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電子書籍

精神科医は腹の底で何を考えているか みんなのレビュー

  • 春日武彦
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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.0

評価内訳

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4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

精神科医は腹の底で何を考えているか

一気に読まされてしまう「腹の底」

16人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hamushi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 百タイプの「医師」と、さまざまな「患者」たち。
 類型化されているにもかかわらず、どの「医師」も「患者」も、声や気配が伝わってきそうなほど、生々しい。そのことに、少し困った気分になりながら、夢中になって読んでしまっている自分がいる。

 何かと病院から縁の切れない生活であり、数は多くはないものの、成りゆきでさまざまな分野の医師に出会い、話をする機会があった。
 そのときに、目の前の医師の腹の底が全く分からないと感じたことは、実はない。そしてこの本のなかで、実に身も蓋もなく、時には容赦なく自らに刃物を振るようにして割られて見せられた「腹の底」は、どこかで見知ったものばかりだったように思う。
 
 書かれている内容は、ともすれば、業界の裏事情を暴露するかのような際どいものに思えるかもしれない。できれば消滅してもらいたいようなトンデモ医師が何人も出てくるし、患者の立場にある人が読んだならば、相当に心境複雑であろうと思われる、迷いや困惑を秘めた医師の「本音」も語られている。
 けれども、医師も人間だからと、ありきたりなことを言って納得するために、この本があるのではないと思う。

 結局のところ、精神病や深刻なパーソナリティの問題を抱えて生きるということ、そしてそれを「治す」ということが、どういう意味を持つことなのかを、医師の立場からこれでもかというほど厳しく問いかけ、論じようとした本なのではないかと思われた。
 
 それにしても、この本はどんな読者に向けて書かれたものなのだろう。精神科医や、それを目指そうとする人達だろうか。でもそんな人はそう多くはないはずである。

 患者の立場の人には、この本の内容はキツすぎるのではないかと思う。本書に出てくる「体重三百キロの患者にこそ相応しい超ヘヴィーな処方を平気で出す医師」の話は、私も知人から直接聞いたことがあるけれども、患者を薬殺しかねない医師の話など、これから投薬を受けようとする人なら聞きたくもないのではないかと思う。「わがままな患者に対して、陰険で持って回った意趣返しをする医師」なんて話を読んだら、疑心暗鬼気味の人は、診察を受けられなくなってしまいそうである。

 患者でも医師でも看護師でもないものの、精神医療の場に少なからず関わらなくてはならない立場の人間ならどうだろうか。医師の側の腹の底を垣間見ることで、自分なりのスタンスを見出す手がかりを得ることはできそうである。しかしここで語られている事は非常に重く、また深い奥行きのある問題意識へと引き込むものばかりである。リアルな生活を抱えた意識で、そこまでつきあえる人はどのぐらいいるのか。

 そういえば著者は、若かりし頃、ウィリアム・カーロス・ウィリアムスという、詩人であり医師であった人の「物語」の影響を強く受け、文学との親和性をも考慮して、精神科の医師になることを選んだそうである。

 この本は、もしかしたら、文学書のようにして受け止めることで、手に余るものではなくなるのかもしれない。

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紙の本

精神科医は腹の底で何を考えているか

人間は変化を嫌う

10人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

 内科や外科では、患者自身異常を感じていることが大部分であり、愁訴をほぼ信じることができること、さらには病状が改善に向かっていることを患者が認識できるが、精神科は多くの場合そうでない。内科や外科でも検査で形質異常が見つからず原因不明のものはあるが、精神科ではほとんどがそのような状態から始まる。原因不明であることに対する患者の許容度も低いと思われる。
 
 そのような違いにもかかわらず、医療関係者にはこの本を読んでほしいと思った。現在たまたま入院中であるが、医師と患者の関係において非常に参考なることが多いからである。さらに言えば患者にも知るべきことが多い。名医かヤブかを見分けるためではなく、患者としてどうあるとよいかが分かるからである。
 
 さらに、この本を読んで再三感じたことは、いわゆる精神疾患と考えられる統合失調症や神経症よりも、パーソナリティ障害のほうが厄介だということである。自覚症状がないため、途中で出てくるG医師のようにどの職場にもいるとても身近で迷惑な存在である。忠告はもちろん薬も効かなそうだし、こちらまで巻き込まれて人格が低下する可能性が大である。精神科医でさえ対応に困るこういう人に我々はどう対処したらいいのであろう。次はそんな本を期待する。

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紙の本

精神科医は腹の底で何を考えているか

これって私のことですか

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る

何ともやっかいな本だと思います。
昨年刊行されて比較的すぐ読んだのですが、どうにも書評が書きづらく、今日までためらってしまいました。ですが、このまま放っておくのも居心地が悪く、何とか落としどころを見つけたいと思うのですが。
何がそんなに書きづらいかと言えば、この本のタイトルを読めばたちまち私にとっては『私は腹の底で何を考えているか』になってしまいますし、あるいは『同僚は腹の底で何を考えているか』とか『部長は腹の底で何を考えているか』や『医局長は腹の底で何を考えているか』とか『教授は腹の底で何を考えているか』と、本当のタイトルの「精神科医」のところに何人も具体的な名前が浮かんでしまうため、読めば読むほどその誰かのことになってしまうからです。まあ何と言っても私自身に突き付けられているようでしんどいというところなんでしょう。
それだけ内容は、さすが(?)ずっと精神科臨床を行ってきた著者ですから、これまでいろいろな本で語られてきた精神科医よりはるかにリアリティに富んでいます。すでに私自身が感じていたことや常日頃考えていることに近いことも書かれていて、
「けれども精神科医が動じることなく、一貫した態度を取り続けることは重要だと思う。そのことで、精神的な視野狭窄状態になっている患者へ視野の外に潜在している可能性を示唆することの出来る医師こそが、良い医者なのだと思う」(p.39)
とか、
「所詮は他人事でしかない。だが、せめて他人の心を推し量ることはとんでもなく難しいのだという「謙虚さ」を持っていなければまずいだろう」(p.58)
といった言葉には改めて考えさせられるところがありました。
一方で、「そうでもないだろう」ということもあるにはあるのですが。
本書の最初のうちは比較的客観的に精神科医療一般の現状や問題点、課題を挙げているような書き方だったと思いますが、後半へ進むにつれて著者自身の問題や反省、課題が語られているような印象もあり、そこがまたリアルで余計考えさせられるところでもあります。
この本の他の書評やコメントを見ると、この本が誰に向けて書かれたものなのかと疑問を呈しているものがあります。私も読んでみて確かにその点は感じました。この本を一般の人が読んでも何を言っているのかと思うだけのような気がします。多少精神科医療に関心があったり直接関わりのある人(患者、医療関係者)ならば、精神科医が確かに「腹の底で何を考えているか」を知って今後に役立つこともあるかもしれません。
けれども、私がこんなに考えさせられ、いろいろと思いめぐらしたのだということを考えると、これは実は精神科医へ向けられた本なのかもしれませんし、もっと言えばこれは春日武彦が自身に向けて書いたものではないかとも思えます。そんな話に付き合わされる読者はたまったものではないかもしれませんが。

この本の帯などには「100人の精神科医」が登場するとなっており、実際本文中にゴシック体でいろいろなエピソードを持った医者の姿がかっこ書きされ、さらにご丁寧に巻末にも100人のリストが挙がっていますが、ただ羅列されているだけでこの100人(というか医者のエピソードと言うべきか)が良い医者なのか悪い医者なのかは明確にされていません。新書としてアピールするにはこのように一見わかりやすそうな記述の仕方が必要だったのかもしれませんが、わざわざ「100人の精神科医」などと挙げる必要もなく、いつもの春日武彦の文章だけで十分伝わるのではないかと思います。
ちなみに私自身はこの100人のエピソードの半分以上が当てはまりそうな気がします。著者は「およそ3分の3はわたしの分身としか思えない」と書いています。だからどうだ、というわけではありませんが。

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紙の本

精神科医は腹の底で何を考えているか

興味深い内容

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る

本文デザインに可愛い医者の挿絵が入っていて、少し毒のある内容との組み合わせがとても良かった。デザインは鈴木成一デザイン室。

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