「共立スマートセレクション」シリーズ みんなのレビュー
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まちぶせるクモ 網上の10秒間の攻防
2023/04/26 22:15
マニアック
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
クモ好きの息子(7歳)と一緒に読みました(読み聞かせました)。流石にちょっと難しいところは端折りましたが、興味深々で、クモの研究者になる!と意気込んでおりました。クモに興味などなく、むしろ気持ち悪いので敬遠している私にとっても、著者のマニアックな熱意は充分に感じられ、それがこの本の魅力だと思います。息子も成長して自分で読めるようになったら、何度も読み返すんじゃないかな。そして本当にクモの研究者になるんでしょうか…。
シュメール人の数学 粘土板に刻まれた古の数学を読む
2019/04/22 11:23
古代シュメール人がどの様な数学を使っていたかを知りたい。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Blue Water - この投稿者のレビュー一覧を見る
シュメール人が刻んだ粘土板の解読の仕方とシュメール人が使っていた数学を理解したくて、購入しました。シュメール人は、数学で、基準となる単位はどの様な数字で、どの様な計算方法を使っていたのか等、シュメール人の数学に興味があったので、購入しました。
カメムシの母が子に伝える共生細菌 必須相利共生の多様性と進化
2018/05/21 16:04
腸内フローラはカメムシにも。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カメムシの体内に共生する細菌の研究。最近はヒトの「腸内フローラ」が注目されているが、細菌が宿主としっかりした関係を持っているという生物は結構あるのではないだろうか。それがわかるだけでも少し世界が違ってみえる。
産卵した卵を守るだけでなく、孵化した幼虫の世話もするなかなか複雑なカメムシの行動だけでも知ることができて面白い。そしてその行動の中から「親から子への伝え方」もいろいろあることがわかってくる。行動の生態観察から実験へ、研究の話としても興味深く読めた。
最後の方になると細かくなってくるので素人には少し難しくなるが、結論だけを読みつなげていっても「こんなに多様なやりかたがあるのか」と面白い。体内の菌が正常な生育に重要、という話はどうしても「腸内フローラ」という言葉を思い出させられてしまう。腸をもつ生き物を調べて行ったら、どれにも腸内フローラがありそうだ。
植物にも根粒細菌などとの共生関係が知られている。菌と他の生きもののつながりはまだまだ解明される余地がありそうだ。ヒトに活かせる知識だけでなく、生きもの全部のつながりについても得られるものがあるのではないだろうか。
生物をシステムとして理解する 細胞とラジオは同じ!?
2018/08/30 16:44
観察、データ収集から数理モデルへ。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
副題にある「細胞とラジオのシステムは同じ?」とはどういうことなのだろう。そんなところにまず目を魅かれてしまうのだが、本書は「システム生物学」とはどういう学問なのかを知るにはの良い入門書になった。
このシリーズは新進の分野の研究者が執筆しているものが多い。本書もそうであり、どのような形でこの研究を進めたのかから始まる個著者自身の研究への過程は、これから研究に足を踏み出そうという若い人には参考になるだろう。研究内容の詳細は少し面白味がない、と感じられるかもしれないが、新しい分野ができるときはどんな感じか、がわかる面白さもあった。
細胞とラジオ。どちらも情報を受け取り、それを異なる形で発信する。「ブラックボックス」としての細胞もラジオも同じ、という考えである。研究の流れとしては「実験によるデータ収集」から「それを著す数式モデル」作成、新たな要因の推測といったところであろうか。
最後の章「システム生物学の未来」で著者が描く「科学の進歩」のイメージは確かにそうだ、ととても納得がいくものであった。確かに物理学もはじめは天文学のような観察や観測から始まり、実験を経て現在のような形に展開してきた。生物学も観察や実験を経て、の段階としての展開をし始めた、ということなのではないだろうか。観察、データ収集から数理モデルへ、は科学の王道? 社会学などでも数理モデルを使う予測などが行われている。これもある意味同様な科学の展開の方向なのか、とも思える。
科学の進む方向はどの分野でも同じ人間が行うこととして似てくるのかもしれない。ではこの先どちらを向いていくのか。終わりにはそれを考えさせられた。
キノコとカビの生態学 枯れ木の中は戦国時代
2018/12/24 22:52
森の「分解者」を扱った生態学の魅力
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いそぽっど - この投稿者のレビュー一覧を見る
【理解可能レベル】
・高校で習うレベルの「生物」を理解してる人
・(より深く理解できるのは)林学系の大学に進んだ人
【オススメする人】
・微生物(きのこ、カビ)に興味ある人
・森林生態学に興味ある人
・林学系の大学で、生態学や木材保存学を専攻してる人
「木材腐朽菌」の日本語教科書のような本。平易な言葉で書かれているので、生物好きな人の読み物としても適している。
「木材腐朽菌」という生態系の「分解者」に焦点を当てた一般向けの本は珍しく思う。生態学が好きな人ならきっと楽しめる。
形式面で少し残念だったのは、参考文献に新書が採用されていたこと。学術書なら原則として学術論文を参考文献に据えるべきだと思う。
チョウの生態「学」始末
2018/05/02 16:05
「利己的遺伝子」の生態学への影響。
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の昆虫研究を時系列で紹介。そうすることで時代の「考え方=パラダイム」の変化が生態学にも現れていたことが伝わってくる。著者の時代は分子生物学が興隆し、利己的遺伝子という考え方の広まっていった頃である。
チョウの交尾行動の研究の話そのものは淡々と、研究結果が一般向けの言葉で記載されている。研究者の「見かた」が変わっていくことで仮説の立て方、解釈の仕方に影響があるという点に興味をもって読む本であるだろう。
昆虫生態学の研究の一例を示した本ではあるが、著者の「研究の区切り」の色あいが強いと感じた。定年などで職場を変わる方も多いので、それを契機にというところだろう。最近はこのような一般向け科学書籍も増えている気がする。
まちぶせるクモ 網上の10秒間の攻防
2017/04/30 17:54
「10秒の攻防」に至るまでにさまざまなことがある。
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
網を張って獲物をまちぶせるクモの行動生態学の研究。
副題にあるような「10秒間攻防」に至るまでを、6つの章に分けて検討している。
舞台となる網をどう作るか、どこに作るか。最後に獲物に向かって行動を起こすのは10秒だが、それまでにはいろいろなことが積み重なっている。網の形や獲物を捕らえる確率など、さまざまな観測・測定や実験の結果が示されるが「どう考えたか」もいろいろと示されていて面白かった。
実際の獲物を捕らえる行動については、実は期待していたのだがそれほど詳しくは書かれていなかった。既に詳細な研究が終わっているのか、著者の興味からは少し外れているのか。もしかしたらあまりにもハイスピードな行動なので詳細の解析がまだ難しいのかもしれない。
サイバーセキュリティ入門 私たちを取り巻く光と闇
2023/04/23 14:51
勉強になった
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投稿者:ねこにゃんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
インターネットの仕組みや暗号、そしてインターネットセキュリティーの話と、段階的に入っていくので、理解しやすいかと思います。サイバー攻撃に関してはかなり広範囲に書かれており、サイドチャネル攻撃などは知らなかったので、勉強になりました。
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