- 販売開始日: 2024/03/29
- 出版社: 吉川弘文館
- ISBN:978-4-642-05935-0
六波羅探題
著者 森幸夫
承久の乱後に京都に置かれた鎌倉幕府の出先機関、六波羅探題。洛中の治安維持と裁判を担い悪党の鎮圧を任されるなど、西国統治に重要な役割を果たした。北条一門の有力者が任命され、...
六波羅探題
商品説明
承久の乱後に京都に置かれた鎌倉幕府の出先機関、六波羅探題。洛中の治安維持と裁判を担い悪党の鎮圧を任されるなど、西国統治に重要な役割を果たした。北条一門の有力者が任命され、執権・連署に次ぐ重職とされた実態はいかに。朝廷や大寺社とも折衝しつつ、機能を整えていった変遷を辿り、政治家としての力量が問われた探題北条氏の姿を描く。
目次
- 六波羅探題以前―プロローグ/六波羅探題の成立(承久の乱と六波羅探題/北条泰時帰東後の六波羅探題/六波羅探題とその職掌/歴代の六波羅探題/探題の配下たち)/極楽寺流北条氏の探題時代(探題北条重時の活躍/探題北条長時・時茂・義宗の時代)/転換期の六波羅探題(探題北条時村の時代/探題北条兼時・北条久時の時代)/探題を支えた在京人たち(洛中警固を担った在京人/六波羅探題の官僚たち)/南方探題主導の時代(南方執権探題大仏宗宣の登場/探題金沢貞顕の時代/南方探題大仏維貞と悪党鎮圧)/六波羅探題の滅亡(正中の変と探題金沢貞将の上洛/六波羅探題の最期)/なぜ滅亡したのか―エピローグ
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六波羅探題の歴史
2021/12/14 06:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
承久の乱の京都占領軍から京都の統治機構へと変わっていく歴史がわかりやすく述べられている。裁判権を獲得したり、家格だけでなく実力も重視されたり六波羅の官僚武士たちの構成(北条一門が少ないゆえに滅亡時に付き従わず室町幕府の在京武士に変貌する)など面白かった。
非常にありがたい本
2021/11/07 21:20
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
承久の乱がおこったとき、北条泰時が入京して六波羅探題が成立したことは知っていた、足利高氏鎌倉を裏切って六波羅探題が滅亡したことも知っている。そのことはどこの教科書にも記述があるから。でも、その間の100年、六波羅探題が何をしていたかを私は知らなかった、こういったことを教えてくれる本があることは非常にありがたい
都を管理した武士たち
2022/01/18 15:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mt - この投稿者のレビュー一覧を見る
六波羅探題の概説書。制度史、幕政上の位置づけ、歴代探題の紹介などがコンパクトにまとめられており、ニッチな内容ながら非常に読みやすい。公武共調の最前線を担う役所だけに、探題は家格や年齢の順送り人事ではなく、有能な人材の抜擢が多く、優秀な人物も多い印象。北条氏の中からだけとはいえ、室町幕府の関東管領のように一つの家、流派の家職とならなかったのが興味深い。また探題に仕えた在京人たちが、室町幕府を支える奉公衆に転身したりと、都を管理する武家の行政機関の基になったのもうかがえる。