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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
暴力の連鎖、心身問わず暴力をうけた人は他者に暴力を振るうようになっていく…操られているような感じも強いけれど、どこかでその連鎖を断ち切らないと被害者はどんどん増えていく。
プロローグはおぞましい、けれどエピローグはなんだか切なさもありました。
グロあるしホラー文庫だけど、櫛木作品らしい内容でした。最高。
虐待の連鎖が生み出したシリアルキラー
2023/06/13 16:47
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
自己肯定感が低い人が犯罪に巻き込まれやすいのか、あるいはそのような人たちで連鎖的に犯罪を引き起こすのか、この物語を読み終えて、わからなくなった。作者は、じこひゅおかが低い人たちたが抑圧の連鎖を続けているために、いじめやクラスカーストのような構造が生まれるのではないかと示しているようだ。その構造では絶対的な強者の不在が、虐待の連鎖を生むともいえる。読後、ざわつきが残り、サイコミステリーだ。
グロすぎてしんどかった~
2024/07/30 01:34
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元家裁調査官の白石はある事件以来仕事を辞めて妹と同居し専業主夫をしていたが、かつての担当少年が殺され、さらに大きな事件の加害者だったことが発覚したことで友人の刑事に引きずられるように事件を追いかけるようになる話。
こういうの読むと現実に悲観してしまうから現代の社会問題を扱った作品は苦手だ。
虐待を扱う作品の中でも犯行がグロテスクすぎ。
犯人、犯罪者は異常だけど、こういう家庭環境だったのが問題なんだという免罪符を掲げられるようで気分も悪い。
一応話の大筋は王道の視点変更は時系列変更で予想通りではあったけど。
犯人は予想外の人物だったわ。
途中でクリニックの医師が怪しく見える方のミスリードに誘導された感。
虐待は最低だし洗脳は怖いっていう話だった。
内容が重いので速やかに忘れたい気もする。
まぁシリーズの続きを読むんですけど。
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
予想もしてませんでしたがまさかの2巻が出るとのことで読み直しました。
昔読んだ時よりも面白く感じました!
最後のどんでん返しがわかりにくくってもう少し繊細に描かれてたらなおよかったなぁ
2巻も注文したし楽しみです!
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やっぱり櫛木理宇さんの小説。
残虐さが凄い。
途中から「この話はどんな風に関係してくるんだろ」からの「えっ?」「えっ?」って思う時間の経過。ホントいつも一気読みしてしまう櫛木作品。
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ものすごい物語を読んだという感じです。
虐待が虐待に繋がり、最終的には人間性を否定する屈辱を与えられてからの死へと繋がる。
そんな人間を生み出してしまうような今の日本という国のことを今一度考えたいと思ってしまいました。
櫛木さんってこの手の話に容赦がないもんなぁー。
次はホーンテッドキャンパスを待ってます。
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わかってはいたけど、残酷すぎて人には勧められない…
しかし、事件の解明パートは食い入って読んでしまいました。
そしてラストスパートで畳み掛けるように真相が明かされていきます。後半のスピード感がすごい。
読み終わると実写版があったか?というくらい登場人物の容貌が勝手に頭で形成されてました。
家の外観とか、庭木の緑の濃さまでイメージが頭にこびりつく。
だから現実味を帯びてしまって余計におぞましく感じるような。
「虐待の連鎖」というテーマがテーマなので、エンタメで消費されるだけで終わらない、考えさせられるところがあるという意味でも現実味はあって然るべきところなのかもしれませんね。
こんなおぞましい事、現実にはあり得ないと思いたいけど。
本当に読後感最悪です(褒め言葉)
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櫛木理宇『虜囚の犬 元家裁調査官・白石洛』角川ホラー文庫。
元家裁調査官を主人公にしたサスペンスミステリー小説。
猟奇的な監禁事件の真相と監禁犯を殺害した犯人の正体も気になるのだが、主人公の白石洛が家裁調査官を辞めた理由も何やら謎めいていて非常に気になるところ。
予想外の時間経過と二転三転の展開に加え、かなり複雑怪奇な事件の全貌と余りにも情報量が多い後半の展開に、読んでいて非常に疲れた。
前半は時間経過が緩やかな割りに展開が速いが、情報量は然したることもなく、安心して読めた。ところが、後半は登場人物が入れ替わり立ち替わりの上に、ストーリーは複雑怪奇、混迷の極みの泥沼。そして、いきなり8年もの時間が経過するのには愕然とした。
家裁調査官を辞めて、主夫となり、妹の果子と同居する白石洛は、友人である刑事の和井田から白石が7年前に担当した少年の薩摩治郎の件で相談を持ち掛けられる。
和井田の話によると、薩摩治郎が安ホテルで刺殺死体となって発見され、警察が治郎の自宅を調べると、全裸で鎖に繋がれて異臭を放つ痩せ細った女性を発見したという。殺害された治郎が複数の女性を監禁し、死後にはその肉をドックフードに混ぜて他の監禁女性に与えていたというのだ。
白石は気が進まないままに事件を調査すると……
本体価格780円
★★★★
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負の連鎖。虐待、親子関係、洗脳。
事件だけでなく、主人公の少年たちとかかわれなくなった理由など、気になるところがたくさんあって一気読み。
シリーズ化されるのかな。
親友の和井田、妹、白石の食事の場面が唯一ほっこりする。
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やっぱり櫛木さんの描く虐待のシーンは凄惨でおぞましい。
対照的に、洛、和井田、果子のやり取りのシーンは癒される。
もしシリーズ化(白石洛シリーズ)されたら、次作も読んでみたい。
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引っ張るだけ引っ張って 最後の最後に
ネタのてんこ盛り。
まるでおお昔の火曜サスペンス劇場みたいな
終わり方。
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残酷でおぞましい事件に隠された真実とは。衝撃的結末に、撃ちぬかれる。元家裁調査官で当時彼の担当をしていた白石は、友人で刑事の和井田の依頼を受け調査を始めるが……。(e-honより)
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元家裁調査官の主人公が過去に担当した少年が殺される。しかし7年を経てその元少年は最悪の監禁犯となっていた。
「犬」というキーワードがその元少年と、さらに自身のトラウマに深く関わりがあり、離職した身でありながら事件の真相を追及していく。
被害者が加害者であり、加害者が被害者と複雑にいりくんでいく。
拷問、虐待など残虐な描写が多くかなり重いが、この負の連鎖がどこに行き着くのか気になって読むのがとまらなかった。
3章の中学生パートではどう事件に絡んでいるのか検討もつかなかったが、終盤で一気に畳み掛ける展開に。
大元はこいつだったの!?とびっくり。
そして大元の怪物も被害者という悲しい事実。
登場人物ほぼ全てが立場を変えつつ虜囚の犬だった。
登場人物が多く少し混乱したのと、やはりとても好きにはなれない内容でしたが、一気読みでした。
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面白すぎて止められず2日で読了。今年イチ面白かった!
しかし冒頭から出てくる内容が残酷すぎてもはや作者の櫛木理宇さんの精神状態を心配しちゃうレベル。笑 その行動も後から少しだけど理由が明かされる。すごすぎる。色々なところで覚えた違和感は全部解消されるので読んでて気持ちがいいし、詳細に描かれている割にスピード感があるので読みやすい。
それにしてもいつも思うけど櫛木理宇さんは虐待からの虐待、嫌悪からの嫌悪のような負の連鎖を描くのが本当にうまい。今回の作品も登場人物のみんなが幼少期の経験から深い闇を抱えていてそれ故に残虐な行動に出ている。こんな経験をしていたらこうなってしまうのも理解できてしまうし、犯人に同情さえしてしまう。読者の心理をコントロールするのがうますぎる、櫛木理宇。
「瀬田」という名前が2回でくるんだけどそれは関係あるのかな?それとアズサ達が自殺を測った理由は何なんだろう?もう少しだけ犯人の過去を描いてくれたら大満足だったな。これでも十分満足してるけど。
最後まで私は諸悪の根源の予想が全くつかず、まさかの展開だったので大満足。
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ドロッとした感情と爽やかさが、混ざらないのだけれどある時交差して。
かなり引き込むが終盤はサクッと終わってしまった。