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電子書籍
天を測る
著者 今野 敏
安政7(1860)年、咸臨丸が浦賀港からサンフランシスコを目指して出航した。太平洋の長い航海では船室から一向に出てこようとしない艦長・勝海舟を尻目に、アメリカ人相手に互角...
天を測る
05/02まで通常869円
税込 608 円 5ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
天を測る (講談社文庫)
商品説明
安政7(1860)年、咸臨丸が浦賀港からサンフランシスコを目指して出航した。太平洋の長い航海では船室から一向に出てこようとしない艦長・勝海舟を尻目に、アメリカ人相手に互角の算術・測量術を披露。さらに、着港後、逗留中のアメリカでは、放埒な福沢諭吉を窘めながら、日本の行く末を静かに見据える男の名は、小野友五郎。男は帰国後の動乱の中で公儀、そして日本の取るべき正しい針路を測り、奔走することになる―。知られざる幕末の英雄の物語!
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紙の本
天を測る
2024/02/22 15:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
小野友五郎なる人物は初めて知りました。魅力ある人材です。表舞台には出ずらいかな。勝海舟、福沢諭吉の描かれ方がいいですね。多分個人主義で嫌われ役だったのかな。小野から見た場合でありますが、公儀から見たらこうなるか。
紙の本
天を測る
2023/10/10 17:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカとの条約締結のためにサンフランシスコに向かう咸臨丸には艦長は勝海舟、軍艦奉行の木村摂津守そして天文学、測量術に精通している小野友五郎が乗艦していた。小野友五郎はアメリカ人艦長のブルックスも舌を巻くほど卓越した能力の持ち主であった。新しい軍艦の製造や製鉄所の建造等、彼は降りかかる難題をいとも簡単に数式で解決してみせたのであった。しかし、友五郎にも時代に抗えない事態が発生する・・・・・。
紙の本
幕末の信念の官僚の物語
2023/11/26 11:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーロウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の主人公である小野友五郎という人物は本書を読むまで全く知らなかったものの、すぐにその魅力にとらわれることとなった。
幕末から明治期にかけて、このような己の信念を貫く官僚がいたことを日本人として誇りに思う。
紙の本
強化タイトル
2024/03/14 00:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっとタイトルは吹っ掛けすぎというか、
登場人物を表してはいるけれど、
物語を表したタイトルではなかった。
江戸末期を生きた数学者、軍人、官僚・小野友五郎が主人公。
主人公の人徳か歴史小説に珍しく、ほぼ全編の会話が敬語で、
よんでいて心地よかった。
面白いのは後世で高く評価されている勝海舟や福沢諭吉あたりが
かなり作中で問題のある人物として描かれていること。
そういう人が妙に高い地位を得るのは今も変わらないな。
個人的には上の命令だから、という理由だけで
正確に軍を動かし、軍艦を買い付ける人間、
というのも十分に怖ろしい。
淡々と綴られるだけに、より恐怖を感じる。
そういった思想は日本特有のものという気もする。
本人としては“正しい道”と信じているところがなによりたちが悪い。
後の世のことになるけれど、
零戦の設計思想と似たところを感じた。