紙の本
煉獄に身を置いた司法家
2020/11/29 16:59
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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名な弁護士である主人公は、田舎から出てきた若い娘に無実の兄を助けてほしいと懇願されるが、すげなく断る。このことを逆恨みした娘に恨みを買い復讐されるという筋立て。何度も映像化されている名作。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
桐子は、兄の弁護を断った弁護士を恨んで、復讐に走るのか―。弁護士なんてたくさんいるわけだし、依頼を断ったくらいでここまで憎まれたら、弁護士をやってられない!自分的には、全く桐子に同情できません
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昔ドラマで見て、幼なながらにものすごい衝撃を覚えたものです。きちんと読み直してみようと思って読んでみたのですが、やっぱりすごい。一気に読破。すぐに物語りにのめり込めます。
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2007/1/28読了。復讐の物語だけではない重さがある。松本清張作品は今後も読んで行きたいと思う。
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もう30年も前に出された本なのに今風。今が昔に戻っているのかも知れない。
この30年の物価の高騰に驚いた。
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殺人事件の被告として死刑を言い渡された兄の無罪を信じる桐子が、有名な弁護士を訪ね、弁護料が高額なことを理由に断られ、復讐に燃える話です。清張らしく緻密な推理も展開されていて、人間の真相の暗い部分も丁寧に(エゲつなく)描かれていて面白かったです。
星が3つなのは単純にもっと暗くて追い詰められたり、緻密な清張作品もあるのでそれに比べての評価。でも割と全体的にライトな内容なので、どっぷり暗くなりすぎず読みやすいといえば読みやすい作品です。
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桐子、こわい。。
わたしだったら、、残念な兄のためにここまではできないな、、、
海老サマが何役で出演するのか興味津々。
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おもしろくない松本清張なんてあるのかな
随分前の作品で映画化、ドラマ化も多くされていますが
今回、海老蔵様が主演されたということで
初めて読みました。
内容は、やはり清張作品と思わせる内容で
すばらしい、そうだったのかと感嘆符付きです。
桐子さんは頭がいい子ですね。
きっと自分ならそこまで頭が回らないと思いました。
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たいへん後味の悪い物語でした。
私といたしましては、たとえば桐子が正義の味方であり、大塚弁護士が徹底的な悪徳弁護士であれば、スカッとした結末ととらえられたかもしれません。
実際には桐子の怨恨は「逆恨み」に近いものであり、大塚弁護士は善人であり、また桐子の復讐に巻き込まれた径子は無実、2つの事件の真犯人は結局暴かれず、桐子の兄の汚名も晴らされないまま結末となり、釈然としない気持ちの悪さだけが残りました。
また、径子の無実の証明および、桐子が第2の殺人現場へ足を運んだことの証明に、なぜタクシー運転手をさがさないのか、とか、遺留品の手袋に桐子の指紋が残っていなかったのか、現場に髪の毛など落ちていなかったのかなど、いろんな疑問もわいてきました。
「裁判制度の問題点へ疑問」を投げかけているかどうか、それ自体が疑問です。
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この作品は、何度か映画化されている。
主演も賠償千恵子から安田成美、堀北真希など有名な女優が演じている。
無実の罪で投獄されたした兄(弟)を助けようと、東京の有名弁護士に弁護を依頼するが、無残にも断られた主人公の復讐を描いている。
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清張らしい作品で大満足。日常の中に事件があり、事件の中に社会問題がある。今回は法曹界。弁護士と庶民のかけ離れた生活や考え方が浮き彫りになっている。主人公の女性の顔や声を想像しながら読むと楽しい。
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弁護を断られたために、無実の罪を負って兄が獄死したと信じる女が、弁護の依頼を断った高名な弁護士に復讐するサスペンス小説。
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えん罪の兄を救うために東京の有名な弁護士大塚だけを頼りにしていた桐子。弁護士費用が払えないがために弁護を断られ、兄は死刑判決を受けたまま、獄中で病死する。
桐子は、無念の死を遂げた兄に汚名を着せた真犯人ではなく、兄弟を見捨てた弁護士への憎しみを募らせ、弁護士の大切なものを奪うことでその復讐を果たす。
弁護士にも仕事を選ぶ自由はあるはずだが、弁護士費用が払えないという理由だけで、汚名をきせられたまま死んでも何も言えない現代社会における無情さが、桐子の歪んだ執念を通じて描かれている。
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兄の身の潔白を証明してもらうために、東京で高名な弁護士・大塚鉄三に弁護を依頼した柳田桐子。高額な弁護料を支払えないことを理由に断られ、兄も死刑囚として獄死ししてしまったことから、大塚への復讐を決意する。大塚の社会的地位を陥れるため私生活を暴き、文字通り身を呈して完全に社会から抹殺しようとする桐子の執念はすさまじい。この原作の映画版では、たしか倍賞千恵子さんが主演を演じていたような気がする。原作ではラストに描かれている桐子の体を張った作戦のシーンだけが妙に生々しく記憶に残っている。
阿刀田氏のあとがきによれば、松本清張は「眼には眼を」(1957年)という名の映画をを思い出の一本にあげており、この映画にヒントを得たのではないか、という推論を展開している。
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ある殺人事件で逮捕された兄の無実を信じる桐子は、兄の弁護を著名な弁護士、大塚に依頼するも、弁護料を理由に断られる。これをきっかけに桐子の大塚弁護士に対する復讐が始まった―。
裁判制度の闇を指摘した異色作!
【志學館大学】ニックネーム:まめしば