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稀色の仮面後宮 みんなのレビュー

  • 松藤かるり(著者), Nardack(イラスト)
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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.2

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

想定よりも上手くまとまって終わった気がする

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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る

六賢の一人の裏切りにより不死帝を演じていた海真が負傷し、劉帆が代わりを務めることになってまた珠蘭と劉帆は会えない日が増えていた。
市井では不死帝への不信感が芽生え、二人目の不死帝が現れる。
そんな最中に珠蘭は攫われ、救世の乙女として祀り上げられてしまう。
後宮の外に出て民とも言葉を交わしたことで、珠蘭と劉帆は不死帝を終わらせることを決意する。怒濤の最終巻。

他国の関与やら内通やら波乱なまま終わった前巻から不穏展開は予想していたけど、最後の一冊で見事に不死帝を終わらせて完結させたのは思ってたより上手かったと思う。
残念ながら最初から好きになれなかった珠蘭の兄海真は最後まで挽回ならずだったけど、ヒーローの劉帆の方はちゃんとヒーローしてて良かった。
珠蘭も猪突猛進気味で、抜群の記憶力で謎を解き明かす探偵役だけでなく、事件に巻き込まれたり首突っ込んだりといった行動力で失敗も成功もあって、主人公として成長が見られて良かった。
本当に海真以外は成長が見られる作品で、当初期待していたよりも上手くまとまった話だった気がする。

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続きは気になるけど、読むほど兄の評価が下がるのどうにかならんか。

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る

色覚異常と絶対記憶を持つ女官珠蘭と、不死帝の秘密を抱えた劉帆の物語2巻目。
劉帆と共に故郷に視察に向かい、故郷が祖国を裏切って他国と密約を結んでいることを知らされる。
そして他国の手が後宮にも及び、襲撃によって不死帝である兄が負傷するまで。

兄の出番増えれば増えるほど評価が下がるんだけど?
自分の判断で珠蘭に情報を伏せて危険にさらし、不死帝に徹しきれずに沈花妃を危険にさらし。不死帝の秘密まで。
お兄様何一ついいところがないが。この二人のロマンスも萌えないし。

一方で主役二人は珠蘭が無知無垢で恋心がわからないけど、二人とも自分の気持ちは素直に話すから大きく拗れないし、ヤキモチをやいても互いを信じているからすれ違わないのがとても良い。
珠蘭はずっと幽閉されてきたから自分の感情にも恋心にも無知なのは仕方ないと思うし。
まぁでもこの二人も明らかに他国の間者よりも互いの命を優先させて見逃したので、国の危機を誘発して放置した点はマイナスだよね。
いやまぁ、内部に裏切り者が多すぎると思うが。
悪役は何考えて裏切ってるのか気になるなぁ。

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話はまだこれから?

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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る

仮面を被り絶対死なぬ不死帝が君臨する国。
色覚異常を持つゆえに海神の贄姫として閉じ込められ、会いに来てくれる兄だけを頼りにしていた主人公。
三年前行方不明になった兄に助けてほしいと頼まれて後宮に入り、不死帝の秘密を知らされる。
兄を助けるために一度見たものを忘れない絶対記憶の力を駆使して後宮の事件を解決していく話。

仮面をつけていて自分達も入れ替わりを演じながら、不死帝だけは死なないで信じてるの謎すぎるが。
絶対記憶や色覚異常が事件解決に上手く使われていて面白かった。
でも、あくまで後宮に居場所を作った序章だった。
正直自分のために妹を呼び寄せて、その後フォローはあんまりしてない兄の好感度はかなり低い。
複雑な背景を背負っているヒーロー劉帆のが主人公を気遣って手伝ってるのどうなんだろう?
兄は不死帝してるから会いにこられないのかもしれないけどさぁ。
劉帆との恋愛は全然まだまだ芽吹いてもいないので、そこは次に期待したい。
電子特典の短編は好感度が低いせいもあって、そこでお兄ちゃん面してくるんだ?という気持ちになってしまったよね。

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