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名著の話 僕とカフカのひきこもり みんなのレビュー

  • 伊集院光(著者)
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みんなのレビュー4件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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4 件中 1 件~ 4 件を表示

名著の話 芭蕉も僕も盛っている

2023/11/27 22:15

100分de名著の拡大版

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぶんてつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

NHKの「100分de名著」という番組では、伊集院光さんは「未読の人」という難しい役割を担っている。

この本は、その伊集院さんが番組で紹介した名著を、番組終了後に読んだ中から3冊厳選して、もう一度番組で解説してくれた先生とトークを繰り広げた対談集の第2弾。

取り上げられている3冊と対談相手は次のとおり。
1.松尾芭蕉『奥の細道』、長谷川櫂(俳人)
2.ダニエル・デフォー『ペストの記憶』、武田将明(東京大学教授)
3.コッローディ『ピノッキオの冒険』、和田忠彦(東京外国語大学名誉教授)

この本を拡大版だと思ったのは、武田将明さんの次のような「見えない」ということに関する「脱線めいた話」も載っているため。少し長くなるけれど、今の自分の興味に合致していたので、引用させていただく。

「アダム・スミスという経済学者がいます。彼が『国富論』の中で「見えざる手」という議論をしているんですね。この比喩を通じて、人間の経済活動には、何か見えない力が働いている、とスミスは指摘したのです。
 すると後世の人たちは、これを「神の見えざる手」と少し言い換えて、資本主義経済のもとでは、みんなが自分なりに利益追求していても、神様みたいな存在がうまく調整してくれるものなんだと解釈しました。今でも自由主義(リベラリズム)を擁護する議論は、この楽観的な見方に基づいています。
 でも、フランスのミシェル・フーコーという思想家は、そういう解釈が本当に正しいのか、と問い直すんです。むしろ「見えない手」という言葉で大事なのは、見えないことにあるんじゃないか。つまり、何か世の中を動かす原理はあるんだろうけれども、それが見えないことに人が気づいている。そこでどうするのか?というのが、近代の人たちが置かれている状況の根本なんだという話をしています。」

夏目漱石は文学とは認めていないが、近代小説の出発点に位置づけられることもある『ペストの記憶』から、経済学や現代思想にまで話が及ぶ楽しさ。
伊集院さんのラジオの経験や落語に関する話も名著の理解を助けてくれる。

「100分de名著」で伊集院さんの視点に馴染みがある人には、拡大版として楽しめる本になっています。

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名著の話 僕とカフカのひきこもり

2023/05/23 19:10

100分de名著の延長戦

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぶんてつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

NHKの「100分de名著」という番組では、伊集院光さんは「未読の人」という難しい役割を担っている。
それでいて、伊集院さんは名著の解説者に自分の意見を投げかけ、「初めて聞いた解釈、面白いですね」と言わしめるビッグバン的な「無知との遭遇」(伊集院さんの用語)現象を引き起こす名人芸を見せてくれる。

この本は、その伊集院さんが番組で紹介した名著を、番組終了後に読んだ中から3冊厳選して、もう一度番組で解説してくれた先生とトークを繰り広げた対談集。

取り上げられている3冊と対談相手は次のとおり。
1.カフカ『変身』、川島隆(京都大学准教授)
2.柳田国男『遠野物語』、石井正己(東京学芸大学教授)
3.神谷美恵子『生きがいについて』、若松英輔(批評家、随筆家)

「100分de名著」で伊集院さんの視点に馴染みがある人には、延長戦として楽しめる本になっています。
(深堀を期待する人は、上記3冊のNHKのテキストを読んだ後に、この本を読むほうがいいかもしれません)

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名著の話 僕とカフカのひきこもり

2022/11/22 22:02

広がる考察の心地よさ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヒグラシカナ - この投稿者のレビュー一覧を見る

複数の書籍について触れているが、
私にとっては特に、神谷美恵子『生きがいについて』についての
部分がとても良かった。
自分一人で読めない、読んでも疑問点がある、より深く広がる
考察を他の人と共有したいときにお勧めの一冊。
読書の楽しさが広がる感じを受けました。

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変身、遠野物語、生きがいについて

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る

伊集院光さんがNHKの「100分で名著」に登場した中からカフカの変身など三作を選び対談をまとめた一冊。遠野物語への言及は興味深く読みましたが、もう少し鋭い切り込みを期待していました。

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