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大江戸かあるて 桜の約束
著者 杉山大二郎
上野国(現在の群馬県)の農村に生まれた貧しい小作農の子ども駿は、物心つく前に父を流行病で亡くし、母ひとり子ひとりで暮らしていた。だが、天明3年(1783)浅間山の大噴火に...
大江戸かあるて 桜の約束
大江戸かあるて 桜の約束 (集英社文庫 歴史時代)
商品説明
上野国(現在の群馬県)の農村に生まれた貧しい小作農の子ども駿は、物心つく前に父を流行病で亡くし、母ひとり子ひとりで暮らしていた。だが、天明3年(1783)浅間山の大噴火によって母を亡くし、天涯孤独となった。彼は同い年の親友・涼とともに文武の修業に励んでいた。ある日、病で死の淵に立つ涼の母親を助けるために、医者を訪ねる。しかし、金のない者は診察すらしてもらえない。そんな不条理に憤った彼は、弱き者を守るために、江戸一番の医者を目指す――。情けは人の為ならず! 青春時代長編シリーズ、第一弾。
目次
- 第一章 父の思い/第二章 母の思い/第三章 団子屋は団子を売らない/第四章 百姓の武器/第五章 涼の出世
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清々しい気持ちで読み終えた。
2024/01/30 09:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨今、一捻りどころか幾重に捻られた作品が多い中で、先が読めるような感じで、実に大らかで青臭い小説だなと感じた。白樺派、武者小路実篤の作品群のようなお気楽さはないけれど、青臭さとでも言うか、理想主義的な香りを感じた。と言って、批判しているわけでは毛頭ない。今や顧みられることもなくなった、武者小路実篤の作品が今もなお好きだから。
著者は経営コンサルタントの一面を持っておられるそうだが、私はそういう目でこの小説を読まなかった。単純に今の時代に必要とする若者、人間の理想像を著者が描いたと捉えた。
小説の進行上、多少の悪人は出てくるが基本的に善人ばかりの小説だと感じた。だから、今後続くであろう青春小説?のプロローグとしてのこの巻の読後感も良かった。
表題『桜の約束』の意味が小説の最後になって分かるあたり、映画の場面を観ているような気分になった。この『約束』が時間以降、主人公の人生を貫いていくのだろうと思う。
若返った気分。引き続き次巻を読みたい。
紙の本
清々しい気持ちで読み終えた。
2024/01/25 14:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨今、一捻りどころか幾重に捻られた作品が多い中で、先が読めるような感じで、実に大らかで青臭い小説だなと感じた。白樺派、武者小路実篤の作品群のようなお気楽さはないけれど、青臭さとでも言うか、理想主義的な香りを感じた。と言って、批判しているわけでは毛頭ない。今や顧みられることもなくなった、武者小路実篤の作品が今もなお好きだから。
著者は経営コンサルタントの一面を持っておられるそうだが、私はそういう目でこの小説を読まなかった。単純に今の時代に必要とする若者、人間の理想像を著者が描いたと捉えた。
小説の進行上、多少の悪人は出てくるが基本的に善人ばかりの小説だと感じた。だから、今後続くであろう青春小説?のプロローグとしてのこの巻の読後感も良かった。
表題『桜の約束』の意味が小説の最後になって分かるあたり、映画の場面を観ているような気分になった。この『約束』が時間以降、主人公の人生を貫いていくのだろうと思う。
若返った気分。引き続き次巻を読みたい。