柚月裕子らしい作品でしょうか
2025/04/30 15:15
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投稿者:Jung - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっとしたサスペンスでしょうか。手のひらに汗をかき、ドキドキしながら読みました。柚月ワールドここにありといった感じでした。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
はっきり言って、読後感悪いです、「約束守ったよ、褒めて」かぁ。ネタバレは書けないのですが、なぜ、というかなんというか。個人的には。いろいろ書きたいことがありますけど、この辺で。読み手により読後感は、違うでしょうから、ぜひ、一読ください。
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
柚月さんの作品、読むの初めてかもなのですが、合わないかもしれない。
扱っている題材は興味深いものなのに、魅力を感じない物語だった。
香純を好きになれず、予想を裏切る展開もなく、ただただ静かで退屈なお話でした。
コスモスのママみたいなキャラはよきです。
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負の連鎖が、世代を追う毎に増幅されて、最後に悲しい結末となってしまったという感じ。
令和という世の中でも、地方ではまだまだ古いしきたりのある集落が多いだろうから、現代でもあり得そうな話でした。
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秋田連続児童殺人事件をモチーフに母親が実の子
に続き近所の子を殺害したという何とも救い様の
ない気持ちに落ち込む
本書では実際の事件では描きようのない被告人の
心情に斬りこむ・・・と思わせて、死刑執行後に
遺骨等の身元引受人になっていると知らされた主
人公が(なぜ幼少期に一度あっただけの私に?)
疑問を抱えながら事件に向かうところから始まる
誰もが非難する死刑囚の真相を暴くかと思いきや
死に至る直前でこぼした言葉に感じた違和感に主
人公が拘るダケの小説・・・やるせない
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教誨とは、教えさとすこと。という意味らしい。
本作は最初から最後まで、ひたすらに哀しい。
狭い町、閉鎖的な人間関係、保身に走る親、いじめ……明るい話題が出てこない。
自分の子供と近所に住む幼児を手にかけた死刑囚の執行の日。
あまりにリアルすぎて、自分が死刑囚になったかのような錯覚。恐怖を感じた。
主人公が追う別角度からの女性。
罪を肯定は出来ないけれど、親からも、町からも離れて生きていれば……。
苦しく、哀しい作品でした。
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久し振りの柚月裕子作品。小説紹介クリエイターのけんごさんも絶賛していた話題作の文庫化。
自己肯定感が低く劣悪な家庭環境で育った死刑囚、三原 響子の人生を巡る物語。
凄く重苦しい内容とは裏腹にとても読み易い文章で、400ページ近くありますが、自分的には割りと短期間で読み終えることができました❗️
何故我が子を殺めなければならなかったのか?そして、どうして近所の子も殺めてしまったのか?響子の身辺を解明していけばいくほど、心苦しさも一緒に高まっていきます。子供を育てるということや幸せとは何か⁉️様々なことを沢山考えさせてくれる良作でした❗️
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子どもはいつまで経っても親の呪縛からは逃れられないのかな。狭い町だからこそ余計に。
もっともっと酷いことしてる犯罪者はたくさんいるのにと思ってしまう。でもやはり2人の子どもを殺めているのには変わりなくてそこにどんな過程があろうと自分が選んで産んだ道で子どもに罪はない。こちらが勝手にこの子の未来は暗いからと子どもの未来を終わらすのは許せないこと。
家族3代呪縛から逃れられなかった話のように感じた。そこに誰も手を差し伸べるものが居なかった
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響子が想ったこと
響子の周りの人たちが思ったこと
そして 香純が考えたこと
それぞれの辛さで心が しん としてくる
所々で 映像が浮かぶ
うん? このイメージはなに?
何かのドラマか映画の一部かな? 不思議……
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虐待の世代間連鎖。
見えない縛り。
心や思考が囚われていく呪い。
コミュニティーの中で生きるために、
誰かを排除したり、自分を押し殺したり
田舎の狭い世界や、学校や、家族といった
小集団の中で。
響子も、千枝子も、寿子も、
そんな生き方をしているような気がした。
彼女たちが、香純や住職のような人たちにもっと早く出会えていたらなと思ってしまう。
人は善い部分も、悪い部分もある。
いいことをする人も嫌な面があり、
悪いことをする人も良い面がある。
というのがその通りなのだけど、すごく印象的だった。
読んでて苦しいところもあったけど、これほど生々しく描くのすごいなぁ、と。
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本の帯に女性死刑囚最後の言葉「約束は守ったよ、褒めて」とあり、誰との約束なのか?気になって最後まで読んだ。せつなくて、苦しい話だった。
途中でモデルとなった事件があったかな?と気づいた。
たらればだけど、違った環境で育っていたら
幼女二人を殺めなかったし、死刑にもならなかった。幸せに暮らしていたのかもと思うとやるせない。
死刑執行のリアルさが伝わる描写だった。
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柚月裕子『教誨』小学館文庫。
ブクログ等で評価が高く、文庫化を楽しみにしていたが、そこまで面白くはなく、少し期待が外れた。
物語の中核を成す事件は、秋田連続児童殺人事件であることは間違いなく、その実際に起きた痛ましい事件の真相まで捻じ曲げるかのようなストーリーに些か疑問を感じた。事件が著者による全くの創作であれば納得出来たかも知れない。
本作の中に描かれる事件の真相は読み進めば、およそ予想が付き、だからといって結末は救いのあるものではない。
主人公の吉沢香純と母親の静江は遠縁にあたる死刑囚の三原響子から身元引受人に指名され、死刑執行後に香純は東京拘置所で遺骨と遺品を受け取る。
三原響子は10年前に我が子と近隣の女児2人を殺害し、事件当時は毒親、ネグレクトと散々に報じられた。しかし、香純には一度しか会ったことのない響子の記憶と女児2人の殺人とがどうしても結び付かなかった。
香純は響子の教誨師を務めた下間将人住職の力添えを受け、響子の遺骨を本家である三原家の墓に納めてもらうために、菩提寺がある青森県相野町に向かう。香純には響子が最期に遺したという『約束は守ったよ、褒めて』という言葉の意味が気になっていたのだ。
本体価格810円
★★★★
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遠い親戚が死刑囚となり、その遺骨の引受人になった主人公。2人の女の子を殺害した罪に問われて、死刑囚に。なぜそのようになってしまったのかを主人公が辿る作品。
個人的には途中まではワクワクで進んだが、最後はあんまり納得いかないのと読み終えた感があんまりなかったかな〜結局、死刑囚の親が毒親
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『約束は守ったよ、褒めて』に引っ張られて後半は一気読み。昨今のメディア報道のあり方も同様であるが事実と真実は異なり、当事者ですらわからないことだらけでもある。家族のありかたを考えさせられる一冊である。
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田舎という狭い環境。それに伴う親子3世代の葛藤。「なぜ」を挙げることが出来たら、自身の意見を伝えられたら、人生の分岐はふとしない時に訪れる。あの田舎特有の閉塞感は読者の私も息が苦しいものだった。