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投稿者:Ken - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇治宿外れのめし屋で京の袋物問屋の隠居又兵衛と知り合いとなった空也は、室生寺に向かうという又兵衛一行と同行することになる。途中、剣術好きの又兵衛は柳生新陰流正木坂道場へ空也を連れて行き、師範と一夜勝負をなして稽古に加わることとなる。しかし次第に道場のありように違和感を抱く。一方空也との勝負を望む佐伯彦次郎はひそかに空也の動きを探り、空也が大台ケ原を最後の修行の地と定めたことを知り、大台ケ原に先行する。空也は室生寺に到着後、この地で修行することに決め、3週間の修行を行う。そして最後の修行の地大台ケ原と向かう。そして、空也と彦次郎の勝負。空也は己の身を斬らして彦次郎に勝ちを得る。傷ついた空也だったが、なんとか姥捨の郷にたどり着き、霧子・眉月と再会を果たす。回復した空也らは今津屋用命の弁才船で江戸へと向かう。そして空也は眉月にともに過ごそうと告げる。これで空也十番勝負完結。
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
たしかに空也は年寄り受けが良い。今回は京の隠居とかかわったり、あちこちの心配をよそに、修行の締にかかります。心配してる江戸には年寄りたちからの消息 江戸の衆も、泣いたり笑ったりです。長かったね。
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【空也の武者修行、約束の地で待ち受けるのは―― 】京の老舗袋物問屋の隠居と知り合った空也は大和柳生へと同道する。新たな修行の場を得たと感じるが……。そして、最後の勝負が迫る!
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佐伯さんの本の登録は287冊目。付録によれば、この本は時代小説293冊目と言うことでサスペンスものなども読んでいるので、どこかで登録を漏らしているようだ。
これだけ読んでいるので、81才の佐伯さんの作品にどうしても老いを感じてしまう。最後の戦いも相手は何巻にも渡って登場していたのに一瞬で勝負が付いてしまう。壮年の頃はもっと切り結んでいたように思う。また今回も修行はあちこちで行い、中々最終地点に辿り着かない。辿り着いたと思うと又々空也が思い惑う状況。スッキリとした終わりにならない。
このシリーズはこれが最終回だが、やはり多作な作家のため、磐音と小籐次の新シリーズ化を考えているそうだし、全くの新シリーズも4冊出すことが決まったそう。まだまだこの作家との付き合いが続くようだ。
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空也十番勝負のうち、最初の頃と、この最終巻がよかった。
作者の思い入れも、体調も良いのか、文章に力がみなぎり、登場人物たちの会話や息遣いが聞こえるような最終話だった。
作者は、磐音の晩年の話を書きたい様子。
気持ちと体調さえ良ければ良い作品になりそうだ。
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シリーズを通して空也の成長と剣技がある境地まで達していく様は見事に描かれてます。
最期の刺客として登場した佐伯某は何冊にも渡ってかなり描き込まれてきたものの、満を持して空也と対峙した時、読み手の私がドキドキするくらいまでキャラが昇華されきれてなくて残念でなりません。
近作の佐伯シリーズでも剣劇が比較的多く大好きなシリーズだったので終わってしまうのは残念ですが、最期の十番目の盛りあがらなかった「残念感」が拭いきれませんでした。
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まずは、武者修行完結おめでとうございます。それと、ご高齢の作者様、書き下ろしありがとうございました。十番勝負にしては・・・という感じが否めませんが、絹物の衣装のダークヒーロー自身も終わりたかったようです。お疲れ様でした。
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長い物語が終わりました、最後の勝負がこんなので
良いのか疑問ですが、最近の年寄佐伯先生の筆では
こんなんだろうな、無事に帰って顔を合わす・・・
合わさんのかーい!(/・ω・)/
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空也十番勝負の十番目、完結編
ただし、十番目の勝負はあっさりと語られていた。
今回のメインは柳生の正木道場での修行。
柳生の道場も長い年月のうちに進歩がなく改革が必要t2お言うことをページを割いて語られていた。
読んでいる間はさすがに場面場面の描写がうまく楽しめたが、振り返ると中身が少なかった印象。
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「空也十番勝負」10巻、十番勝負、ついに完結です。
武者修行を続ける空也は、宇治のめし屋で、京の老舗袋物問屋かつらぎの隠居又兵衛一行と出会い、彼らの大和国室生寺詣での旅に同行することになります。
すると又兵衛、お礼と称して空也を〈徳川一門の官営道場本家本元〉、柳生新陰流正木坂道場へと連れて行き、師範の柳生武大夫を紹介、そこでしばらく稽古をすることに。
そこは実は、重富利次郎&霧子一家と眉月姫たちが空也を待つ姥捨の郷からそう遠くないところ。空也の居場所を文で知りホッとした彼らは、龍神温泉へ湯治に出かけます。
そんな中、姥捨の郷の広場に露天を出す一人の薬売りが。名は千代丸。ん、どこかで聞いた名だと思えば、そう、7巻から登場した、空也と真剣勝負を望み旅をする剣術家佐伯彦次郎と、その小者伴作老が連れている愛鷹の名前ではないか。いよいよ佐伯彦次郎が空也に迫る!
いやもう普通におもしろかった。磐音と空也の物語を読むのが久しぶりだったこともあって、隅から隅まで楽しめました。どのシーンとは言えないけど何度もウルウル。磐音や尚武館道場の人たちはもちろん、おこんさんに眉月姫、武左衛門に柳次郎、幾代さんも、ほんっとみんな大好きです。
空也の武者修行の旅は終わりましたが、このシリーズ、なんとまだ続くようです! いやそうですよね、読者としてはこれの後がいっち番気になるところですから! これの後をこそ読むために生きております。ここで終わられた日にゃ、もう、ほんとに。〈磐音と空也父子の「壮年若年篇」というべき物語〉『磐音残日録』、読める日を心待ちにしております!
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空也の最終巻。佐伯彦次郎との十番勝負はあっさりな終わり方。それよりこれから先に向けての話の前置きのような巻(感)がありました
空也は、自分のことは二の次三の次という人の良さをしっかり父と同じに引き継いぎ人に好かれることはしばしば。だけれど、今は着の身着のままの日々を自ら望んで修行中とは言え、生まれはエリート。そして居眠り剣法磐音と違い薩摩剣技を選んだ空也。そんな空也の激しさと真っ直ぐな性格は、恵まれず歪んでしまった剣術家には受け入り難いもの
空也は迷いを心に秘め、尚武館道場へ帰ります
眉月との会話は青年でなくなった空也で、少し寂しい。隠居又兵衛は由蔵かと思った。修行中に江戸の年寄りたちが健在で終わりほっと安心
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このシリーズも大団円ですが~大和へ向かう峠で京の袋物問屋の隠居と知り合った空也は室生寺へ寄進する500両の守り手として旅に加えられた。急ぎ旅ではないと隠居は空也を新影流の道場へと導くが,当初は物珍しい大道場の稽古も停滞気味に見えてきた。薩摩剣法の稽古を嫌い,出て行って欲しい雰囲気を感じた空也は室生寺へと再出発するが,剣術師範を解雇された古参の剣術家を斥け,金を室生寺に届けて,女高野と呼ばれる室生寺の山奥で21日の修行を終え,最後の修行の場を歳末の大台ヶ原と定める。そこには安芸広島城下の道場を出奔して道場破りに明け暮れていた佐伯彦次郎が待ち構えていた。・・・姥捨ての里に左肩に傷を負いながら辿り着いた空也は渋谷眉月と再会する~磐音と空也の確執を描くようです。それにしても,三人の馬子はどうして出してきたのだろう,要らなくない?500両を持っていて寄り道するとは信じられない
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感想
居眠り磐音と空也十番勝負が完結し、とても楽しませてもらった。今後は、筆者の感じる老いとリンクさせて、磐音の晩年を書きたいとあったが、これもまた楽しみ。
作中での磐音の役割はもはや代読のみ!?手紙の度に呼び出されるみんなも大変。
最後の勝負の割に、彦次郎との対決は意外に呆気なかった。利次郎はどんだけ休めるねん、眉月は姫様ながらお供を従えず長旅などツッコミどころ満載だが、シリーズが無事終えて良かった。
あらすじ
空也は近江の茶屋で出会った京都の商人と一緒に大和まで行くことにした。その道中、柳生の庄により将軍家師範として名高い正木坂道場に立ち寄る。最初は道場の威勢に圧倒されたが、そこは他流の良いところを受け入れない形骸化した稽古法に陥っていた。
空也は宝生寺で修行を成した後、大台ヶ原を最終の地と決め、修行をする。そこで佐伯彦次郎と相見え、尋常の勝負をする。
空也はなんとか姥捨の郷に辿り着き、修行も終わりを遂げる。
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空也シリーズ完結。
途中で中断していて、続きが出てると知ってまた読み。
無事に十番終了してよかったという事と、あとがきを読んで、歳をとった磐音も見てみたいぞ。とも思いました。
ただ、作者さんもかなりの高齢なので、健康で長生きしていただいて、ぜひ書いて欲しいとも思います。