紙の本
題名の勝利
2023/07/23 04:57
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
短期間に版を重ねる大ヒット
内容は森永氏が過去の著書やラジオ等で話している事が多い。
ヒットの一番の要因は題名とユーモラスな表紙イラストだと思う。
財政均衡主義が正しいか間違っているかは判断が分かれるが、現在の日本が「将来世代にツケを残さない」といいながら肝心の将来世代が生まれないという状況になっているのに、財務省が気候主義をやめないのは「真理教」と揶揄されてっもしかたないと思う
紙の本
経済を難しくしたのは誰?
2023/11/04 11:23
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはり経済問題は一読しても頭にすっきりと収まらない。しかし税金を多く納めてもらい、支出を押さえればいいものではないのは理解する。国家と家庭のレベルは違う。家計簿レベルで物事を考えちゃ、目先の得しか見えなくなる。
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p4 財政均衡主義は誤り
p27 銀行の信用創造 銀行は預金を集めて、貸し出しているが、集めた預金の何倍もの融資を実行することできる
p44 古代から封建への転換期に生まれた浄土真宗や日蓮宗などの鎌倉仏教、封建から近代への転換期に生まれた天理教や金光教などの新宗教、近代から現代への転換期である太平洋戦争の集結によって生まれた新興宗教
経済の混乱で庶民が苦しむ中で、その苦痛をすこしでも和らげようとした
カルト マイナスの説教 信者の生活を破壊すると同時に、教祖や協会幹部だけが太っていく
p54 財政均衡主義という教義をもち、その教義を正当化するために日本の財政は破綻状態だと国民を脅す神話を作り上げた
p58 日本政府は借金も多いが、その3分の2ほどは資産としてもっている
p63 通貨発行益
p68 1935と1947年と比べ物価は109倍となった 年平均の物価上昇率は43%
ハイパーインフレを起こした国 年率1000%
5000兆円くらいの国債を日銀が保有すれば悪性のインフレが起こるであろう いま日銀が保有しているのは500兆円
p81 日銀はバランスシートに国債を取得金額で載せているのだから、途中売却せずに満期まで国債を保有し続ければ、金利が上昇しても、バランスシートは痛まない。それに、日銀は自己資本比率規制を受けないので、万が一債務超過になっても業務停止にならない。さらに、日銀は形式的には株式会社だが、株主に議決権はないのだから、債務超過になったとしても、業務上なんら影響はうけないのではないか?
p82 オーストラリアの中央銀行であるオーストラリア準備銀行の純資産がマイナスになった 2022/9/21
その結果なにも怒らなかった
p135 日本経済が成長できなくなった最大の理由は、急激な増税と社会保険料アップで手取り収入が減ってしまったから
p139 国家公務員の給与 民間(正社員)準拠
p141 国家公務員定年2022年 60歳 2023 61歳 2031年 65歳
p153 大手新聞の本社 国有地払い下げ
p155 金融所得課税 分離課税 20.315%
厚生年金保険料 上限あり
p158 退職金課税
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おもろいです。テーマが良い。が、章構成が悪いな。カルトとザイムの類似性を強調しすぎ。わかったから、もういいから、って感想になっちゃう。ザイムを信奉するカルト集団である日本国がどこに向かっているのか、どうなっていくのかをもう少し触れてほしかった。
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タイトル、ネーミングがキャッチーで良いね。
(と、感覚的に思えるのは、40代以上なのかもしれないけど)
財務省の唱える財政均衡主義を「教義」と喩え、その教義を正当化するため、「日本の財政は破綻状態だ」と国民を脅し続ける。その行いをカルトと言ってしまえるかどうかは、冷静に見る必要があるとは思うが、論を展開する立ち位置は明確で、対象の捉え方も一貫性があり、分かりやすい内容だった。
一般消費者に厳しく、企業に甘い体制は、悪くないと思っている質なので、(それも著者に言わせれば、ザイム真理教に洗脳されている、ということかもしれなが)、本書の論旨も、面白いと思いつつも、ストンと腹落ちするまでには至らなかった。
とはいえ、著者がザイム真理教の教義に反論する意味で挙げている、日本経済の底堅さ、国力についての記述は、ザイム真理教がどうであれ、漠然とではあるが、わが日本に期待する気持ちも込めて抱いている感触の裏付けになった気がする。
「自国通貨を持っている国は、財政均衡に縛られずに、より柔軟な財政政策をとることができる。財政赤字は、ある程度拡大させ続けて大丈夫なのだ。」
「借金のGDP比は102%だ。GDPと同額程度の借金というのは、先進国ではごくふつうの水準だ。日本の財政が国際的にみて悪いと言う事実はまったくないのだ。」
「日本の財政が破綻に近い状態にあるのなら、世界で最低水準の金利しかつかない日本国債を海外投資家が買うはずがないだろう。」
世の中が、やれ円安は収まらない、日本は沈みゆく国だと思えば思えだ。それを、ザイム真理教が煽るのも、どうぞご勝手に。
個人的には、その逆張りで考えておけば、いいんじゃないか?と、楽観的に思えた。
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読みものとしてはおもしろかったし、共感もした。ただし、説得力があったかどうかは読者によるかと。
P4 「ニューディール政策」だと思うけど、効果の有無は異論があったかと。
P27 「信用創造」といっても、無限じゃないかと
P44- 「ショック・ドクトリン」みたいな
仕方ないけど、宗教の説明が雑に感じる
P64 発券できた国立銀行条例も入れてほしかった
P96 名日金利は名目金利か?でも、なぜ?
P125 ひろゆき氏のコメントはいらないでしょ
P130 物品税が抜けてる
P138 雇用保険を払わせて、格安家賃は差額を課税しろと
P158 退職金制度は縮小か廃止。給与の一部を先送りして減税でしょ
P176 この国の防衛力は、米国製のを割高な値段で買うこと
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ILOは、社宅は労働者の思想統制につながるとして提供しないよう呼び掛けている。
江戸時代の小判は、時代を追うごとに改鋳が進んで色がわるくなった。
MMTはアベノミクスの実験結果を踏まえて生み出された。
通貨発行益は、公共投資ではなく減税にする。社会保険料と増税で、所得が激減している。
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著者の主張は理解出来るが、真実はいかほどか?事実に基づき述べてるのか?は財務省官僚当事者しかわからない。
プライマリーバランスが前提、将来性や国際社会情勢を気にしないザイム教の教義は地方自治体ザイセイ教会に浸透しているのは事実である。当事者が言うので間違い無い。
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確かに、もはや宗教レベルとさえ思わせる財務省の悪行を、ズバリ書き記しているので、広く知られて欲しい。
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この本の著者である森永氏の本を読むのは10冊を超えていますが、彼が一躍有名になった本「年収300万円を生き抜け経済学」を読んだ頃からお世話になっています、調べてみたら、その本が出版されたのは2005年で私が今の会社に転職する前のことでした。
当時二人の子供も小さく住宅ローンを抱えていてバリバリ働いていた私は「年収が300万円なんて信じられない」と思っていましたが、森永氏の予言通り、それから20年を経過しようとしている現在はそのような時代が定着してしまいました。
この3年間のコロナ対策のために多くの国債が発行されましたが、コロナという名目もあったのでしょうか財源は国債ではなく「増税」でという声は聞かれなかったと思います。森永氏は、国債を発行しても日本国内で消費(現在は日銀が事実上引き受け)していれば日本経済は破綻しないと述べています。一方で消費税の導入及び値上げ、当初は免税ポイントが年収3000万円だったのを1000万円に変更した点が日本経済を弱くしたとこの本では述べています。
消費税の導入が平成元年ですから、消費税の導入ともに日本経済の凋落も始まったような気もします、期せずして私は消費税導入と同時に社会人となりました。勤務する社会人生活は終盤を迎えています、娘達の手がかからなくなったこともあり、今後は自分の生活をどのように充実させるべきかを考える上で、この本の内容を参考にしたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・財政の穴埋めのために発行した国債を日銀が買ったときには、その時点で事実上政府の借金は消える、元本に関しては10年ごとに日銀に借り換えてもらい、永久に所有し続けてもらう。そうすれば政府は返済不要。政府が日銀に払う利息は、わずかな日銀経費を差し引いて全額国庫納付金として戻ってくるので実質的な利子負担はない、2020年の1年間で日銀は46兆円国際保有を増やしたが、インフレどころかデフレが続いた(p5)
・自国通貨を持っている国は、財政均衡に縛られずに、より柔軟な財政政策を取ることができる。財政赤字はある程度拡大させ続けて大丈夫である、銀行の信用創造のようなもの(p27)
・安倍内閣と菅内閣はコロナ対策で100兆円の予算を組んだが増税は一切しなかった、財務省に対して文句を言うな、と増税は一切認めないとの姿勢を貫いて黙らせた(p39)
・古代から封建への転換期に生まれた、浄土真宗・日蓮宗などの鎌倉仏教、封建から近代への転換期の明治維新に生まれた、天理教・金光教、近代から現代への転換期である戦争終結に向けて生まれた新宗教、日本に生まれた宗教の多くがこの3つの時代の転換期に集中している、その理由として、時代の転換期に発生する社会的混乱と生活困窮がある(p45)
・カルトとは、まずマイナスの説教がメインとなる、旧統一教会で成立した被害者救済法では、不当な勧誘行為として6点を挙げている。不退去・退去妨害・霊感商法等(p47)
・財務省が公表する2020年度末の連結貸借対照表によれば、負債1661兆円、保有資産1121兆円、540兆円が日本政府が抱える借金(=GDP比較102%)先進国では普通の水準(p58)資産で売れないと考えられるのは、国際機関への出資金くらい(p61)通貨発行益=532兆円を加えると日本政府が本当に抱えている最終的な純債務は8兆円(p62)日銀が国債を買った瞬間に、その分は実質的に政府は返済義務を負わなくなる=通貨発行益となる(p67)
・江戸時代は小判1枚=1両=現在の30万円、1両=50匁(銀貨)=4000文(銅貨)(p63)明治維新から物価はおよそ1万倍になっている(p64)
・戦時国債を日銀に引き受けさせ戦費を調達した、当時のGDPの9枚程度と言われているので、今の物価でいうと5000兆円、中央銀行に国債を買ってもらう3つの副作用として、1)物価が上がる、2)国債価格が下落、3)通貨が安くなる。日銀は主に銀行が保有している国債を買っている、銀行は国から直接買っているので、経済的な効果は日銀の直接引き受けとほとんど変わらない(p68)
・消費税率を5%に引き上げるまで、日本の実質賃金は上昇していた、ところが5%にあげた途端に下落が始まった、日本経済がデフレに転落したから(p98)
・安倍政権は金融緩和というアクセルと、財政引き締めというブレーキを同時に踏むという過ちを犯してしまった、そのためデフレ脱却できなかった、財政出動に振り向けられる通貨発行益はどこへ行ったか、全て借金の返済に回された。2020年度末には国の実質的債務は8兆円、ほぼ無借金と財政は改善された(p114)
・2010年の国民負担率は37.2%、それが2022年度には47.5%と、半分が税金と社会保険料で持っていかれる状態である(p122)
・厚生年金には在職老齢年金という制度があり、年金月額と月給の合計が47万円を超えると、超えた分の2分の1が至急停止となる。この富裕層が1円でも月給を貰えば、年金支給は完全停止される、彼が納めた保険料は全額没収となる(p158)
2023年10月26日読了
2023年11月18日作成
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悪の正体を暴いていく、というか思いっきり悪の名前は最初から出ているが、なぜ財務省が悪なのか、ということを事実を見せながら説明してくれる。今まで形の無かった「財務省」という存在が森永さんの説明でどんどん「体」を持ってくるという読書体験ができるし、実態のない「税金」というものに最近苦しめられているが、こいつが親玉か!というロープレで魔王を発見した時の気持ちを持ちながら読めたのでとても引き込まれた。
ほんと、税金、どうにかしてほしい!!
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財務省が布教を続けてきた「財務均衡主義」という協議は、国民やマスメディアや政治家に至るまで深く浸透し、国民全体が洗脳されてしまったのだ!日本経済に警鐘を鳴らす本。
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アンチ財務省の意見として面白いが、その意見の根拠もまた怪しく、双方の意見を突合しないと、何が正しいかは分からない。
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財務省の悪行は過去に三橋貴明氏の本を読みそのロジックを知っていたが、こちらの本も分かりやすく書かれていてベストセラーになっているとのことで、よりたくさんの人の目に触れ財務省について理解してもらいたいと思う。
国民が財務省の本質を理解しないといくら政治家批判をしても日本は良くならない。それを少しでも多くの国民に知ってほしい。
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出されてる出版社を考えると、確かに出版社にも統制が敷かれていると考えられる。
内容は一般論でなく、面白い。再読してもいい。