ぶたぶた みんなのレビュー
- 矢崎存美, 矢崎存美 (著)
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紙の本再びのぶたぶた
2009/12/19 10:32
ぶたぶたさん、お久しぶりっ! 相変わらずの癒やしパワー、なつかしかったっす。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
外見は、バレーボール大のぶたのぬいぐるみ。色は、桜色。黒ビーズの点目に、突き出た鼻、右の耳がそっくり返っている。かわいらしいことこの上もないんだけれど、声はおっさんで、性格は心優しき中年という取り合わせが絶妙なんだろうなあ。山崎ぶたぶたさんの一挙手一投足に目をまん丸くし、唖然とする人たちの様子を見ているだけで、癒やされるシリーズです。
最新刊の本書には、次の五つの書下ろし短篇が収められています。
小学校の先生になった男が、十年ぶりにぶたぶたと会う・・・・・・「再会の夏」。
ホラー作家が、ぶたぶたを主人公にしたホラー小説を書く・・・・・・「隣の女」。
ぶたぶたが警官として、立てこもり犯と接触する・・・・・・「次の日」。
ぶたぶたの、小学校一年生の下の娘が活躍する・・・・・・「小さなストーカー」。
おばあちゃんとぶたぶたとの一週間の同居生活を描いた・・・・・・「桜色七日」。
なかでも、おばあちゃんが作る玉子チャーハンが美味しそうで、ぶたぶたさんと一緒に食べたくなった「桜色七日」。ホラー短篇の作中作に、中島らもの逸品というべき「耳飢え」(『人体模型の夜』所収)を思い出した「隣の女」。この二篇が、特に面白かったですね。
久しぶりに本文庫で、山崎ぶたぶたさんが周りの人たちを癒やす話を読みながら、彼のモデルになったろう、桜色のぶたのぬいぐるみを思い浮かべました。それは、とあるオフ会で、作者の矢崎在美(やざき ありみ)さんを囲んでの話に花が咲いたときのこと。椅子にちんまりと腰掛けて、鼻をもくもく動かしていた(ような、あれは気のせい?)ぶたぶたさんの、いや、かわいかったこと! 今でも忘れられません。
紙の本ぶたぶたは見た
2012/05/27 11:23
ぶたぶたさんのスーパー家政夫ぶりを楽しむ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルでわかるとおり、今回、ぶたぶたさんは
ハウスキーパー。漢字で書くと家政夫。
家事に仕事に忙しい主婦の苑子が
誰かに突き飛ばされてトラックに接触。
公津事故にあったことから
それまで苑子に頼り切っていた夫、大学生の息子、
中学生の娘は掃除洗濯料理に困り果ててしまいます。
そこで近所の人の勧めでぶたぶたさんを
ハウスキーパーに雇うことになります。
また、うちの父親が突き飛ばしたらしいと
謝りに来た沼口さんが現れ、
事故の目撃者でもあるぶたぶたさんも関わることに――。
定年退職した父親が、近所の図書館やスーパーで
女性にプライベートな質問をしつこくしていたことが
わかるのですが、その理由については口をつぐむ。
もちろん事故についても無言の怒りで
自分の殻に閉じこもってしまいます。
日常のミステリーとしてはインパクトに欠けるのですが
ぶたぶたさんのスーパーハウスキーパーぶりは健在。
「洗濯物を回収して、ベッドの布団を整えて、
掃除機とハンディモップをかけて、
物をまっすぐに並べただけ」
が「ざっと掃除する」ということ。
えっ。
ざっと掃除をするって四角い部屋を
丸く掃除機かけるだけでした!
レベルの違いを今回も感じたのでした……。
2008/02/01 17:12
ぶたぶたさん特製アップルパイを召しあがれ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回、ぶたぶたさんは会員制喫茶店の店員。
ビル8階の眺めのいい部屋で
おいしいコーヒーと
ぶたぶたさんお手製のアップルパイがいただける。
1年半待った山崎ぶたぶたさんは
最初からファンの心をわしづかみ!
このアップルパイ、中にカスタードクリームも
入っているというオリジナル。
食べてみたい~。
今回は連作短編のような長編のような不思議な作り。
イラストレーターの森泉風子、
高校生の小野寺悠、
悠の兄の婚約者椛(もみじ)それぞれの秘密や
隠し事を描いていく。
というのも、この会員制喫茶店に入店する条件として
「秘密を話さなければならない」というのがあるのだ。
いつものように自然に優しく解決される。
ほんわりとした気分になって、ぶたぶたさんがまた好きになる。
紙の本ぶたぶたのいる場所 文庫書下ろし&オリジナル/連作ファンタジー
2006/10/05 14:55
バトラーよりも俳優がいいねぶたぶたさん
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
深い森を抜けた海辺に建つ瀟洒なオールドスタイルのホテル。今回のぶたぶたさんはこのホテルのバトラー(執事)。
5つの連作短編なのですが、正直、最初の3つはおもしろくありませんでした。ホテルマンって完璧なサービスや応対ができて当たり前だから、ぶたぶたさんのよさが「当たり前」に感じられてしまう。
来年の桜祭りに合わせて催される、ホテルでの芝居に、地元の花屋の店員杉山織が演出助手として参加する「人形の家〜春の物語」。ぶたぶたさんが「オセロー」イアーゴーを演るのはおもしろいけれど。
社内でもピカイチの美人・香奈恵を彼女にした昭光は、彼女の願いであるグランドホテルに泊まる「柔らかな奇跡〜夏の物語」。香奈恵のオチはおもしろいけれど、ホテルマンとしては失格でしょう。
離婚した父親・有働と、離れて暮らす娘・つぐみが、同じ芝居のオーディションを受ける「不機嫌なデズデモーナ〜秋の物語」。これもぶたぶたさんの存在理由がわからない。
でもホテルにカンヅメになっている締切1週間前の、もちろん構想すらできあがっていないホラー作家・熊野井が追い詰められる「ありすの迷宮ホテル〜冬の物語」から、俄然おもしろくなります。熊野井がぶたぶたさんを徹底的に怖がる、という新たな展開。ホラー作家のクセに、怪奇現象を恐れるあまり、ぶたぶたさんさえ異物体に見える。笑わせてもらいました。
「オセロー」を上演するぶたぶたさんたちを、これまでの短編で脇役だった香奈恵、有働の別れた妻でありつぐみの母親・寛子、熊野井の作家仲間鳥井、織の弟の妻・利香、つぐみの友人・未来から描きます。誰もが幸せな気分で、悲劇「オセロー」を見ているのが最高。
やっぱりぶたぶたさんはすごい。そして、人畜無害の顔をしたぶたぶたさんを、腹の中では謀略を巡らしているイアーゴーを演らせ、新しい面を見つけ出す矢崎存美も、すごい。
あ、それから脚本演出の朱雀雅。彼も忘れてはならない。「不機嫌な……」で「夕飯食べに行きましょう! 中華中華!」と叫ぶのが最高に笑える。朱雀先生は「中華」って感じです。
紙の本ぶたぶたは見た
2012/09/18 09:40
ぶたぶたマイブーム再来
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひな - この投稿者のレビュー一覧を見る
手元にあったぶたぶたシリーズを久しぶりに読んでマイブーム再来しました。
いつもは読んでてほっこりするシリーズですが,今回は少しミステリー調?
ぶたぶたさんの行動や言葉はもちろんですが,ぶたぶたさんに出会ったことで少しずつ変わっていく登場人物にも心打たれるシリーズです。
紙の本ぶたぶたラジオ
2019/02/17 11:10
ぶたぶたの本屋さんの続編
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぶたぶたの本屋さんの続編。
ラジオでお悩み相談のぶたぶた。
いつもながらしっかりと話を聞いてくれて合ったアドバイスをくれる。いいなあ。
紙の本海の家のぶたぶた
2017/08/13 19:25
海の家「うみねこ」にて
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今作のぶたぶたさんは「三匹のこぶた」の二番目のこぶたが建てたようなレトロ外観の海の家の店長さんです。
海の家メニューの他にもかき氷が名物。洋風宇治金時、気になるぅ。
今回のぶたぶたさんは海の家でひたすら料理を作ってます。それだけで訪れた人たちが少しずつ幸せになって行きます。
ステキなお話ばかり。
紙の本ぶたぶたのおかわり!
2015/12/19 23:16
食べたくなります。ぶたぶたさんをじゃないですよ。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
山崎ぶたぶた氏。バレーボールくらいのピンクのブタのぬいぐるみ。
ぷにぷにした感触、ビーズの点目、片耳が折れてる。
思わず抱きしめたくなるような可愛い見た目。
だが、心はれっきとした人。しかも中年男性…!?
今回は料理人(喫茶店とか寿司屋さんとか)。
ぶたぶたシリーズの料理ネタは本当に堪らない。
紙の本ぶたぶたカフェ
2012/08/30 11:00
ぶたぶたカフェ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:neko - この投稿者のレビュー一覧を見る
心に豆電球の明かりがポチット灯った感じです。
紙の本ランチタイムのぶたぶた
2022/10/06 12:54
コロナ下で奮闘するぶたぶたさん
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぬいぐるみでもあるぶたぶたさん。今回はコロナ下で、お店を一時お休みすることにしたぶたぶたさんが、同じような境遇の飲食店で美味しいごはんを食べるお話でした。いつもながらに初見で見る人たちは、ぶたぶたさんに驚きますが、ごはんを食べながら会話することで、コロナで色々できなくなったことを忘れてちょっと前向きになれているところが良かったです。ぶたぶたさんも、色んな飲食店ががんばっていることを、ごはんを食べることで知って、お店の再開するための勇気をもらっているようにも見えました。ぶたぶたさんのお子さんが、お昼ご飯を作って、ぶたぶたさんに届けてあげるお話が、一番ほっこりしました。
紙の本ぶたぶた図書館
2020/07/26 17:22
図書館イベントの魅力が伝わるお話
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館のイベントにぬいぐるみのお泊り会をしたい図書館司書と本好きの中学生の子にぶたぶたさんに出会うことから物語が進んでいきます。ぶたぶたさんの見た目のかわいさだけでなく、ぶたぶたさんと話すことで、心に秘めていた思いを、ちょっと解き放つことができるところが、ぶたぶたさんの魅力じゃないかなと思います。
ぶたぶたさんのお話は久々に読んでみましたが、いつよんでもほんわかした気持ちにさせてくれます。
紙の本ぶたぶたラジオ
2019/09/27 21:42
顔が見えないラジオで活躍するぶたぶたさん
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回はいつもとちょっと違うシチュエーションで、ラジオ局でぶたぶたさんが相談に乗ってくれます。ぶたぶたさんならではの感覚で、リスナーの相談にのって、ちょっとしたアドバイスをしてくれます。他の人には話せないけど、クリっとした目で可愛いぶたぶたさんだから話せることいっぱいあるんだなって思いました。相談内容も家族のこととか身近な話題で、ぶたぶたさんのアドバイスになるほどって、読みながらうなずいてしまいました。
紙の本ぶたぶたのティータイム
2019/09/27 13:35
安心のぶたぶたワールド
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぷりしら - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぶたのぬいぐるみが色んな職業に就いて人とふれ合う・・・というあり得ない設定。
しかし、それ以外には特別ぶっ飛んだエピソードがあるわけではなく
物語(ストーリー)は極めて穏やかに心地よく進む。
まさに安心と安定のぶたぶたワールド。
ヘビーな本が続いて読書疲れしているときには、特にお勧め。
紙の本編集者ぶたぶた
2019/06/25 10:19
軽く読める
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
編集だと作者もかかわりが深いかなあと思うんだが、軽く読めた。まあぶたぶただしなあ。そう突っ込んだ話にはならないか。
紙の本森のシェフぶたぶた
2019/05/21 10:14
20周年
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
20周年。
どれからでも読めるのも魅力のひとつ。
オーベルジュの話。
20周年の工夫って何だ?わかんなかった。
話は安定して読めた。