リアル鬼ごっこ みんなのレビュー
- 山田悠介 (著)
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リアル鬼ごっこ
2010/10/17 15:02
確かに「すごい」!! 著者デビュー作。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハジメマシテの作家さん。タイトルだけは耳にしたことがあった。おそらく、映像化されているのだろう。
いろいろなひとから「山田悠介はすごい」と聞いて興味を持った。しかしこの場合の「すごい」は褒め言葉ではない。良い意味で用いられることが増えた「やばい」とは逆のパタンである。
さて、何がどうすごいのか。
なんでも日本語が破綻しているというのである。
日本が破綻しているのに売れている?! それはそれは…興味を持たずにいらいでか! と早速手にとってみた。
読み始めて、なるほど、納得した。これは確かに日本語がの羅列が可笑しい。
例えばこんな調子。
今をさかのぼること、十四年前。
ううむ。微妙に――しかし確実に――そして絶妙に、可笑しい。こんな具合のちょっと乱れた日本語が至る所に登場するので、読むリズムが崩される。
しかしいちいち気にしていられないほどこのような箇所あるので、その度に止まっているわけにはいかない。だから、会話以外はほぼ流し読みにしてみた。
そうしたら!
驚くことに内容をほぼ100%読みとることに成功した。あまり地の分に意味は無いようである。
そんな具合で読み進めたものだから、自己最短の40分で読み終わってしまった(ちなみにブログ用の再読時に要した時間は30分)。
ただ時折、流し読みでもどうしても止まってしまう表現もある。例えば次の箇所――
『佐藤洋』。この人物こそが、翼が送った中学校生活での唯一の親友、というよりも“悪友”であった。それくらい洋は?ワル“だった。
えーっと。「それくらい」とありますが、佐藤洋についての描写がこれ以前にまったく出てきませんが…読み落としたかしらん? と何ページも戻ってしまった。でも、戻れども戻れども『佐藤洋』は上記の箇所が初登場だったのだ。
と、悪口しか書いていないのだけれど、残念ながら(でいいのかな??)、発想はすごく良い。思いつきそうで誰も思いつかない、そのすれすれのトコロに着目している。アイディアとしては非常に面白い、と言わざるを得ない。
ただ、文章力が…。
ここまで酷い状態で出版する出版社にも問題アリだと思うけれど、本人にも問題はあるだろう。内容としては映像化向きだと思うので、小説として発表するよりも映像のシナリオとして発表されたほうがいいのではないだろうか。
兎にも角にも、面白い一冊であった。ただ、著者の作品はもう読まないだろう、とは思う。
2024/04/21 07:58
☆鬼ごっこ☆
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
西暦3000年。医療技術、科学技術、そして機械技術までもが恐ろしいほど発達した絶対君主制の王国で、《佐藤》姓は遂に500万人を突破した。
建国以来目立った戦争が起きていなかったが、先代の国王が逝去し、次の国王が即位してから状況は一変する。彼は自分勝手で我が儘、優柔不断な性格であったため、あらゆる犯罪が起きるようになってしまう。王妃が亡くなってからは増々エスカレートする一方だが、国王は何の危機感も持たず、優雅な日々を送っていた。
そんなある日、ゲーム好きである国王は同じ姓を持つ人間がこの国に存在することに怒りを覚え、《佐藤》姓を効率的に抹殺するために《リアル鬼ごっこ》なる計画を発表する。それは残虐非道なゲームの幕開けとなった。
横浜に住む大学生の佐藤翼も、否応なしに参加することになる。
誰もがなじみのある《鬼ごっこ》に、残虐性・理不尽性を組み込んだ話は、「文章が稚拙」という批判もあるようだが、この粗削りがかえって物語のスピード感、荒々しさを感じることができたと思う。
7日間の残虐な期間の中で起こる、父の死、友人や妹との再会、徐々に変化する民衆や鬼の心情、息の詰まる攻防、そして理不尽な結末といったものは、個人的には面白かったと思う。
リアル鬼ごっこ
2024/04/21 07:57
☆鬼ごっこ☆
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
西暦3000年。医療技術、科学技術、そして機械技術までもが恐ろしいほど発達した絶対君主制の王国で、《佐藤》姓は遂に500万人を突破した。
建国以来目立った戦争が起きていなかったが、先代の国王が逝去し、次の国王が即位してから状況は一変する。彼は自分勝手で我が儘、優柔不断な性格であったため、あらゆる犯罪が起きるようになってしまう。王妃が亡くなってからは増々エスカレートする一方だが、国王は何の危機感も持たず、優雅な日々を送っていた。
そんなある日、ゲーム好きである国王は同じ姓を持つ人間がこの国に存在することに怒りを覚え、《佐藤》姓を効率的に抹殺するために《リアル鬼ごっこ》なる計画を発表する。それは残虐非道なゲームの幕開けとなった。
横浜に住む大学生の佐藤翼も、否応なしに参加することになる。
誰もがなじみのある《鬼ごっこ》に、残虐性・理不尽性を組み込んだ話は、「文章が稚拙」という批判もあるようだが、この粗削りがかえって物語のスピード感、荒々しさを感じることができたと思う。
7日間の残虐な期間の中で起こる、父の死、友人や妹との再会、徐々に変化する民衆や鬼の心情、息の詰まる攻防、そして理不尽な結末といったものは、個人的には面白かったと思う。
リアル鬼ごっこ
2017/06/29 09:36
リアル鬼ごっこ感想
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:右ソルデ - この投稿者のレビュー一覧を見る
山田悠介先生のデビュー作。面白かった。
医療技術、科学技術、機会技術が発達した西暦3000年での狂った未成熟な独裁者が発案した理不尽極まりない鬼ごっこという設定と。それから逃れる主人公の足の速さ同様、疾走感があり一気に読み終えた。
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