天国でまた会おう みんなのレビュー
- ピエール ルメートル, 平岡 敦
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2016/04/09 01:34
悲劇と喜劇は紙一重
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりにもショッキングなことが突然起こってしまうと、悲劇にも喜劇にもなりうるのだと気がつかされた作品。話がどう転んでいくのかわからずとても楽しめた。この人の作品はどれも面白いなあと思いました。
天国でまた会おう 下
2023/12/04 09:57
結末に満足
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
レイラ・スリマニ「ヌヌ ― 完璧なベビーシッター」(2016年)、ミシェル・ウエルベック「地図と領土」(2010年)、マリー・ンディアイ「三人の逞しい女」(2009年)と数え上げたらきりがない。タイトルは「天国で。。」だから主要人物の誰かが冒頭で死ぬのかなと思ったらなかなか死なない(死にかかった人はいたが)、なんだ死ぬ死ぬ詐欺かと思っていたら、最後に悲しい死が待っていた、悪党・ブラデルを最後どうやって始末するのかという期待は満足できる形でかなえられた、主人公、マイヤールの結末にも満足である
天国でまた会おう 上
2023/12/04 09:56
ゴンクール賞作品に間違いなし
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白すぎた「その女アレックス」の作者、ピエール・ルメートルのゴンクール賞受賞作品、ということで読む前からワクワク、とにかく、この賞を獲った作品ははずれがないと私は勝手に断定している
天国でまた会おう 下
2021/10/07 10:48
神はいたか
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
1 ) 何かスッキリしない結末だったが、あの極悪非道の男、プラデルが、一文無しになり、近親者すべてから見捨てられ、神からも見放されたことで、反対に神はいたのか、と思えた。
欲を言えば、プラデルの部下殺害の罪を追求する場面があれば、さらに溜飲を下げることができたのにと、物足りなさが残った。
2 ) 人は死んだ時に一番大切に扱われる。戦死した兵士たちとなれば、尚更だ。国中で、戦死者追悼記念碑を作る話しが湧き上がる。この気運を利用して、金儲けを企んだのが、負傷しながらも生きてパリに戻った二人の兵士、エドゥアールとアルベールだった。どっちみち生還した兵士たちには冷たい社会なんだ、ズルをして大枚手に入れてとんずらしたってかまうものか。
3 ) 自分がエドゥアールとアルベールだったら、、、、、確かに、詐欺は悪いことだが、理不尽な世間をギャフンと言わせたい気持ちになるのは、充分理解できる。
4 ) 役人メルランの人生は、地味で面白みに欠けるが、筋が通っていて、こういうの、うん、いいかもしれない、と考えさせられた。後々、目の前の大金をあきらめた夜のことを、何度も思い返すことも含めて。
天国でまた会おう 上
2021/10/07 10:44
神はいるのか
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
1 ) 一文が短く簡潔な語りで、非常に読み易い。
2 ) 55頁まで読んだところで、神はいるのか、とやりきれない気持ちになった。さらに77頁で、神はいないのだ、例えいたとしても、神とは何と残酷なんだろう、と怒りさえ感じた。
3 ) 48頁の文章に、「 軍隊にとって真に危険なのは敵ではなく、階級だ。まったくそのとおりだ 」とある。ここでは、この部隊の兵士たちにとって危険なのは、上官のプラデルだ。自分の利益と悪事隠蔽のためには、平然と部下を殺し、嘘をつき、女を利用する、極悪非道な男。だが、このプラデルにだけは、神は存在するようだ、、、。
4 ) 世の中というのは、生還した兵士たちに冷たいものだ。大怪我を負った兵士たちにも、だ。兵士エドゥアールは、顔の下半分を失う―――想像を絶するこの部分を、著者は、どんな様子か詳細に表現している―――重傷を負って帰国した。パリで極貧生活を強いられるエドゥアールが、思い付いた金儲け、、、、さあ、どうなるか下巻。
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