暴く中で、目まぐるしい異変が彼らを襲う。
亀裂の走った関係の中、頑なに守り続けた秘密を知った時、もう後戻りは出来ない。
蛹が蝶に変態する過程の様に。
一度関係を徹底的に壊す必要があるのだ。