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疫病の古代史
著者 本庄総子
疫病の流行により多くの人命が失われた古代。それは単なる自然災害だったのか。藤原四兄弟が全滅した天平の大流行をはじめ、奈良・平安の都を繰り返し襲った事例を読み解くと、都市環...
疫病の古代史
商品説明
疫病の流行により多くの人命が失われた古代。それは単なる自然災害だったのか。藤原四兄弟が全滅した天平の大流行をはじめ、奈良・平安の都を繰り返し襲った事例を読み解くと、都市環境、食料生産体制、文化や倫理など、当時の社会の構造的問題がみえてくる。疫病対策や死者数の実態に触れつつ、ヒト社会の「隣人」ともいうべき疫病の姿に迫る。
目次
- 疫病から古代の社会を考える―プロローグ/疫病へのまなざしと二つの大疫病(疫病という概念〈疫病とは何か/疫病の原因いろいろ/疫病の語釈と定義/歴史に残る疫病/疫病報告制度/報告制度の後退/疫病観測手段の変化〉以下細目略/奈良時代の大疫病/平安時代の大疫病/大疫病の共通点)/古代疫病流行の仕組み(都と疫病/疫病と農業/信仰と感染の観念)/疫病の時代相と人々の向き合い方(奈良時代の疫病/桓武朝の転機―疫癘間発/古代における疫病対策)/人間社会と疫病の姿―エピローグ
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紙の本
昔も今も
2024/02/29 15:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代史の記録に残る疫病についての研究。センセーショナルで歴史に詳しくなくても知っているのは、東大寺の大仏建立のきっかけにもなった天平の天然痘と思われる伝染病の流行。
病はどのように記録され、人々はどのように対処し、その後にどう影響を与えたか。
奈良時代や平安時代、それぞれの記録や、当時の生活水準や農業生産も含めての考察は興味深い。
紙の本
藤原四兄弟を全滅させた「天然痘」
2023/09/05 17:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤原四兄弟を全滅させた「大疫病」、天平の疫病、この疫病の正体は「天然痘」だったという、なぜそんなことがわかるかという未曽有の疫病だったからで、文献がたくさん残っているという、さすがは書の国