ホーキング博士のスペース・アドベンチャー みんなのレビュー
- ルーシー・ホーキング 作, さくまゆみこ・訳, 佐藤勝彦 日本語版監修, ルーシー&スティーヴン・ホーキング
宇宙への秘密の鍵
2008/03/04 22:26
大人も子どもも楽しめる宇宙冒険物語 ホーキング博士の宇宙への秘密の鍵とは?
19人中、19人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まざあぐうす - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、量子力学と相対性理論というふたつの大きな発見を踏まえて、その両方から導かれる宇宙の姿を初めて描いた天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士とその娘で小説家のルーシーが世界中の子ども達のために書いた宇宙冒険物語。いまや世界約40ヶ国で出版され、世界のベストセラーとなっています。
主人公の少年ジョージは、ペットのブタを追って隣の家に飛び込み、科学者のエリックと娘アニーに出会ったことから、スーパーコンピュータ<コスモス>によって、宇宙の旅へと導かれます。ジョージは、<コスモス>を通して、星の誕生と死や彗星を知り、宇宙に引き込まれていきますが、そこに不可解な行動を取るリーパー先生や暴力的で陰湿ないじめを繰り返す同級生の影が・・・。
19のコラムと32ページの美しいカラー写真が本書の特徴と言えるでしょう。太陽系やブラックホール、物質や質量など、ストーリーを読み進める上で必要な宇宙や物理学の知識が別コラムにて挿入されていて、小学生でも理解できるような配慮が施されています。さらに、イラストの他、探査機によって撮影された天体写真やコンピューター処理画像が掲載されているため、宇宙を舞台に展開される冒険物語がよりリアルにイメージできます。
著者であるホーキング博士は、ケンブリッジ在学中に難病のALS(筋萎縮症性側索硬化症)であることが判明し、1985年に肺炎を患った後は完全介護が必要となりましたが、テクノロジーの助けを借りて研究活動中の「車椅子の物理学者」。
博士の研究テーマである「どのようにして宇宙がゼロから自然発生的に作り出されたのか」ということや「どのように情報がブラックホールから出て行くのか」ということが本書の物語を通して展開され、興味をそそられます。また、主人公の少年ジョージの科学発表コンクールの原稿の中に盛り込まれている地球環境問題から宇宙を捉える視点も見逃せません。
大人も子どもも憧れる宇宙への旅。ホーキング博士の宇宙の秘密への鍵とは・・・。宇宙の起源、太陽系、ブラックホールなどの最先端の知識を得て、宇宙を冒険できる物語。大人も子どもも楽しめます。全3巻の刊行が予定されていますので、2巻目が楽しみなシリーズです。
宇宙への秘密の鍵
2008/02/09 19:49
父と子の絆を深めてくれた本
12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジョニー平塚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
天才宇宙物理学者ホーキング博士とその娘が書いた、宇宙冒険物語。
好奇心旺盛な小学生のジョージは、となりに住む科学者親子と一緒に、スーパーコンピュータ“コスモス”の力を借りて、宇宙への旅に出る。ジョージは、宇宙の成り立ちや星の姿に夢中になるが、そこに“コスモス”を狙う何者かの影が……。
ワクワク、ドキドキの冒険物語を読みながら、ホーキング博士の宇宙理論がすんなりと頭に入ってくる本だ。さっそく小学校5年生の息子に薦めたところ、息子もあっという間に読み終えてしまった。
それからは、物語のことや、本の中にちりばめられた宇宙の知識がまとめられたコラムについて、親子の会話が弾んでいる。息子と一緒に宇宙の話ができるなんて、この本を読むまで考えられなかったことだ。
宇宙への秘密の鍵
2008/02/13 09:40
宇宙への楽しいお誘いと、地球への優しい心遣い。
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
環境問題に取り組む両親を持つ少年が、隣の一家と知り合って宇宙への魅惑の冒険をする・・・。見本を読んで続きを楽しみにしていました。期待にたがわず、終りまでわくわくどきどきで読み通しました。
学校ではいじめられもする「普通」の少年、一寸「変人の隣人」に、乱暴だけれど可愛い「少女」。冒険の中で少年はいろいろ考え、少しずつ生長していきます。設定は「子供向け冒険物語」の典型ですね。そういう「冒険物語」としてだけでも楽しく、いいスピードで読めます。そのお話の流れの中に、宇宙物理学への知識がばら撒かれています。美しく撮れた宇宙の映像、温度や月などの身近なものの知識から、ブラック・ホールについてまで。関係する内容でもお話の流れを妨げないよう、別カラムとして挿入されているのはいいですね。だって、宇宙に行く時も、地球で事件が起きるときもお話はぐんぐん引っ張っていく(あ、ブラック・ホールに引きこまれていくみたい・・?)のですから。
環境問題と宇宙の研究がどう結びつくのか、との疑問は、とても優しい形でまとめられていました。地球の問題を解決するのに「生活を変える」のか「他の住める場所を探すのか」。主人公が最後の方にそれを語りますが、それが著者のメッセージでしょう。要約すれば「宇宙はわくわくさせるけれど、戻ってきたいと思うのはやっぱり地球。」
宇宙への楽しいお誘いと、地球への優しい心遣いを教えられました。ホーキング先生とお嬢さんに感謝、です。
主人公も成長した、という感じでお話は最終ベージになるのですが、最後に(第二巻は続く)とは!これはどうなるのか、興味を持たずにはいられません。第二巻がもう待ち遠しいです。
大変良く書かれた子供向けの本なのですが、難点をあえてあげれば「厚くて重い」。ちょっと開きにくかったり持ちにくかったりするので、ソフトカバーでもよかったのか、と思います。その辺は(も?)ハリーポッターとにてますね。
宇宙に秘められた謎
2009/09/29 21:20
宇宙冒険SF物語としての展開もよく考えて構成されている
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルーシーとスティーヴン・ホーキング父娘の共作の二巻目。前作の「宇宙への秘密の鍵」の続きであるから、そちらを先に読んでおいた方がよい。
ジョージという少年を主人公にした宇宙冒険SFあるいはファンタジーである。当然、冒険と謎解きとサスペンスもある。同時に、物語をとおして子供たちの天体物理、宇宙物理への興味を引き出そうとしている啓蒙書でもある。二兎を追う著作であるが、どちらも成功していると云えよう。物語の展開もよく考えて構成されている。著者らが想定している読者は小学校高学年であろが、大人が読んでもなかなかおもしろい。宇宙開発と地球環境問題とどちらを優先すべきかなどの課題についても、考えさせるようにできている。科学入門書としては、物語の展開のなかにも太陽系外惑星に関する最新情報や惑星探査機の観察結果などが盛り込まれている。補足説明として、物語の舞台となる惑星等の天体や物理現象について、イラスト入りの解説もある。さらに、きれいなカラーの天体写真も多数挿入されており、見応えがある。子供たちには、興味をひきやすいであろう。
宇宙や星や鉱物結晶や化石などの宇宙物理、地球物理に最も関心を抱くのは、小学校高学年の年代であろう。その時期にさらに興味をそそるような情報をあたえることは、理科や数学離れを防ぐ一つの方法になる。
この本と前作を読んで、イギリスの2つの伝統の力について考えさせられた。一つはケルト神話等の神話やルイス・キャロルやH・G・ウェルズから続く、ファンタジーやSFの伝統である。もう一つは、マイケル・ファラデーの金曜講演から続く、一流の科学者による少年少女をふくむ一般人向けの科学解説の伝統である。これらの二つの伝統がこの二巻の物語の中に、見事に融和している。
宇宙に秘められた謎
2009/08/11 16:02
宇宙での宝探しは素敵なガイド付き。
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「宇宙への秘密の鍵」からの期待を裏切らない、面白くて勉強もできるお話でした。
原題はGeorge's Cosmic Treasure Hunter。「宝探し」の文字が入っています。「宇宙からのメッセージ?!」と思わせる絵文字を手がかりに進んでいくところは、謎解き、宝探しの面白さ満点。宇宙での「宝探し」ですから、宇宙のことをいろいろと知らなくてはなりません。宇宙人はホントにいるの?地球以外の星はどんなところなの? そのためのお勉強の頁も充実しています。星や宇宙船の写真、CGはとてもきれい。何人もの有名な宇宙研究者が分担して書いた、という「宇宙を知るためのガイド」のページは、そこだけ読んでも面白く勉強になりますが、前後のお話の展開に上手くはまり込んでいて「いいタイミング」で学べる素敵なガイドです。でも、ストーリーが面白すぎて、こういうところはすっ飛ばしてお話だけ先に読んじゃいそうでした、正直言うと。
前作の主要登場キャラクターも顕在。主人公のジョージは前作よりも少し大人になり、気配りもするようになりました。アニーに連れられておっかなびっくりだった宇宙への冒険も、今回は少し余裕が出てきたようです。スーパーコンピュータのコスモスは、前回壊れてしまったのでどんな風に再登場するのか、も面白いところでしょう。
その他のお話の概要は、先行する。織子さんの書評にお任せします。ともかく、謎を追いかけながらいろいろな宇宙を訪れる、すごく楽しくて宇宙のいろいろな星のこと、最新の研究者の考えなども分かりやすく教えてくれるとてもよい本でした。
横書き、左から右の本からの翻訳でこれまでも時々感じていることなのですが、一つ、ちょっと読みづらく感じたことを書いておきます。これは、日本式の縦書き右から左へ読む方式にしたことで読むテンポが妨げられることがある、ということです。この本の場合、ストーリーの流れはこの変更でそんなに妨げられてはいません。問題はコラムのページ。ここだけはなぜか横書き、左ページから右ページへと読みます。見開きですめばまだよいのですが、これが二回、4ページ続くと目線は行ったりきたり。う~ん、私には読む勢いをそがれるようで気になりました。挿絵も、「こちらへ行け!」と言う矢印は、文章と同じ方向であった方がいい。原文の横書きの本を見ると、気分の違いがわかります。こういうのは、どうしたら「心地よく読めるレイアウト」になるんでしょうね。
お話そのものはすごく楽しくてとてもよい本でしたので、その分こういう小さいことがかえって目に付いてしまうのだろうと思います。
三部作だそうですから、次はどんな展開になるのでしょう。ジョージやアニーも、もっと大人になるのかな?期待しています。お話の最後の方に、ちょっとぼかした表現のところがあり、「もしかして・・?」ともう想像が膨らんでいます。
宇宙への秘密の鍵
2008/07/05 21:51
宇宙への旅へ出かけませんか?
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミルフィーユ - この投稿者のレビュー一覧を見る
皆さんは、宇宙へ旅をしたことはないですか?
行ってみたいと思う人は、多いのではないでしょうか。
この本を読んでみてください。
きっと、世界一パワフルなコンピューターコスモスが、皆さんを宇宙の世界へと導いてくれるのではないでしょうか。
自分の家のペットのブタが、小屋から逃げ出してしまったジョージ。
周りを見回すと、隣との塀がブタが入れそうなぐらいに穴が開いている。
そう、ブタは隣の家へ逃げていたのだ。長年空き家だった、隣の家。
家族から行ってはいけないと、言われていたが、しょうがなく入る。家の中に入ると、なんとそこには女の子アニーがいた。
ビックリするのはそれだけではない。その家には自分の欲しいコンピューターがあるのだ。ジョージの家では、電化製品を使わない生活を送っている。コンピューターなんて、自分のおこづかいをためて買うのに、8年ぐらいかかるのに・・・・。
それにもっとビックリすることがある。そのコンピューターはしゃべるのだ。コスモスというコンピューター。このコンピューターは普通のコンピューターではない。そのコンピューターは、ジョージたちを宇宙の世界へと導いてくれるのだ。
宇宙の写真。地球の大きさ。ブラックホールのできかた・・・。
たくさんの宇宙のことが載っているこの本。
これを読んだら、『宇宙の事ならなんでも知っているものしり博士』になれるかもしれませんね。
宇宙の誕生 ビッグバンへの旅
2011/11/14 00:08
スリル満点!
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミルフィーユ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「コスモス」は宇宙へ連れて行ってくれるすごいコンピューター!
ジョージは隣に住む科学者エリックとその娘ア二ーと今まで宇宙へ行ったりしていました。
そして今回もエリックとともに宇宙へと飛び立つのですが…
星の名前、ブラックホールとは何か、図鑑で調べれば分かります。
でも、宇宙までは離れているしそこへ行ったこともないのになぜわかるのでしょうか。
この本にはいろいろな宇宙の豆知識や科学的理論が載っています。
それを読んでいて、ほんとうに世界の技術はとてもすごいものだなぁと改めて分かりました。
そして、私もこの本を読んで宇宙についてすこし分かることもできたし興味を持つこともできてとても良い本に出会えました。
ストーリーもとてもおもしろくて、スリル満点です。
最初に今までのストーリーも書いてあるし、3巻から読んでも内容が分かって面白いと思います。
そして、字も大きいので小学生の高学年ぐらいの人でも楽しんで読めると思います。
「宇宙の誕生」はホーキング博士のスペース・アドベンチャーの最終巻でした。
ジョージたちと宇宙へ旅ができて楽しかったです!
またホーキング博士の本を読みたいと思いました。
宇宙への秘密の鍵
2011/06/24 12:59
まさに新しい世界への鍵,です
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:金曜日のらいおん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を読んでいると、もし子どもの頃にこの本に出会っていたら、こっちの方向に進んでいたかも!いうくらいの感動を受けることがあります。
この本もそうでした。
本書は退屈な日々―環境問題を重視する両親に囲まれて、テレビやケータイ等の娯楽がない日々―を過ごしている主人公が、ペットのお隣への脱走をきっかけに、同年代のちょっと変わった少女とそのお父さんという知己を得て、今まで存在すら知らなかった世界に飛び込んでいく物語です。
知識が増大し、それを体系化して、さらに自分で考えることができるようになるということは世界が広がるということと同義だと思います。
小さい頃、ふと思った疑問、この世界(宇宙)はどこまで続いているのか、この世はいつ始まったのかなど、根本的な問題に真摯に答えてくれる大人がどれだけいるでしょうか。
本書を読むと、上記の疑問を含め、天文学や物理学の基本的な事項がするりと頭に入ってきます。
そして何より、冒頭の科学の誓いが印象的でした。科学を研究する者として、「まっとうな」人間であることがどれだけ大切かをこの本は説いています。
児童書ではありますが、大人も楽しめる作品です。
宇宙に秘められた謎
2009/09/04 21:35
ワクワクする!ドキドキする!
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミルフィーユ - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙に秘められた謎って、何なんだろう?
全く宇宙のことについて知らない私でも、少しは宇宙のことについて分かった気がします。
科学好きの少年ジョージ。隣に住む、女の子アニーのお父さんが持っている『コスモス』というコンピューターで、すごい旅をしました。ただのコンピューターじゃ、ないんですよ!宇宙への旅ができる、不思議なスーパーコンピューターなのです。
前作で、ジョージ達が、冒険した不思議な宇宙の世界。
でも・・・。
スーパーコンピューター『コスモス』は、故障してしまったのです。
これでは、もう宇宙へはもう行けない・・・。
そんなある日、アニーはアメリカにあるフロリダに引っ越してしまいました。
そして、その夏にジョージは、アニーからフロリダへ遊びに来るよう誘われます。
また、宇宙への旅が始まるのです!!
この本を読んで、なんかいろいろと宇宙のことについて分かったような気がします。この本の中には、物語に沿って。有名な科学者の人の文章が載っています。
「エイリアンとのつきあいかた」「宇宙にはだれがいるのか」など。
聞いただけで楽しくなってはきませんか?
今回、私は何のことに対しても楽しんでしたいな、と思いました。
楽しんですれば、きっといい方向に向くのではないかなと思います。
嫌いなことも、楽しもう!という気持ちを持つとか、プラス思考に考えたら、いやな気持も宇宙へと吹き飛んでいくんじゃないかなと思いました。
これは、3部作の2作目。次回はどんな感じなんだろう?
今からワクワクしています。
宇宙の誕生 ビッグバンへの旅
2011/10/30 15:46
大人も子供もそれぞれに自分なりの読み方ができる
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルーシーとスティーヴン・ホーキング父娘の共作の三巻目。最終巻だそうだ。前二作の「宇宙への秘密の鍵」、「宇宙に秘められた謎」の続きであるから、そちらを先に読んでおいた方がよい。ジョージという少年を主人公にした冒険SFであると同時に、物語をとおして子供たちの天体物理、宇宙物理への興味を引き出そうとしている啓蒙書でもあることは同じだが、内容はレベルアップしている。まず、ところどころに挿入されている一流の物理学者が解説している科学コラムや科学解説の項目は、宇宙の始まりと進化についての現代物理学の最先端にかかわるものである。相当噛み砕いて書かれてはあるが、小学生にはチョット難しいのではなかろうか。物語の背景となっている道具立てもセルンの超大型重粒子加速器LHCや量子の重ねあわせといった現代物理に関するものである。
もっともそのようなことは気にもならずにスリルとサスペンス、謎と冒険の物語に没入してしまう。謎の人物・団体による陰謀、破壊工作に対する探索と反撃といった物語のおもしろさにはまっているうちに、その背景となる物理学的項目について気になりだし、科学コラムや科学解説も読みだすということにもなるのだろう。星や星雲のカラー写真も見応えがあり美しい。そこから興味や関心を持ちはじめる子供もでてくるだろう。
なにかをより知りたいと思う前提は、なぜだろう、どうしてだろうと疑問を持つことである。それは、奇妙だ、不思議だと感じることから始まる。疑問について調べたり人に聞いたりして、これまで知らなかったことを知ることができると、嬉しく楽しくなる。自分の意志と努力で得た知識だからである。なにかしらの達成感を感じるからである。食事も知識も与え過ぎはよくない。多少空腹ぎみで、自分から得ようとさせなくてはならない。この本はそのようなことをもよく計算して構成しているようである。主体的に学ぶ姿勢を暗示している。
一方では科学者自身の問題点も指摘しているようなところがある。大人も子供もそれぞれに自分なりの読み方ができる。
宇宙への秘密の鍵
2021/02/09 00:14
子供心にもワクワクが止まらない作品
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校低学年からこのシリーズを追っています。まだ科学の知識がまるでない段階においても冒険要素と科学のロマンをミックスさせたストーリーにページをめくる手が止まりませんでした。高校生で物理を履修した時、物理はロマンを追う学問だと改めて感じました。ホーキング博士ありがとうございます。
2020/04/30 17:41
学びのきっかけになる本
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:baromaru - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生の頃に夢中になって読んだ本です。大学生になった今読み返してみましたが十分に楽しめました。
登場人物が魅力的で、会話のテンポもよく、子供でも難なく読み進められるだろうと感じます。ところどころにはさまるコラムを読めば、自然と宇宙について知識がつくようにもなっています。宇宙について、そして科学について興味を深めるきっかけとなる本です。
2020/04/30 18:09
大人も子供も楽しめる、宇宙を好きになれる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:baromaru - この投稿者のレビュー一覧を見る
2年前に亡くなられた理論物理学者 Stephen Hawking博士と、その娘の Lucy Hawking氏による3部作の最終巻です。
子供が夢中になって楽しめるストーリーであることに加え、巻数が増すごとに充実するコラムには大人であっても学ぶことが多いように思います。
大人にとっても子供にとっても、学ぶことのきっかけになる1冊だと思います。
2020/04/30 18:01
もっと宇宙を知りたい人へ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:baromaru - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「宇宙への秘密の鍵」のストーリー性を受け継ぎつつ、よりコラムが充実した構成になっています(具体的には、実在の科学者によるエッセイが数本収録されています)。
物語を楽しみつつ、科学と宇宙への興味がいっそう深まるきっかけとなる1冊です。
2018/09/30 20:54
ホーキング博士から子供たちへの置き土産
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
2018年に亡くなったスティーヴン・ホーキング博士が遺した児童向けの科学読本です。
ただの解説書ではなく、博士の愛娘で作家のルーシーさんと著した冒険もののジュブナイルです。併せて天文に関する知識やカラー写真も掲載されています。
紙の本も美しい装丁で素敵なのですが、いささか大判の本なので、電子書籍の方が取り回しはしやすいかも知れません。
