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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
堕ちるところまで堕ちたフォスを見るのが辛かった地獄作品も最終刊。
以前の姿形を失い、神になったかつてフォスであったものを見るのも辛かった。
取り残されたフォスの前に現れた無垢な新しい生命体、そしてぶーぶ。
ぶーぶ、とても良いキャラ。
口は悪いけど涙もろくて優しい彼がいてくれて本当に良かった。
彼らと過ごすフォスは穏やかで幸せそう。
だからこそ自分の中の「人間」に怯える事になるとは。
人間滅亡の原因はパワハラのクズ上司…
どんなに時間が経っても憤るぶーぶ、ぶーぶを逃がした博士もとことん人間に絶望していたのか。
やり遂げた事によって解放されたフォス
神でもない、ありのままのフォスにやっと会えた気がする。
宇宙の果ての楽園で仲間の生命体と共に「かるくなった」フォスはいる。
そしてフォスのかけらは旅に出た。
ぶーぶが大好きなママと再会できますように。
きれいな宝石の色をした彗星が新しい宇宙を見ることができますように。
願わずにはいられない。
終わってしまった
2024/11/28 15:06
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投稿者:にやん - この投稿者のレビュー一覧を見る
終わってしまいました。
壮大な宇宙、展開に一度じゃ理解できず何度読み返してきたことか。
でも最後まで読むことができて幸せです。ありがとうございました!
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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後の最後まで人間という物に縛られているのがなんとも言いがたいつらさ。
でも、最後はちゃんとみんなしあわせになれてよかった。
完結おめでとうございます
2024/11/21 11:57
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投稿者:せつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵がすばらしく広大なお話です。
連載を追っているときはフォスが可哀想で絶望して読むのを中断したくらい病みました。
みなは許され救われたのにフォスだけ全てを失ったけどフォスであるのかも定かではないし失ったのか全てを得たのかもうなにもわかりません。
バッドエンド、メリバでもハッピーエンドでもない終わり方だなと思いました。
拙い文章力でレビューするのが申し訳ないのと私の理解が及ばない作品だと思います。
とにかく素晴らしい作品です。
人間のかけらの物語
2024/12/04 23:57
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投稿者:たんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレありです。
休載もあり一頃は心配しましたが、眩しく輝く宝石たちの物語を読み終えることができて良かったです。
全体的に、人間がいなくなった遠い世界の話ではあるけれど、あまりに人間的なキャラクター達が魅力的でした。装飾品としての宝石に生命を吹き込むことで人間とは異なる生を描きつつ、しかし人間的な価値観がその根源にあるようなお話だったと思います。価値や役割から、一つの純粋な存在を解放するにはどうすればよいのか。その意味で、地球という局所的な環境において成立する生命体の一つである人間の、その人間性の一欠片までが地球の終わりとともに消えてなくなるのには、切なさのみならず、ある種の清々しさを感じました。
遠くも遠く、ここまで描き切ってくれたことに感謝します。
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投稿者:らんま - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終巻です。宝石たちの透明感のある凛とした絵の雰囲気が魅力的で、特に心理描写と光の描写がきれいで好きです。
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投稿者:Aki - この投稿者のレビュー一覧を見る
解釈が難しいです。
読み返しが必要かな
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投稿者:MTB84 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んだ、読み終えた。とりあえず最後まで読んだぞ。長かった。最初読み始めた時は、こんなエンディングを迎えるとは全く想像できなかった。あんまり連載が長いので途中中断しててブランクがあったから再開した時は脳内パニックになった。有名なSF小説「三体」にも匹敵するスケール感、壮大な宇宙感。しかし同作品よりはうんと優しい目線が感じられた。正直言って評者には評価コメントは書けないな。時間が必要だわ。今はただ作者にも読者にもお疲れ様と申し上げたい。
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紙の特装版。
漫画は連載時、読んでた。
詩集は装丁にこだわりを感じる
99話
始まりフォス以外誰もいない長い時間が過ぎました。
人間を内包していない新しい岩石生命体と出会います。
その石はひとつも不満はないと言います。
「僕にひとつも不満はないよ。
君にとって完璧ではないかもしれないけど。
僕は自分が良いと自信があるよ」
フォス「私は誰からも愛されたいという望みがあった。
しかし、望みの正体は知ろうともしなかった。
満たされるはずがない。すべてをなくしてしまった」
100話
調和フォスは石のそばにいます。
石は不思議なうたをうたっています。
ほかの2つの石とも出会い、
3つの石が歌っているのを聞いていたフォスは溶けて形がなくなってしまいました。
101話
残余フォスは「あまりに幸福で溶けてなくなりたくなった」そうです。
フォスは自分のインクルージョン内に微かな人間の残存を感じ、
それにこれ以上、他種族を苦しめないように願います。石がなにか見つけたというので、みんなで行ってみると
目玉から黒い触手が生えた生き物がいました。
そして言いました。
『におうな、人間の匂いだ』
102話
兄目玉は金剛の兄機でした。
フォスの祈りを見学していたそうです。
石たちに「人間は悪影響を与えたやつら、
そいつらを僕とこいつで絶滅させた」と教えます。
フォスは自分のインクルージョン内に人間があるから
人間の完全なる根絶のために自分を消したいため、
兄機に「私を消す方法を知らないか」と聞きました。
103話
無垢兄機のはフォスの存在を消す方法は知らないと言いながらも
分析はしてくれました。
結果、フォスの中に人間はいませんでした。流氷(兄機は人類滅亡後、流氷になっていました。)のとき
フォスの腕を取ったのは月人に
「胸の辺りはフォスの本来の純粋な部分があるから取るな」
と言われたからでした。
「人間がいるというのは杞憂だけど、お前は神様だから
杞憂が現実になって、人間を創っちゃうかも。
リラックスが必要」
と言いました。
アユム博士の話になり
石たちと兄機に博士の話を聴いてほしいとフォスが話し出します。
104
千年かけて人間のお話をした
兄機が隕石をぶつけたのはママをいじめる上司にぶつけるためだった石が「人間は何を幸せと思ってたの?」
フォス「それは人間にもわからなかったと思います」
兄機「それよりも不満があった という方が正しいな」石は何を幸せと思うか聞かれて
「みんなの幸せ
ここのみんなも
かつていたみんなも
この先のみんなも
やさしい子もやさしくできなかった子も
善い人間も悪い人間も
みんな幸せはだとうれしいな」
と答える石たちにはやっぱり人間の影響なんか受けつけてない別れの日
祈りのとき
私もありがとうと応えればよかった一万年過ぎ
まもなく水星が太陽に飲み込まれることに気がつく
105
太陽が膨張して水星を飲み込み、地上の気温が大幅に上昇しているようだ。
フォスも兄機も太陽をどうにもできない。兄機「何事もなく終われて幸せかもな」
石たちも、また会えるよ。きれいだねぇ
と言っている兄機が持っていたものに亀裂が入っていて、
それが開くと月人の乗り物のようだった。
逃げるための乗り物だった。フォスははじめ、
一時的にほかの星に逃げてもいずれは恒星が膨張し、
宇宙が終わりに追いつかれるとしぶるが、
石ころが歌のアイデアがあるから
もう少し時間をもらえたら、とってもうれしいな
といい、納得する石ころたち、兄機も全員で乗り込むフォス「私は残ります 橋を燃やさなければなりません」
106
フォスは自分が人間と新たな無機生命体の狭間の存在であり、
人間の兆しを有しているという自覚から、
自分がそこに残ることで、
人間の根絶という仕事を完成させると言います。
兄機は「僕の理解じゃ弟(金剛)と月の役人は
仕事を捨てて、この船で逃げろってお前に言ってるぜ」
と言いました。
フォスは、人間の本性は善。
ゆえに、弱く甘く憂鬱が長引くので、
すべての憂いを断つために私ごと燃やし尽くすのが、
自分の仕事であり、必ず完成させたい。
石たちにも止められますが、決意は変わりません。
そして、フォスを残したまま、
フォスの意思で船は出発しました。
フォスは自分の中の人間に
「あなたはこわがりですものね。でも大丈夫
最期まで私が一緒です。」
と話しかけました。
地上はマグマにようなものに、飲み込まれていきます。兄機は、もうできることはない。
神に説得も強制も無理だといいます。
石たちのひとつが
「彼も君も間違っていない」
そして、兄機は自分の審判を信じ、
触手を伸ばして、降りてきて、
人間のいないとこに連れてくぜ!と
フォスの胸の部分をひっぱり出しました。
それは宝石の欠片のようでした。
「あなたを信じます」とフォス。
残されたフォスのカラダはマグマに飲み込まれていきました。
107
兄機はフォスの「人間のいないところ」を持ち帰りました。
それは宝石のように見えます。
細かく砕けてしまいました。
地上に残ったフォスは
仕事をやり遂げたことに満足して、
消滅しました。兄機と石たちは太陽系の最期を見届け
祈ります。
フォスの「人間のいないところ」は
一番小さい弟だとみんながいいました。
兄機のミスで、
その辺の星に不時着することになりました。
そこは美しい花が咲き乱れるところでした。
108
その辺の星は美しい花が咲き乱れる惑星でした。
フォスと石ころたちと兄機が
新しい星にたどり着いてから、
長い長いときが経ちました。
フォスの「人間のいないところ」は
言葉を話すようになっています。
兄機のは実はフォスのことを
月人たちに頼まれていた。
仕事を成し遂げてほっとしてる、とフォスに伝えました。
兄機にとってここは楽園です。
兄機のは動きが��くなっています。
「僕が動けなくなったら
ママに会えるように祈ってくれよ」と言いました。
フォスは「やりかたしならいけど
いっしょうけんめいやるよ」と答えます。フォスはみんなのところに遊びに行きました。
兄機は動かなくなりました。
フォスはみんなと咲いた花を見ています。
近づきすぎて落ちて当たって砕けてしまいました。
砕けて小さくなったフォスは
とっても軽くなり、
破片は新しい宇宙を見に行きました。
『大きなきれいな彗星になってる』
と石が言います。
フォスは「だれかのきぶんを
あかるくしてるといいな」
と言いました。そして大きな彗星の下には300歳くらいの
フォスのような後ろ姿がありました。残ったフォスはまだまだ元気に遊びます。
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最終巻。
登場人物紹介にフォスしかいないのが寂しすぎる・・・。
みんないなくなってしまったけど石くんや兄機たちのおかげで、
消滅直前までフォスが孤独じゃなかったことは救いかな。
この作品のおかげで存在を知ったフォスフォフィライトという、
希少で壊れやすい緑色の宝石のことは一生忘れないと思います。
特装版のおまけは兄機の詩集でした。
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一気に読みたかったのに一気に読めなかった作品
リアルタイムでも読んでたので単行本はスラスラ読めると思ってたのに…与えられる感情がドデカすぎて処理できなくなってしまった
フォスは幸せだったのかなぁ
そうであってほしいな
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こんなにハッピーでもバッドでもないエンディングってあるんだあ……!と思った。こんなに何も感想を抱けない終わり方は初めてです。良かったとか悪かったという話ではなく、意識が高尚すぎて理解が追いつかない。そもそも宝石だから我々ニンゲン的な考え方ではなかったし、フォスは更に神になったから余計に「何考えてるのか分からない」状態に。
ただ「みんな幸せになって欲しかった」というのと、「特別な存在になりたかった」のは一貫してたのかなと。
こんなに読者を置き去りにする漫画初めて!!
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「宝石の国」 市川春子
全13巻。完結済みです。
正直絵柄が個人的な好みから外れていたのでどうかな…と思っていたのですが(本当すみません)、
テーマがどうしても気になり、結局手を出してしまった
舞台設定は、
地球では人間や主だった生物が死滅している遠い未来。
人間の代わりに宝石の身体を持つ人間のような形の生命体が28人、
それらを束ねる「先生」と呼ばれる僧侶のような格好の男、
その宝石たちをを何らかの意図を持って攫って行こうとする、月からの来襲者である月人とのバトルが繰り広げられます。
読了して思ったことは、
主人公は宝石人なので主人公サイドでのストーリー展開がメインだけれども、
深刻で切羽詰まった精神状態なのは圧倒的に月人の方で、テーマ的に重い部分が多いのは月サイドだったなぁ、ということ。
このテーマで13巻でまとめるのは結構キツキツで、
こんなに駆け足なのは出版社の都合があったんじゃないかと勘繰ってしまうほどでした。
あと、宝石人は完全なる不死とまではいかないものの、
負傷してもある程度の再生は可能なので、
生命に対する価値観が読み手のこちらとだいぶ乖離している点や、
持ち合わせている感情が繊細でない分、
キャラに感情移入できるまでに多少時間がかかりました。
でも、こういう命を持って生まれてきた生命というのは、
生きている期間が長すぎるがために「生」の価値が薄くなってしまうのも当然で、ある意味仕方のないことかもしれません。
月人においては宝石人よりも遥か昔から存在し、こちらもほぼ不死であるため、
描写はささっと済まされてしまっていますが、
それでも垣間見えるどうしようもない閉塞感と倦怠感。
解放され無に還りたい、それだけを拠り所に、
能天気そうな日常を送りつつも心の奥に仕舞い込んで目を逸らしていた、この必死の想いが同情すべきものであり、哀れでもありました。
個人的には月人サイドのストーリーが提供されているものの5倍はあっても良かったかな、と思います。
あまりにも重いテーマを抱えているのに、これだけの描写では材料不足で、作品としては非常にもったいない、と感じました。
結末としてはハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、受け手の価値観によってどちらとも取れるかと思います。
私としてはバッドエンド寄りです。
主人公は再生過程で他の鉱物を取り込んで混ざり物になっていくうちに、結局オリジナルの人格や思考がどんどんなくなっていくし、
一番心を通わせたかった相手には拒絶され、
全員がいなくなった地球に何万年も孤独に耐えなければならず、
地球消滅とともに彼も消滅していくその瞬間に、
彼に寄り添ってくれるべき相手が誰もいないというのはあまりに可哀想すぎました。
せめて幻でもいいから誰かに迎えにきて欲しかった。
これは主人公の晩年(?)に出てくるポッと出のキャラたちではあまりに役割不足で、
「先生」の兄が多少良い仕事してますが、
そもそもこの「兄」はそれまでほとんど登場してきていないので、急にこういう良い事されてもなかなか感情が追いつかなかったです。
あと、バトルシーンが多いのですが、
擬音が少ないせいか、とても静かというか、スローで見ているような錯覚を覚えました。
それはそれで味があり、こういう描き方もあるのかーと新たな発見ではありましたが、
そもそもキャラの顔のパーツの描きわけが私には区別がつきにくく、これ誰だっけ?となることが多かったようにも思います。
とはいえ、テーマとしては秀逸で、スピンオフが出たらかなり奥深いものになるのではないかと。
前述のように、テーマが壮大なわりにストーリーが短いので、
それを基にしつつ自分で脳内補完で楽しめる、という側面はかなりありそうです。
それを始めから意図して作られた作品であったとするなれば、これはもうものすごい作品であると思います。
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フォスはどこまで小さくなるんだろう(限界はあるんだろうけど)、どこまで小さくなってもそこにフォスが存在するのなら、それはもう永遠なんじゃなかろうか、とも思ってしまう。
小さくなって、本来の純粋なものだけが残る。
長い永い時の果てに、望むところに行き着けられるといい。
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全巻読んだ
フォス…
仲間のために、自分を認めて欲しくてやってきたのにね
シンシャにはもう少し寄り添ってほしかったかなあ
規模がデカすぎてそもそも幸せって何よって思った
三つ巴だけど、恨みあってるとかじゃないのがリアル
ずっと若くいたい、今の感覚持ったまま絵とか上達したいと願うけど、終わりがあることって幸せなのかもな