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私本太平記 みんなのレビュー

  • 吉川英治
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みんなのレビュー19件

みんなの評価3.8

評価内訳

19 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本私本太平記 1

2009/12/20 00:54

骨肉の争いの物語

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白みそ - この投稿者のレビュー一覧を見る

鎌倉幕府末期、将軍はすでにお飾りでしかなく、幕府の実質的支配者であった執権北条家もその実権を失い、北条家の一家臣に過ぎない内管領の長崎円喜・高資親子が専横を極める時代から物語は始まります。
一昔前に「権力の二重構造」などという言葉がはやりましたが、二重構造どころの話ではありません。権力の所在について、制度的建前と実態がこれほどまでにかけ離れてしまうと社会的混乱が起きるのは当然の話で、鎌倉幕府は崩壊の道をたどることになります。与党の幹事長に過ぎないO氏に権力が集中している現在の状況と似ていなくはありません。

物語の主人公は足利尊氏。この人は鎌倉幕府を倒すために共に戦った後醍醐帝とのちに袂を分かち室町幕府を作ったため、後々まで逆臣扱いをされていました。(そのせいで、京都で行われる時代祭の行列には、最近まで室町時代の行列がなかったくらいです。)
古典太平記でも当然逆臣扱いされています。
その足利尊氏の人間性を公平な立場から描こうとしたのがこの作品なのです。

文字通り血で血を洗う権力闘争が繰り広げられるのですが、尊氏はそんな状況に嫌気がさし途中で権力を弟に譲り出家したものの、権力闘争から完全に逃れることは許されず、結局は弟や実の子供とも対決しなければならない運命に立ち至ります。はっきりいってドロドロです。

室町幕府が安定期に入るのはこの物語の後の三代将軍の義満の頃です。題名とは異なり平和とは程遠い時代の骨肉の争いを描いたこの物語、平和を築く過程では多くの血が流されるものなのだということを暗示しているのでしょうか。

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紙の本私本太平記 8

2015/08/30 14:17

波乱の人生に、幕。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る

湊川の合戦は尊氏の圧勝に終わり、楠木正成は戦死。後を追うように北畠顕家、新田義貞、そして後醍醐天皇と次々に宮方の要人は倒れたが、しかし尊氏の天下も安定はしなかった。一族の骨肉の争いが治まらぬまま、彼の波乱に満ちた人生も終わりを迎えようとしていた・・・
作者が自分の死期が近いのを悟りつつ書いた作品なので、特に鎌倉幕府滅亡後は展開が速く、手短にすまされているイベントも多いのが不満ではある。それでも南北朝時代を扱った時代小説としては最高の完成度を持っていると言えよう。

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紙の本私本太平記 5

2015/08/29 14:02

鎌倉幕府、滅亡。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る

足利尊氏の裏切りは幕府を支えていた最後の堤防の決壊に等しかった。京都と鎌倉はほぼ同時に陥落し、北条一族はことごとく戦死もしくは自刃して滅亡した。しかし、代わった後醍醐天皇の政治も長続きする様子は見せなかった・・・
六波羅探題滅亡のシーンや鎌倉陥落の場面は本物の太平記にも勝るとも劣らない完成度です。滅亡を目前に様々に散っていった人々の姿が泣けます。

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紙の本私本太平記 7

2015/07/16 16:15

私本太平記・7

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る

足利尊氏の九州落ちから桜井の別れ・湊川開戦までの期間を描く。足利尊氏が多々良浜の合戦に向かう前に将士に向かってした演説、楠木正成が後醍醐天皇に必勝の策を奏上するが戦知らずの公家に一蹴されるシーン、定番だけど楠木正成と息子・正行の桜井の別れ、などなど、この巻にも名場面がたくさんある。特に桜井の別れは、戦前の勤王思想に固まったものではなく、父子の情愛が滲み出てくるような語らいがあって泣けた。

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紙の本私本太平記 8

2021/05/17 05:19

死闘

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

湊川帖、黒白帖、天皇両系図、北条氏略系図、足利・新田両氏略系図、注解、主要登場人物生没年一覧、解説「私本太平記」と史実4を収録。湊川で勝利しても太平が訪れたわけではなかった。ますます混迷が深まるばかりの時代に尊氏は苦悩の中に没する。

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紙の本私本太平記 7

2021/05/16 05:20

都落ち

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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

風花帖、筑紫帖、湊川帖、天皇両系図、足利・新田両氏略系図、北条氏略系図、注解、主要登場人物生没年一覧、解説「私本太平記」と史実3を収録。天皇方との戦に敗れた尊氏。九州まで落ち延びるが巻き返しを図り遂に湊川戦の名場面へと続く。

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紙の本私本太平記 6

2021/05/15 05:21

対立

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

建武らくがき帖、風花帖、天皇両系図、足利・新田両氏略系図、北条氏略系図、注解、主要登場人物生没年一覧、解説「私本太平記」と史実2を収録。親政に不満をあらわにした武士たち、自ずと尊氏に期待が集まることに。正成らとの対立は避けられない。

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紙の本私本太平記 5

2021/05/14 05:24

親政

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

新田帖、建武らくがき帖、天皇両系図、足利・新田両氏略系図、北条氏略系図、注解、主要登場人物生没年一覧、解説「私本太平記」と史実1を収録。ついに鎌倉幕府を滅ぼし後醍醐天皇による親政が始まった。しかし平和が訪れたわけではない。

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紙の本私本太平記 4

2021/05/12 05:27

楠正成

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

八荒帖、千早帖、天皇両系図、北条氏略系図、足利・新田両氏略系図、主要登場人物生没年一覧、注解、私本太平記の旅4を収録。楠登場。京から逃れた後醍醐天皇が頼るのは正成。見どころ読みどころが盛りだくさん。

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紙の本私本太平記 3

2021/05/11 05:23

幕府滅亡

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

帝獄帖、世の辻帖、天皇両系図、足利・新田両氏略系図、主要登場人物生没年一覧、注解、私本太平記の旅3を収録。北条氏による支配を退け天皇による親政を行おうとしたが天皇と武家で対立を生むことになる。

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紙の本私本太平記 2

2021/05/10 05:20

天皇謀反

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

婆沙羅帖、みなかみ帖、帝獄帖、天皇両系図、足利・新田両氏略系図、北条氏略系図、注解、私本太平記の旅2を収録。北条氏に対する後醍醐帝の陰謀が始まった。

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紙の本私本太平記 1

2021/05/09 05:37

足利高氏

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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

あしかが帖、婆沙羅帖を収録。天皇両系図、足利・新田両氏略系図、北条氏略系図、注解、私本太平記の旅1を掲載。北条氏のよる圧政が極まる時、足利の遺言が高氏を突き動かす。

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紙の本私本太平記 3

2015/09/18 22:22

楠木正成の変貌。

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投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る

宮方蜂起に素早く対処する幕府。笠置山は早くも陥落して後醍醐天皇は捕らえられ、隠岐に流される。楠木正成も立ち上がり赤坂城に籠もったが、そこも陥落。しかし、彼は生き延び、まさかの再起を見せる。
ただただ平穏を望んでいた正成が、一族全員の声に押されて決起すると、たちまち一個の名将ぶりを発揮するのが、ややギャップを感じさせた。弟の正季もいいキャラしてる。個人的には最後の北畠具行の最期も印象的だった。

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紙の本私本太平記 1

2015/09/18 22:05

まだまだ序章。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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吉川英治が最晩年に手がけた長編・太平記。皇国史観の時代に育った彼が、三大悪人に数えられていたほどの足利尊氏を主人公に持ってきたのはさすがである。まあ第二次大戦に負けて皇国史観が否定された時期だったこともあるのだろうが・・・
この巻はまだまだ序章という感じで鎌倉幕府打倒の戦争も始まっていないくらいである。当然戦闘シーンも少ないが、しかし二巻以降につながる重要な伏線がいくつもあるので飛ばさずに読んで欲しい。尊氏も恋愛したり悪友ができたり結婚したりと青春していて親近感が湧く。

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紙の本私本太平記 4

2015/08/30 14:28

千早城の奮戦と尊氏上洛

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る

全国に広まった反乱の鎮圧に手間取る北条氏。特に、千早城に籠城した楠木正成の奮戦はめざましかった。その隙をついて隠岐を脱出した後醍醐天皇。苦戦する京都の北条軍を救援するべく、足利尊氏の軍勢も上洛するが・・・
千早城の戦い、尊氏の決起、佐々木道誉との同盟、藤夜叉との別れなどが山場。他の巻よりやや分厚いが、イベントが多く一気に読み終わってしまった。

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