おいしいコーヒーのいれ方 みんなのレビュー
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キスまでの距離
2009/06/08 18:53
シリーズで読みたい恋愛小説
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃーる - この投稿者のレビュー一覧を見る
(1)読もうとしたきっかけ
高校受験で国語の問題に本書の著者「村山由佳」さんの作品「天使の卵」が使用された。
それがきっかけで村山先生の作品を読み漁るようになり、その第一弾に選んだのが本書だった。
(2)内容
主人公:和泉勝利(いずみかつとし)―高校生
花村かれん(はなむらかれん)―高校の美術教師
勝利の父親が単身赴任することと、従姉弟のかれんと丈の両親が海外赴任することが重なり、勝利、かれん、丈は共同生活をすることになる。
しかもかれんは勝利の通う高校の美術教師だった。
勝利とかれんの秘密の恋の始まりを描く。
(3)感想―というかトキメキポイント―
1.呼び方
勝利のことを「ショーリ」と呼ぶのは勝利の亡き母とかれんだけである。つまり現在はかれんしか呼ばない。
そのことを勝利が一番意識していて、そういう記述を読むたびに萌え転がる。たまらん。
2.共同生活
2人っきりの生活ではない。あくまでも丈も一緒に生活。
だけど丈は邪魔なわけでは決してなくて、勝利をフォローしたりハッパをかけたりする役割。
勝利と丈の関係も本シリーズには不可欠な要素。
3.勝利の心情
本シリーズの内容は大部分を勝利の語りであったり心情であったりで構成されている。
「言葉には出さないけど、実は本心じゃこんなことを思っているんです」という男心に共感できる男性も少なくないのでは?
心の中で悶々してる男性が主人公の小説が好きな人にオススメ。
(4)題名について
「おいしいコーヒーの入れ方」はシリーズ名。
勝利がバイトしてる喫茶店のマスターの入れるコーヒーがおいしく、かれんはそのコーヒーを大変気に入っている。
マスターの入れるコーヒーと同じくらいおいしいコーヒーを入れられるなら付き合ってもいいんじゃないか?というマスターの言葉により、本シリーズのシリーズ名は「おいしいコーヒーの入れ方」となっている。
読めば納得のタイトル。
(5)本書を読み終えたら…
おいコーシリーズをとにかく読み進めてもらいたい。
勝利たち登場人物の年齢も、考え方も、もちろん恋も、すべてが成長していくので、勝利たちと一緒に読者も成長できる気がする。
恋や生き方の参考になるような、心に響く言葉も多く掲載されているので、ある種バイブル的なものになるかもしれない。
目次が洋楽の曲名になっており、曲の雰囲気や歌詞とシンクロする内容になっているため、イメージを膨らませたい人や洋楽好きな人はコンピレーションアルバムを購入して聴いてみるとよい。
キスまでの距離
2003/08/05 16:45
おいしいコーヒーのいれ方、是非私にも伝授して欲しいな。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
最高だ。読者側が照れてしまう程の純真さ、汚れなき世界。
父親が九州に単身赴任することに決まり、ショーリ(この呼び方好き^^)は同じ頃父親の赴任で夫婦共々イギリスに発つことになった花村家での暮らしを、半ば強制される。でも結果的にはショーリにとって良い環境になるのだ。
星霜を重ねて異様なほど美しく変貌したかれん。花村家の母親とショーリの母親は姉妹なので、従姉弟同士という図式が成り立つ。のんびり屋のかれんと機敏にせかせか動くショーリ。そんな二人の生活は大変微笑ましい。かれんの弟、丈とショーリの会話でいつも笑いを堪えられなくなる。本当の兄弟、のような雰囲気が心地よい。美大を卒業したかれんはショーリの学校に着任し、学校生活でも日常生活でもかれんと接することになる。ショーリのやきもきした姿、かれんへの想いの表現、どれも最高だ。ショーリの姉になった気持ちで、見守る。
途中重い出来事があったり、かれんが背負う過去が明白になったり、ほのぼのした空気の中でもはっとする。幸と不安と心配。バランス良く構築されていて、さすが村山さん、と言ったところか。おいしいコーヒーのいれ方シリーズ、まるで毎週放送されるドラマみたいに、楽しみに新刊を待つ自分を発見する。まだ文庫化していない「遠い背中」と「坂の途中」も、うきうき気分で待ちます!
かれんの実の兄である“風見鶏”のマスターが淹れる世界一おいしいコーヒーを、私も飲んでみたい…。春風のような暖かみを胸に抱いて、インスタントコーヒーを啜った(雲泥の差だ…)。せめてスタバのコーヒーだったら…。
キスまでの距離
2020/12/23 22:39
コミック版から購入
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:むー - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなに素敵な小説があったのか!と何度も読み返してしまいました。コミックも買いましたが、この小説に出会わせてくれてとても感謝しています。ありがとうございます!
キスまでの距離
2002/11/13 16:25
初めて読んだ恋愛小説。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百合 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私の本の好みは、人気の本や推理小説や渋い所だと芥川龍之介さんの
作品がすっごく好きなんですね。
そんな私が初めて読んだ恋愛小説がこの キスまでの距離 なんです。
好みのタイプの違う私もすんなりと話の世界にまるで入り込んだような感じで、
ストーリーも今時珍しい純情過ぎる二人の恋物語という女の子なら憧れてしまうようなそんな感じで、読み終わった後 次が読みたい。 と思って本屋を駆け回ってしまった位です 笑。
勝利も好きだけど、いっつもボーッとしていて何を考えているのか分からない
かれんにスゴク共感を抱きました。 それは、片思いの時の私にスゴク似てるからです。
今も片思い中だけれど、かれんとショーリみたいな甘く切ないような恋がしてみたいなぁとつくづく感じます。
2020/06/17 12:03
ヒット作シリーズの第一巻目
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
純粋で初々しい二人の恋愛を描いた連作シリーズの第一巻目。
やや理想化しすぎているきらいはあるが、どろどろべたべたした場面が少なく、爽やかさが読み手の心を吹きすぎるような気持のいい作品。悪意を持った人間があまり登場しないので安心して読める。
2019/03/17 17:18
早く続きが読みたい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:fluffy - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずーっと待ち続けて、読んでいます。なんだか本を読んでいるというより、実際に彼らを少し遠くから見ているような気持ちです。早く続きが読みたいです。
僕らの夏
2013/02/12 20:22
男の成長の仕方
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KAZU - この投稿者のレビュー一覧を見る
「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズは現在8巻まで出ており、その先は村山由佳さんのHPで月に二回ウエブ連載中である。村山ファンの僕は当然アップTOディトで、彼ら(かれんとショーリ)の成り行きをハラハラしながら見守っているのであるが…
そんな長期連載の中で、どれか一つだけお気に入りをあげるとすると、本書「僕らの夏」。一巻の「キスまでの距離」を読み終えて、その続きの本書をソワソワしながら開いたときの、予期せぬ(?)場面。悩み多くも爽やかな二人のやり取りの緊張感と安堵感。本書は本当に良くできている。
実は、待ちに待った「天子の梯子」の感想を(既に3分の2を読み終えたところで書評を投稿してしまったので)投稿することができなかったので、ここに主人公たちを関連付けて書かせてもらうが…
ショーリも「天使の梯子」の歩太も、料理ができ、年上の女性(といっても年下に見えるし、あまり料理は得意でない)を好きになるのである。このシリーズの結末だけはハッピーエンドを願っているが、もし「天使の卵」のように理不尽な悲しい結末でも、ショーリは「天使の梯子」の歩太のように精神的にもたくましい男に成長してゆくのだろうと思えてならない。
逆に、村山由佳さんには、(「天使の梯子」のようなキツイ状況を克服したあとの歩太のような成長の仕方とは)違った成長をショーリを通じて示してもらいたいと思っている。
2012/07/17 12:15
青春を思い出す内容
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずにうむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の、若かった時の事を思い出します。
すごい、ほっこり?というか、
思わずにやけてしまうような、暖かさも感じられる
一冊です。
遠い背中
2010/07/06 02:13
別々の暮らし。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズの5冊目を読んだのは、何年前だっただろうか。物語の流れは薄々しか覚えていなかったけれど、あらすじを読んだら大体思い出したのであっさりと読み進めることができた。ロンドン赴任を終えて帰国してくるかれんと丈の両親と、それをきっかけに独り暮らしを視野に入れるショーリ。一般的には普通のカップルの暮らし、つまりは別々の家に住み、生活するという形になろうとしているかれんとショーリのその先が気になる。
言ってしまえばかなり晩生なかれんと、そのペースを乱すことなく待ち続けているショーリ。そんな二人の純粋さが伝わってくるシーンも多々あり、また恋愛の醍醐味というものも感じられる。5歳の年の差なんて、個人的には大した差ではないと思うけれども高校生の頃や、高校を出た頃は確かにそれが大きな差だと思えたかもしれない。自分の過去の思いと繋がったりして、主観的に読んでしまう。
ようやく、妙な条件付ではあるけれども良い部屋を見つけることができ、二人の未来に希望が持てるようになったショーリだけれども、なかなか思うようには進んでいけない歯痒さ。自分が今、アメリカで大学生をしているのでショーリの大学生活と照らし合わせて読めたりして、なかなか面白い。風見鶏でのショーリの様子や、お客としてやってくる様々な人の様子、コーヒーに執念とも呼べそうな強いこだわりを持つマスターの様子なんかも細かく描写されていて、読者としてものほほんと出来るのが利点とも言える。
シリーズものにあんまり馴染みがない私だけれども、おいコーシリーズは穏やかな気持ちで先を待つことができる。今手元には、VIIとVIIIがあるのでそれらもゆっくりと手をつけていこうと思います。ショーリとかれんのゆっくりとした成長、楽しみだな。
キスまでの距離
2007/01/08 00:06
好きで好きでたまらない!!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふぃな - この投稿者のレビュー一覧を見る
簡単に読める恋愛小説です。主人公、勝利は登場時、高校2年生ですがすぐに大学生になってしまいます。そして、勝利はイトコのかれんを好きになります。恋に落ちるといっても落ち方は人それぞれだと思いますが勝利にとってかれんは見ているうちにどんどん好きになっていくという定番なものです。ただ、勝利とかれんのふたりがそれとなーく恋人同士になっていく過程をもうちょっと楽しみたかったのが本音です。しかし、とても読みやすくシリーズ物なので非常に楽しめるオススメの一冊かと思います。
坂の途中
2005/08/11 11:48
展開が停滞気味?
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロングボーダー - この投稿者のレビュー一覧を見る
村山さんの著書は
青春・恋愛ものがほとんどだと思います。
大人の一歩手前で感じるジレンマや悩み、
それに対し、もがき苦しむ登場人物たちの姿を
解りやすく文章にのせているように感じます。
大人になると忘れてしまうような
甘酸っぱい気持ち?を思い出させてくれます。
「坂の途中」は”おいしいコーヒーの入れ方”
シリーズの7作目。
初めて村山さんの著書を読んだのは、
この”おいしいコーヒーの入れ方”でした。
このシリーズは、まさに純愛中の純愛を
書き綴っているのだと思います。
帯に記されている
「恋をすると、人は強くなれるんだろうか。
それとも、弱くなってしまうものなんだろうか。」
という、主人公”勝利”の言葉に、
登場人物たちの現状の全てがあらわされています。
このシーリズは、文庫化される前に
村山さんの公式サイト上で公開されているので
内容の大半は読んだものでした。
Special Side Story「CALLING YOU」が
巻末に収録されています。
これは、本作登場人物である星野りつ子の独白です。
こういう、脇役のストーリーがあることで、
小説の世界がぐっと広がる気がして、
好きです。こういうの。
”おいしいコーヒーの入れ方”シリーズだけしか
読んだことがないと、村山さんの著書は
ある意味、甘ったるい恋愛物なのかな?
ってイメージがあると思いますが、
他の作品では、積極的過ぎるくらいな
青春・恋愛物もあります。
高校生サーファーが主人公の
「海を抱く BAD KIDS」という作品もあったりします。
坂の途中
2010/08/23 22:57
勝利とかれんの進む道。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人暮らしさえすればかれんといつでも二人の時間が持てると思っていた勝利。心理描写が相変わらず繊細で具体的なので、実際に自分もそういう気持ちを味わっているような感覚になるのが村山さんらしい。どんなふうに緊張しているのか、どんなふうに衝撃を受けたのか、どんなふうに焦ったのか。そして、どんなふうにかれんのことを大切に思っているのか。
“失恋”は痛くて仕方がなくても乗り越えなければならないこと。後々、あれは良いスパイスだったと思えるような未来に立てるように前向きにならなくちゃいけない。だけど、星野りつ子は体調を崩し、拒食症気味になり、倒れ…。本人は、前向きにならなくちゃいけないのを知っているようだけど、思いとは裏腹になっていってしまうと葛藤を抱えている。その葛藤もよく分かる。だけどそろそろ、いい加減立ち直らなくちゃいけない時期ではないかと思う。勝利にしても、気になってかれんへの後ろめたさも蓄積されていく一方だ。
なんにも出来なくて、守ってやりたいと思わせるようなかれんだけど、本書で思い切った決断がある。自分で立てるようになりたい、という意志も感じ取れるし、それが何も勝利から離れようとしていることではないことは分かる。だけど、勝利にとっては距離問題が大きいらしく、バイトでも失敗を重ね、立ち止まってしまった。喝を入れてやりたくなるような姿。一時そうやって立ち止まってクヨクヨしても、心を強くして歩んでいかなくちゃいけない。時には、なんとかなるさという気楽な心構えで、成り行きに任せることも一つの手だと思う。本書はなんだか、登場人物のクヨクヨした姿が目立って「しっかりしなさい!」と背中を叩いてやりたくなりました。だけど、純粋さがそこには確固としてあるので微笑ましいし、現代を生きる私たちも決して忘れてはいけない部分なのではないかと思う。
夢のあとさき
2023/03/05 08:56
原田センパイがいい味出している
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「『スランプ』なんて言葉を使っても許されるのは、ほんとひとにぎりの一流選手だけ。普通は単なる練習不足か、せいぜい伸び悩み」・・・・・・冒頭の原田センパイのせりふ、正しい。正しいのだけれど・・・・・・
第一シーズン完結。って、第2シーズンはいつになるの!?
坂の途中
2023/03/04 11:08
かれんが
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
かれんが離れていくような気がして、それに気を取られていたショーリは、バイト先「風見鶏」でミスを重ね、マスターがカンカンに。
そんなショーリに、かれんは、介護福祉士を目指し、鴨川へ行くつもりであるという。
って、ショーリが情けない・・・・・・でも、恋をするとそんなもんだよね。
かれんは成長していっている感じで、頑張れ、って思う。
緑の午後
2023/03/04 11:03
ショーリが家を出る!?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中沢さんへのショーリの嫉妬や、星野りつ子のショーリへの想い・・・・・・
いろいろありつつ、かれんとショーリはゆっくりゆっくり進んでいきます。
ここでショーリは家を出て一人暮らしをしようと考える。
今までどおり一緒に住んでいると、ずっと一緒にいられるが、二人きりにはなれない。
どっちがよいのだろう。