紙の本
死後の世界
2024/02/22 10:01
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投稿者:もそ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オカルトではない。
徹底的に調査する立花隆の姿勢が素晴らしい。
膨大な量の事実と向き合う中で見えてくるもの。
それがここにはある。
死を絶望とも希望とも見ず、
無意味に恐れるのこともなく、ただそこにあると気づかされる。
紙の本
ちょっぴり気になる臨死体験とは?
2023/02/17 15:01
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投稿者:野間丸男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
臨死体験とは、事故や病気などで死にかかった人が、
意識を回復したときに語る、不思議なイメージ体験であるが、
共通したパターンがあるらしい。
立花隆の徹底した取材と分析力による「臨死体験」は、
どういう風に表現されるのか興味ある読み物である。
臨死体験とはいったい何なのか?
臨死体験の主たる構成要素(11要素)とは
脳の生化学的研究から、記憶の深層、超能力?
事後効果の「オメガ・プロジェクト」の研究とは
客観的データの収集の苦労
体験者の主観的なデータを、どのように客観的な判断をするのか、
立花隆の妥協なき探求の系譜が、わくわく感を伴って興味つきない。
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投稿者:ekko - この投稿者のレビュー一覧を見る
立花隆氏の逝去に伴い購入。
未読作だったが読んでよかった。
臨死体験を、単なるオカルトとして捉えるのでなく、科学的側面から検証し、
多くの人へのインタビューを重ねることで、 立花氏の知の探求の一部に触れられた気がする。
他作品も読んでみたい。
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果たして死後の世界はあるのか?さまざまな体験例をあげつつ、脱オカルト的に諸仮説を検証してゆく。その過程はスリリング。・・・でも最終的に、立花さんが「死後の世界はある説」「脳内疑似体験説」どっちを支持するのか、いまひとつ歯切れ悪かったような気が。
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立花隆という人がこういう本を出されるのが少々不思議ではありますが。
NHKで番組が組まれたのも不思議ですし。
ある意味、まったくの肯定派の本を読むより冷静な本と言えると思います。
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私は、『臨死体験研究読本―脳内幻覚説を徹底検証』を書くにあたって立花隆氏のこの本から、とくにその豊富なデータから多くを学んだ。その意味で、この本 が出版されていなければ、私自身が自分の研究をまとめることができたかどうか疑 わしいと思うほどだ。
立花氏の本を読んで何よりも感銘を受けたのは、「脳内現象」説にも「死後生命」 説にも偏らず、ジャーナリストの目で両者の説をあくまでも公平に、事実に即して 徹底的に追っていく姿勢だった。多くの研究者は、どちらかの説に傾いて、その立場に有利な事実や理論を集めて、不利な事実や理論は無視したり歪めたりする。こ れは人間の性(さが)だろう。
しかし立花氏のこの本にはそれがないのだ。その強靭な精神で事実を歪めずに、両方の説の可能性をとことん見据えようとする。それがこの本の最大の魅力だ。そ のためか読者は、どちらの立場に立つにせよ最後まで興味深く読める。
にもかかわらず彼は、最後の最後には「脳内現象」説に傾いていく。私は、自著の中で立花氏の説のいくつかを批判したが、もっとも大きな疑問は、なぜ立花氏は、多くの臨死体験者が体験後に生き方をプラスの方向に変えてしまうという事実に注目しなかったのかということだ。データしてはいくつかの箇所で触れていながら、 この問題を問題としてほとんど論じていないのだ。いや、否定的に触れた箇所が一箇所ある。臨死体験者が、体験から何かを学んだからといって、それが体験の事実性を語る証拠にはならないと論じているのだ。(この点は自著の最終章で批判した。)
かつて立花氏は『宇宙からの帰還 (中公文庫)』(中央公論社刊)によって宇宙飛行士の宇宙 体験後の精神変容をテーマにしている(私のサイトの覚醒・至高体験事例集にエド・ ミッチェルの事例を取り上げた)。そうした関心を持ちながらなぜ臨死体験では、 体験者の精神変容の意味を追求しなかったのだろうか。
おそらく立花氏に欠けているのは、宗教的なものの最も深いところにある魂のあ り方への関心や共感ではないだろうか。もし彼にそうした関心や共感があったなら、臨死体験者の魂の変容のなかに、宗教的なものの核心に通じるものを嗅ぎ取り、そこに積極的な意味を見出すことができたはずだ。
もう一つは、立花氏が「脳内現象」説か「死後生命」説か、精神か物質かという 二元論的な問題設定をほとんど何の疑問もなく前提としているということである。 私には、もしかしたら臨死体験者は、精神か物質かという二元論が無意味になるような世界を語っているのかも知れないと思える。そうした視点から見ないと臨死体 験が暗示する深い世界は捉えきれないと思う。(もっともこの問題を展開するのは 非常に難しく、私自身も自著のなかでは触れられなかった。)
いずれにせよ、彼のこの労作は、今では文庫本で気軽に読むことができ、あの時点での臨死体験研究の総覧として、その価値は失われないだろう。またこの本から、新たに魂に呼びかける何かを発見する人も多いに違いない。
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ただの体験集以上の本。
オカルトや宗教を除いて本気で臨死体験を研究する様々な学者の見解、その根拠を述べてある。結局答えはでないのだけど、興味深い。下巻だったかもしれないけど、いざ自分が死んで閻魔様の前に連れてこられ、生前何をしていた?と聞かれたとき、死んだ後のことばかり考えてましたと返答するのがイヤだといった著者の言葉にくすっと笑ってしまった。確かに・・。
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下巻とあわせて。
私がこの本を読んだきっかけというのが、実は自分も臨死体験ぽいものを経験したからでした。20歳のとき、自分の部屋のストーブの排気筒が詰まって一酸化炭素中毒になったんですね。
そのときに夢とも現実ともいえない、自分が白い光に包まれて霧の中をどこかに運ばれていったという…すごく気分が良くて、目を開けたくなくて。その直後母親に起こされたんだけど、あのままだったら自分はどうなってたんだろうと、それがきっかけですね。
まあ結局わからなかったんだけど(笑)今でも時々、あのとき脳が見せた光景を思い出します。とにかく生きていてよかった。感謝。
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ジャーナリスティックに臨死体験について述べられています。
臨死体験というと、オカルトめいてうさんくさいイメージも多く挙げられるだろうが、証言者にとっては事実を述べているにすぎない(はず)。でも、その事実がまた不可思議。それが脳によって起こされた事象なのか、それとも実際に「魂」が抜け出たのか……。
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いやー、長かった。上下巻。読み終わりました。
一番感動したのは、立花隆さんの執念ですね。この本の中にも書かれていましたが、知的好奇心が止まらない方のようです。ものすごい取材と研究と勉強・・・。この本だけじゃないですが、いろんなテーマでこのような本を出されています。私もまとまった本を書いてみたいと思ってましたが、私自身も知的好奇心が止まらないタイプなので、出来ることなら、立花さんのように何かにはまりまくって研究して、それを本にするというようなことをしてみたいなぁ・・・。しかし、仕事をしながら片手間でやるのは無理・・・とは言いませんが、なかなか辛そうです。
で、臨死体験についてですが、立花さんは臨死体験をした方に取材をし、「証言・臨死体験」という証言集も別に出されています。
しかしこちらでは、体験談だけではなく、外国の臨死体験者の体験の内容、臨死体験を研究している人の研究の内容、幽体離脱について、薬剤による現象との違い、脳の機能から見た場合・・・いろんな角度から臨死体験を考えてみています。
臨死体験者自体は、死にそうになって生き返った人の半分くらいが経験するほど頻繁に起きているもので、魂が肉体から離れる、肉体から離れた魂が自分や周りの人を見降ろしている、暗いトンネルを抜けると光がある、過去を回想する、死んだ人と会う、とても気持ちがいい、戻ってきた後、人生を大事に生きようと思う、死ぬのが怖くなくなる、などといった一定のパターンがあるんだそうです。
しかし、その人が育った文化によって、日本人は三途の川を見るとか、アメリカ人はキリストを見るなどといった違いがあると。
そして子供の場合は、死んだ人ではなく生きている人に会ったりすると。
幽体離脱は、自己催眠や、身体に入る刺激をほとんど取り除くタンクに入ると意図的に出来ちゃったりする人がいるそうですが、本当に離脱したかどうか証拠を取ろうとするとなかなか確実な証拠が取れないと。立花さんはこのタンクに自ら入って離脱を試みたりまでしています。
でも、離脱していなければ絶対知りえない情報を言う臨死体験者もたまにいると。
この手のことは真実かもしれないし、そうじゃないかもしれない程度にしか証明できないようになっていると言う法則まで唱えている人がいるそうで・・・。
こんな感じで、あらゆる角度から調べまくり、結局、死後の世界があるのか、臨死体験は単なる脳の働きの一つなのか、はっきりとは分からないという結論に至っています。立花さん自身は、結局、死後の世界はない、臨死体験は死ぬ直前の、死を楽に乗り越えるための脳の働きだと思っていらっしゃるそうですが、もし死後の世界がなければないで、気持ちよくそれを乗り越え、死んだ後は、苦しんだり怖い思いをすることもないわけだし、もし死後の世界があればあったで、そんなに素晴らしいところなのなら行ってみたいものだから、とりあえず生きてある間、死ぬのを怖がるのは無駄だからやめよう、と結んでいました。
「証言・臨死体験」を読んだ後は、エイブラハムの話や左脳が壊れた人の話などとつながったので、死んだら宇宙の英知の一部になるのか、と思ってましたが、これを読んだ後は、うーん、どっちとも言えないのか・・・というところに戻りました。
でも、人間が科学でこれまでに解明してきたことなんて、大きな海の手前の砂浜の砂粒程度のことにしか過ぎなくて、まだまだ人間には証明できないことはたくさんあり、私が生きている間にそれが大きく変わるわけではないので、私としては、死後の世界はあり、宇宙の英知はそこここに流れていて、私たちにはその英知を使う力が備わっていると信じて生きて行きます。
あとは死んでからのお楽しみです。
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臨死体験をした人の現象(体外離脱など)を書いた内容、色々とショッキング。
脳内現象かそうでないか分かりませんが、不思議な現象が好きな人は是非。
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こういうジャンルはやはり抵抗がある。
読めば面白いのだが。
オカルトなイメージはマイナスだと感じた。
サイヤ人の強くなる方法って…とちょっと連想した。
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俗に言う「臨死体験」とは、厳密に言えばどのような体験を指すのか、
どのような現象なのかを著者が探った思索や哲学や科学が入り混じったルポ。
簡単に言うと、「脳内現象」なのか「オカルト現象」なのか、の二元論で語られがちなトピックを、
色眼鏡なしで最初から検証してみた活動の記録とでもいおうか。
結論としてはやはり、現時点ではどうあがいても「分からない」のが興味深い。
筆者はもちろん科学的な思考の持ち主で、
自身でもその立場からこの「臨死体験」という現象を探るつもりでいると本文に明記されているが、
その筆者ですら確実な結論を持てずにいる。
科学は臨死体験を「オカルトであることの否定」はできても
「臨死体験を科学的に説明」することはできずにいる。
まだまだ探求の余地はあるし、
また、筆者が引用している文献や具体例として挙げているさまざまな事象が
「なるほど、そういう見方もあるな」とはっとさせられるものが多く、
私自身の視野を広げるためにも役立った。
個人的にもっと調べてみたいタネが随所に転がっていて面白い。
ドッグイヤーを折りながら読んでいたら結構な耳ができてしまった。
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2011 05 10
やっぱり科学でも説明できないことがこの世にはあるんだ。しかも宗教や文化を超えて共通の映像イメージを持っている。死を恐れなくなる姿勢は羨ましい。
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前から読みたいとは思いつつ、分厚いし上下2冊もある故、ためらっていた。
しかし、読み始めると「なんでもっと早く読まなかったんだ~~~!!!」と、後悔するほど面白い。特に医師キルデさんの証言は、あまりにぶっ飛びすぎて、逆に本当かも!!と思わず納得してしまった。(^◇^)
臨死体験というからには、体外離脱も外せない。それならロバート・モンローさんも、当然出てくるはずだ。それはどうやら下巻に登場するようだ。
ぐふふ・・・・。た、楽しみなのであ~~~~る。♪