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紙の本侍 改版

2011/10/16 11:16

侍というひとつの身分

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 2010年は、映画は時代劇がたくさん公開になりました。
「なんだか、時代劇ばかりなんだよな、公開されるのが・・・」と言いつつも いい映画も多かったと思います。
また、テレビでは『龍馬伝』が人気で、龍馬、龍馬と騒がれました。
そして、スポーツなどで日本代表を「サムライ・ジャパン」と呼ぶようになり、 日本=サムライと言うのは
もう当たりまえになってしまいました。

 しかし、私は思うのです。
侍、武士というのは、まず「身分の名前」ではないかと。
映画に出てきた武士たちは、戦場で戦う人ではなく、忠義のため、君主のため・・・・と
「身分」にがんじがらめにされたが故の苦悩だったり、行動だったりしました。

 この遠藤周作の『侍』を読むと、ますます、21世紀になってからの サムライが、どんどん本来の意味、意義から
変えられていくのが、わかるような気がしました。
遠藤周作は日本の色々な時代での基督教の宣教師や信者たちを描いていて、
この物語も基督教からみた日本の歴史、とでもいいたくなるような一連の基督教小説の一冊です。

 時代は、江戸時代になる直前。 江戸時代には完全に鎖国になるため、基督教は禁止となるのですが、
まだ、この小説の舞台となる時は地方ならまだ、いいのではないか・・・という大変、微妙な時代です。

 宣教師ベラスコは、江戸から、東北の塩釜に流されます。
そこで、藩主は、南蛮船を作り、ローマ法王と通商の約束をとりかわそうとします。
そこで、親書をローマに届けるために、選ばれたのが 下級武士たちでした。
そして、主人公は名前はあるものの、ずっと小説の本文では「侍は・・」と書かれています。
主人公に名前はあっても、あくまでも呼び名は身分である侍。

 侍といっても、先祖伝来の土地がとりあげられてしまったことを悔やむ叔父がおり、そして、君主から旅から帰ったら、
その土地を戻そうという口約束だけで異国へ旅立つ下級武士たち。

 この物語のもうひとりの主人公は、ベラスコ宣教師です。
もちろん、布教の目的で、日本に来たわけですが 母国の保護があるフィリピンなどではなく
誰もあきらめた、日本で司教になる、というものすごい野望に満ち満ちていて、俗物人物として、
臭いそうに強烈に俗と描かれています。
言葉巧みに、自分の征服欲を達成させんがために、都合のいい方へ導こうと画策する策士ぶりが、見事といってもいいくらいです。

 ベラスコ師は、日本語ができるため、侍たちにとって異国の地で頼りになるのは、ベラスコ師だけです。
そこから生じる葛藤や仲間割れ。
大事な使命ならば、何故、我々、下級武士が選ばれるのか。 ただの捨石なのではないか?
しかし、侍たちは、ひたすら君主の命を守るため旅を続けます。

 メキシコへスペインへ・・・と苦難の旅の果て・・・侍たちを待っていたのは何だったのでしょうか。
あくまでも、目的は親書を渡すためですが、そこへ、どんどん基督教徒信仰を強制される、信仰せざるをえない葛藤も
出てきます。
侍とは君主への忠義の人、正義の人、英雄ではなく、ひとりの苦悩する人間と描いています。

 侍たちの目的とベラスコ師の目的が最初から違うのですが、そこに横たわっているのは信仰というものです。
著者自身、子供のころに、洗礼を受けたものの、日本人でありながら、異国の 宗教を信仰することへの疑問、
何度もやめようと悩み、考え、様々な小説という形で 遠藤周作は、信仰と人間を問い続けます。
このローマへの派遣という事実は、あったそうですが、資料らしい資料はほとんどないそうです。
そこから、リアルなフィクションを立ち上げ、厳格で美しく、哀しい文章で描き切る遠藤周作の文才は、
他に追従を許さないように思います。

 しかし、鎖国の時代となり日本の侍が、最後に責任を取ることにするのは切腹です。
カソリックでは自殺は禁じられています。そこまで考えた上で、基督教信仰をすすめたのか。
最後はどうなるのか・・・大きな渦に巻き込まれ翻弄されたひとりの武士の中でも身分の低い侍。
それは、決してヒーローでもなんでもなく、悩み苦しみ、忠義あれ、と自分を殺しても使命を守ろうとする一人の男でした。

 スポーツは勝った負けたの戦いかもしれませんが、私は、スポーツで戦う人たちをサムライ、サムライ!と
ヒーロー扱いで安直に口に出す気にはなれません。
ただ、昔の「身分としての侍」と今のサムライは、全く違うものだ・・・と思うだけです。

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紙の本侍 改版

2016/01/03 15:25

良書です

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る

新聞の紹介により読みましたが、いろいろと考えさせられる本でした。二人の男の内面や厳しい自然を描いた本です。それにしても400年前の帆船での西洋への旅はすごい。

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紙の本侍 改版

2015/08/22 23:26

初の遠藤作品

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sunuoとjiro - この投稿者のレビュー一覧を見る

淡々と進む物語の中に、「侍」の心の動きが微妙に描き出されており、ページを繰る手が止められませんでした。

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紙の本侍 改版

2016/02/07 16:41

集大成

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る

遠藤周作氏の『日本人にとっての基督教』についての集大成的な作品だと思います。
 かなり脚色はされていますが史実を元にしている作品のため、読者にとって避けられない結末を予想しつつ、一層主人公の弱さ、彼の強さ、信仰への気持ちが響いてきます。

そしていわゆる『伊達武将隊』に支倉常長が入っている現代に苦笑いをしてしまうのです。

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