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【期間限定価格】真田太平記(五)秀頼誕生
著者 池波正太郎
肉親を次々と失い朝鮮出兵もうまくゆかず、豊臣秀吉は日に日に生気を失っていく。秀吉歿後をにらんで諸雄は動き始めるが、思いがけず秀頼が誕生したことで天下の行方は混沌となる。い...
【期間限定価格】真田太平記(五)秀頼誕生
真田太平記(五)秀頼誕生
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真田太平記 改版 第5巻 秀頼誕生 (新潮文庫)
商品説明
肉親を次々と失い朝鮮出兵もうまくゆかず、豊臣秀吉は日に日に生気を失っていく。秀吉歿後をにらんで諸雄は動き始めるが、思いがけず秀頼が誕生したことで天下の行方は混沌となる。いったんは次の天下の主は徳川家康をおいて外にないと確信した真田昌幸であったが、「好きな男」秀吉の世継ぎに己れの命運を賭けようとして、徳川方から嫁をもらった長男・信幸との関係が微妙になる。
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紙の本
泥沼の朝鮮出兵、混乱の国内情勢、甲賀と草の者の白熱の追走劇
2009/12/27 16:31
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝鮮出兵が泥沼の様相となりつつあるとき秀頼が誕生するところから、秀吉、前田利家の死去後の文治派と武断派の争いの結果、家康に庇護を求めた三成が、五奉行を辞して佐和山にて戻るあたりまでを描いている。
本巻では、とにかく泥沼化する朝鮮での戦いとともに、秀頼が生まれたことによる秀吉の病的な喜びと国内での混乱が描かれている。
現地の状況を正確に伝えられていない秀吉の命令と、それをそのまま実行できない現地の苦しい状況や、石田三成・小西行長らと加藤清正たちの不和などによって、日本軍、朝鮮・明軍共に益のない朝鮮での戦いはますます混乱していく。
これらの混乱と合わせ、後継者がいなかった秀吉の秀頼誕生を喜ぶ異常さ、関白・秀次への怒り、戦時中の伏見城築城と醍醐の花見など、国内でも秀吉の手によって起こされる混乱の様子が描かれている。
甲賀の忍・猫田与助たちが真田の草の者・お江たちを追いつめる追跡劇も見所の一つで、思わぬ結末に驚かされる。
また、ドラマチックに登場した鈴木右近の帰還も見逃せない。
そして、草の者として一人前になりつつある、向井左平次の息子・佐助の活躍と、沼田に移った樋口角兵衛が今後どのように物語に影響を与えていくのか楽しみだ。
紙の本
秀頼誕生、秀吉の死、そして時代は徳川を中心に
2017/04/04 15:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
『真田太平記』第5巻は、副題にあるとおり豊臣秀頼の誕生の頃から始まります。
嗣子のいない豊臣秀吉にとって、自らが作り上げた政権をいかに後代まで維持していくのかが晩年の苦しみの1つだったのでしょう。そこに秀頼が誕生したことで、様々な歯車が狂っていくことになるわけです。
朝鮮出兵の是非、秀次の死から、ついに秀吉の死も迎えます。
その後の石田三成を主力とする文治派と加藤清正らの武断派の確執、前田利家の死、徳川家康がいよいよ台頭してくる様が描かれています。『真田太平記』と言いながら、この第5巻ではむしろこういった中央政局の様子が丹念に語られています。特に、前田利家の死後、文治派と武断派の確執から石田三成が命を狙われたため徳川家康に保護を求めていったあたりの話などが詳しく語られ、これこそ大河ドラマといった趣でついつい読み進んでしまいます。
さらに、丹念に語られているのはやはり草の者たちの動向です。特にこの巻からいっそう物語られることが多くなったのが向井佐助のことです。真田の草の者で佐助と言えば、もうあの人物しかいないでしょう。
こうした中、真田親子は次第に豊臣をあくまで奉っていく昌幸・幸村親子と、徳川につくことになっていく信幸との何とも言えない断絶がじわりじわりと描かれています。
まだ話は半ばにも達してはいないのですが、次から次への読み進めていきたくなるところがすごいです。
紙の本
秀頼
2016/02/07 11:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earthbound - この投稿者のレビュー一覧を見る
秀頼誕生で真田家の選択肢が、徳川だけでなく豊臣も加えねばならなくなったことが、真田信之と昌幸&幸村の間に溝を作る結果となります。
一族の命運はどうなっていくのか?
揺れ動く武将の心情がつぶさに描かれています。