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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古くから連綿とある「孤島での連続殺人物」ですが、21世紀の作品としてストーリー展開は工夫されています。二部構成で、舞台が変わるのも良い。
文体としては、喩えれば落語のように、滔々と状況分析・推理の語りが続く、独特のスタイル。最初は少し引っかかりましたが、乗ってくると一気に読むスピードがアップ。
第一部はあまり人物像は書き込まれていない感じがしましたが、第二部のキャラクターは良かったと思います。
多少「どうかな?」と思う部分はあったものの、ミステリー小説のワクワク・ドキドキを楽しめたので評価します!
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投稿者:ミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半では孤島での連続殺人が描かれ、後半ではそれに絡んだまた別の事件が描かれる。それぞれがつながっていて前半未回収の謎が後半で回収されたりして面白かった。動機は納得できないが、トリックは結構面白かった。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めは、孤島のクローズドサークルものです。古典的な殺人事件の連続、その続きは数年後の……というつながりも良かったです。本当に、猟奇的に舌を切り取ったり、殺人の連続は、息をつかせぬ展開でさすが江戸川乱歩賞作家ですね
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
一部と二部。
全く違う話のようでいて、密接につながってて。
殺人の動機は納得いかないけど、展開はものすごい。
このレベルで書き続けられたらとてつもないかも。
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大長編傑作ミステリーものすごい作品を読んでしまった。第一章と第ニ章がそれぞれ独立したお話かと勘違いするほどの構成力は驚きです。意外な展開に悩んでしまう。デビュー2作目にして最高傑作に達した感がありますが次回が今から楽しみです。
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第1部と2部で構成されており、前の作品と同様に暇がなくスラスラ読めて面白い。これから追い続けたい作者の1人。
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これがデビュー2作目とは思えない怒涛のミステリーでした。
1作目よりパワーアップしていると思います。
二部構成です。
第一部は2020年8月4日から熊本県の徒島という離島の無人島へ樋籐清嗣ら7人の仲良しグループが旅行に行きます。
管理人の九条健太郎が同行します。
そこで樋籐は仲間6人を自分の大切な先輩紀田陽平をLSD(幻覚剤)を用いて酷い目に遭わせ、紀田がJリーグへの道を閉ざされてしまったという恨みから殺してやろうと思い6人に近づき、毒入りのオレンジジュースと8月9日に発表される犯行声明文を残してきました。
しかし、樋籐がジュースを飲ませる前に、一人殺され、その殺人の第一発見者が殺されるという具合にして次々に第一発見者が殺されていく連続殺人が起こります。
誰かが樋籐の計画に気づいて利用されてしまったのです。
第二部は、その事件から三年後。徒島の事件は無人島七人殺しといわれています。
樋籐は七人を殺した後自殺を図り、海に入ったとされ植物状態です。
三年後の主人公は大阪市のクリーンセンター職員の横島真莉愛。
真莉愛は何と、紀田陽平を本当の兄ではありませんが兄と呼んで同居しています。
そこでまた、第一発見者が次々に殺されるという連続殺人事件が起こります。
そしてバラバラ殺人事件の遺体を発見してしまった真莉愛は次のターゲットとされ、警察に保護されます。
次のターゲットは本当に真莉愛なのか…。
そして犯人は一体誰なのか…。
途中で読んでいる人には犯人がわかるように書かかれた構成なので、ミステリーというよりサスペンスと言ってもいいのかもしれません。
これだけ残忍な連続殺人を二部構成で繰り返し、とても入り組んだ人間関係でぶっとんでいて面白く、最後にはわずかに爽快感さえ感じさせるという、凄い作品でした。
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あまり読んだ本の内容を
しっかり覚えていられないタチなんだが
前作は感想をアウトプットする機会が
やたらに多かったせいか
読み終わった時点では
フツーかなー程度の評価だったのが
そのアウトプットの度に
あれ?これ、おもしろかったっけ??
って評価があがっていった
とはいえ二作目は
デビュー作祝儀もアウトプット祝儀も与えぬ!
厳しく評価してやんぜ!!!
と張り切って読み始めた
ありがとう…
二作目を書いてくれてありがとう…
すばらしかった
最初から最後まで
どっぷりはまり込んでの読書時間だった
神様信じない派閥に属しているが
荒木あかねをこの世に誕生させてくれた
神様がいるんならば
感謝しかない
圧倒的迫力と重厚な力量
満点越えの完璧な星5つ
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一部では無人島で起こる連続殺人事件、二部ではシチュエーションがガラッと変わるが、一部を引き継いだストーリーになっている。伏線がわかりやすいので読者であれば推理は難しくないが、全体を把握しているわけではない登場人物、新田如子の洞察力はすごい。終わり方がすっきりしているのでモヤモヤが残らないのもいい。
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先輩の復讐で6人を殺そうと徒島に来た。樋籐清嗣が連続殺人事件に巻き込まれその事件後新たな事件、続きのような事件が起きた。だがこの事件のきっかけは兄弟を思う兄の話であった。最後真相が分かった時辛くも暖かくなりました
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CL 2023.9.26-2023.9.29
読了していいタイトルだなーと。
一部は孤島での殺人事件。いわゆるクローズドサークル。でも、主人公がはじめから殺意を表明していて(読者に)いささか趣が違う。
で、けっこう陰惨な事件のまま終了。
二部はその3年後。前半との繋がりが徐々に明らかになってくると、もう次へ次へと読み進めるしかない。この2部構成がほんと秀逸。
樋藤も紀田も真莉亜も如子もみんな頑張って自分の人生を一生懸命生きていって欲しいと思わされるようなラストだった。
ただ、清嗣や和実の殺意や恨みが少しズレてるように感じた。和実は狂気に近いね。
いまだ25歳の作者。今後が楽しみ。
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前作、「此の世の果ての殺人」がとても面白かったので、
今作も購入させていただきました。
ある事件をきっかけに復讐を誓う樋藤は友人ら(復讐相手)と共に徒島に訪れる。
そこで全員を毒殺するつもりだったのだが、翌朝一人の他殺体が発見される・・・
本当は自分が殺すはずだったのに、一体誰が・・・
二部構成となっており、ボリューム満載でしたがスラスラと読むことができました。
第一部では徒島で起こる事件をメインに話が進んでいきます。
後半のたたみかけるような解説や臨場感は読んでいてドキドキしました。
第二部は第一部から三年後の舞台で、ある連続事件が発生します。
どのように話が繋がっていくのかと思いながら読んでいましたが、
第一部で判明しなかった事実や、その背景が明らかになっていきます。
物語は繋がってはいるものの、一冊で二作品読んだような満足感に浸れました。
次回作も心待ちにしております!!!
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いやはや…もう、改めてすんごい才能を感じました!!
物語は二部構成になってます。
第一部は、ミステリで有りがちな「孤島での連続殺人」モノ的展開。ベタに始まりベタに終わり、「ん!?」と思った所で第二部へ。
第一部とは全く無関係な始まりながら、徐々に繋がりが見えてきて唖然…
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最年少江戸川乱歩賞受賞後、期待されていた一冊。第一部と第二部に分け、それぞれで起きる事件がつながる構成が最高。
第一部だけでも魅力的な解決なのに、それに連なる形で場面が変わる第二部にシビれ、女性二人で事件を追うバディ感が前作を彷彿させてこれまたまた良い。
多少強引な展開はあるものの、混乱することなく最後まで読めたのは、作者の力量以外の何ものでもない。人物がたまにポップな会話を繰り広げるのは前作同様で作者のユーモアを感じた。
本格ミステリとしての体裁を踏襲しつつ、現代のミステリとして楽しめる。次も楽しみだ。
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第一部の無人島でのクローズドサークル連続殺人、第二部の大阪での連続殺人と登場人物も違えば舞台も違うけど、少しずつ繋がっていく。
よく取材されているのだと思いますが、第二部で大阪の道順を事細かに書かれていて、知っている道も出てきてニヤついてしまいました笑
ストーリーとしては割と犯人もわかりやすいのと、動機が理解できるようなできないような気がしましたが、今の時代と王道的な話を上手く合わせているような気がしました。
凄く読みやすかったです。