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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1993/03/30
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/193p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-209504-7
文庫

紙の本

草の竪琴 (新潮文庫)

著者 カポーティ (著),大沢 薫 (訳)

草の竪琴 (新潮文庫)

税込 605 5pt

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みんなのレビュー41件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

稀有な美しさをたたえて。

2009/11/03 20:40

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:浸透圧 - この投稿者のレビュー一覧を見る

素晴らしかった。登場人物も展開も切なさに涙した。
感傷的以前に美しい。

例えば、ドリーの魂の美しさにひっぱられるように物語は進む。
節度ある描写、『遠い声…』よりも、傍観者的な主人公。
彼に関わる人々が魅力的で、どの人物にも惹かれて読み進むが、
ラストへ向うにつれ、主人公の少年の二度と戻らぬ美しい季節を
読者もしみじみと思い返すだろう。

ラスト、主人公が判事と安宿の住まいを前に出会うシーンも切なく、
カポーティ自身がたどる人生を知って読むならなおのこと、
哀しみに心打たれる。

27歳で書かれたこの作品、カポーティがその後の人生をどう耕し、
どんな成功を収め、どんな死を迎えるかを思い巡らすにつけ、
主人公ではなく、判事の視点に立ってしまいそうだった。

途中、なんでもないところで危うく涙しそうになる、その切なさは、
胸に深く染み入る類のものだった。
表現の美しさは翻訳であることすら忘れさせる。
折にふれ読んでみたい。

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紙の本

選ぶこと、うしなうこと

2009/03/06 10:52

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

カポーティのなかでも大好きな一篇。

物語の主人公は、両親をなくして遠縁の親類に預けられる、
16歳の少年・コリン。
この歳の秋に、コリンは不思議な経験をするが
これが、その後の彼に圧倒的な影響を与える出来事になっていく。

コリンの面倒をみてくれる老嬢ドリーは、
周りの人をおおきく包み込む愛情にあふれた女性だったが
「自分の意思で選ぶ」ということを知らずに生きてきた。
いつも、年老いて一緒に暮らしている妹ヴェリーナの影で
ひっそりと、でもそれが幸せなのだと生きてきたのだ。

しかし、コリンとともに迎えた「想定外の生活」を通じて
「自分の人生は自分の意思で選ぶ」のだ、と感じていく。

チャーリーとの結婚を「自らの意思で選ぶ」ことを決めるドリー。
しかし、物語はおもわぬ局面を迎える・・・・・。

まるでドリーが主人公のように書いてしまったが、
ドリーは幼くして両親のいないコリンにとって、母そのもの。
もしかすると母以上の存在であったかもしれない。
そんなわけで思春期真っ只中のコリンに、深い影響を及ぼすのだ。

そして、コリンはもちろん、ドリーもチャーリーも、
とても純粋で傷つきやすくて「世間の汚れ」を受け入れられない。
清濁併せ呑んでうまく世の中を渡っていける大人たちではないのだ。

そういった登場人物の、ガラスのような心の内部が
きれいに細かく描写されていく。
そしてそれは、レベッカ・ブラウンの小説みたいに
そこにある事実を映して、絵のように語られていく。

なにかを選ぶことはなにかを失うことなのだろう。
そして、失ったものがおおきいほど、
人の心のひだはやわらかくなり、想像力をひろげるのではないか。
それが「やさしくなる」ということなのかも・・・・。

読む人それぞれで、もちろん違うのでしょうが
私は癒し効果を感じました。せつない話ですけど。

おおきな喪失感を包んでくれるような一冊です。

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紙の本

「悪夢的な幻想世界」とか「ゴシック的手法」でないストレートなカポーティの分身小説。この本について書こうとするだけで泣けてくるような…。切ない。

2002/01/22 12:23

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いささかトリッキーな長編1作めの『遠い声遠い部屋』や、ノンフィクションノベルの金字塔『冷血』、オードリーの名演で人びとの記憶に焼きついた『ティファニーで朝食を』などに比べると、本書は取り上げられる機会が少ない。だが、多くの傷を負いながら優しさの幅を広げていった、カポーティという人を作り出した少年時代。それを、そのままトレースして書かれたこの小説は、私の大のお気に入りである。

 クリスマスの定番『クリスマスの思い出』や『あるクリスマス』と同じく、素顔をさらしたカポーティが、ここにはいる。そんなことはできなかったのだろうけれど、生まれ故郷を大切に思い戻っていった作家たちのように、どうしてカポーティは南部アラバマの田舎町に戻り、そこに住み続け、このような作品を書き続けることをしなかったのかと悔やまれる。もちろん成功した作家としての社交生活があったし、故郷を遠くにあって思ったからこそ、このように幻のように美しい少年の日々が描けたとはわかる。けれども、どうしてもそう思わせてしまうカポーティ最高のきらめきがこの小説にはあるのだ。

 「僕」が語る物語である。少年は両親と死別して、遠縁の年配の姉妹に引き取られる。妹のヴェリーナが町のよろずやを経営して一家の家計を支える。少年はいつも姉のドリーナ、黒人のお手伝いキャサリンと過す。
 ドリーナこと通称ドリーは、はっきり書かれていないけれど、少し知的障害があるのかもしれない。少女のままに生きているようなところがあり、社会常識からは外れている。少年は、このドリーが大好きなのだ。——彼女の存在を心にとめたそのとき、僕は恋におちてしまったのだ。そう表現されている。
 ドリーとヴェリーナのちょっとした考えの行き違いが引き金で、少年はドリー、キャサリンと家を出て、近くの森の木の上にあった家で暮らし始めることになる。「そんな非常識なこと」と、彼らを説得しにやって来る町の人たちともめて、事故が起こってしまう。
 だが、支持派もいて、同級生の女の子の兄ライリーが町のうわさの情報収集をしてくれたり、食べ物の補給をしてくれるし、どういうわけかその家が気に入った判事が入り浸りになる。木の家で、少年は心通ったその人たちと至福の時を過す。

 といった展開なのだが、その先は…と思い出したところで、目頭がじんわり濡れてきてしまう。お話の行く末も切ないのだけれど、この小説の魅力は、全編に貫かれた詩的な表現だ。どのようにしたら、このように思いを深く深くとらえて、このように美しく表現していけるものなのだろうかと感じ入ってしまう。
 ことに、アラバマの自然描写は絶品だ。象徴がタイトルで、意味が紹介された書き出しの素晴らしさから強く惹き込まれる。その意味をしばらく忘れながら最後まで行き着いたとき、再び現れる「草の竪琴」に込められたものを悟って、たまらない感じにさせられる。 
 いつまでも子どもでいたいと願っていた自分の小さかったときを思い出させる。大切なものを再び抱きしめさせてくれる。

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紙の本

素晴らしいの一言!

2002/05/16 18:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろぐう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 良かった〜〜〜(T_T)。これ、ずっと読みたいと思ってた本だけど、評判どおり、今世紀に読んだ本の中で文句なしの一等賞! それにしても初期のカポーティのこの独特の世界はなんだろう。現実と幻想の絶妙のバランス。常人にとっては余計なもの、半端なもの、醜いもの、異常なもの、未熟なもの、疎外されたものが、彼の手にかかると色とりどりの宝石(おもちゃ箱のガラス玉といった方が近いかな)のように魅力的な光を放ちはじめる。
 少々観念的で、ゴシック小説的ダークファンタジーといった趣きだった処女長編の『遠い声 遠い部屋』にくらべると、テーマも描写も明解で、優しい光に満ちた本作の方が、より現実と幻想・内的世界と外的世界の特異な融合(そして乖離)を容易に感じ取れると思う。その鋭敏で繊細な感覚には、もうため息をつくばかり…。
 この話など、世の中とうまく折り合いのつけられないナイーブなハズレ者たちが、常識や習慣や権力に縛られた俗世間の適応者たちと(本当にチャンチャンバラバラ)対決したり、子供から大人へ(夢の世界から現実の世界へ)の移行の苦さといった、非常にわかりやすいテーマが情緒的に扱われてたりするのだけれど、そこにまったく通俗的なニオイがしない(かといってブンガク臭もない)のが素晴らしい。これを読んで感動した方は、短編『クリスマスの思い出』『感謝祭のお客』も併せて読むことをお勧めします。

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紙の本

今はいない自分に

2002/01/09 00:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あこたん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 それはいつ始まって、いつ、終ったのだろう? 繊細で多感な少年時代の終わりが、これ以上無いと言っていい程優しく、切なく、みごとに表現されています。

 物語は少年コリンによって語られ、印象的とも言える母の死の後のシーンにより始まります。預けられた従姉の家での、年老いたドリーとの交流で築かれた、仲間でしか分かち合う事のできない内なる世界には懐かしく、そして悲しい気持ちにさせられます。

 風にそよぐ青草に、心のひだを撫でられるような一冊。

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紙の本

詩的な文章によって綴られた、自伝的要素の濃い作品

2009/10/12 20:38

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る

人生で、読み返していく作家の一人として、カポーティを選んだ。
だから、新潮文庫のカポーティの作品をすべてそろえた。

この作品は、カポーティの自伝的な要素が大きい。
村上春樹訳のカポーティの短編を読んできた者にとっては、おなじみの世界が広がっている。

カポーティは、本質的には「短編作家」だったのかもしれない。
この作品で使われている言葉も詩的だ。この文章で「大長編」を書くのは大変だろう、というか、無理かもしれない、という感じがする。

僕は思うのだが、「言葉」というものそれ自体が、イメージを持っている。「色」、「におい」、「味」、「かたち」。そういったものに還元されえない、言葉そのもののイメージ。

僕はそういう、言葉そのもののイメージを持っている作家が好きだ。だから、カポーティを生涯読み返す作家としてチョイスした。

しばしば、現代の日本では、「物語」の力が称揚される。たしかに、物語は個人にとって、ある「拠り所」となりうるだろう。しかし、僕は「物語の力」よりも、「言葉そのもののイメージ」を大切にしたい。小説を読んで、わくわくするために。言葉に対する感受性を鈍らせたくない。

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紙の本

イノセントなみずみずしさ

2022/07/29 21:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

解説によるとカポーティの自伝的要素が強いらしい。主人公は16歳の少年。そして、イノセントな大人たちが集まって、木の上の家に住まう。カポーティの特に初期の作品は、イノセントということが重要なテーマとなっていると思う。大変みずみずしさを感じるいい作品だ。

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2005/05/16 00:34

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2007/09/12 17:58

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2009/05/27 21:48

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2009/09/07 22:29

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2009/10/13 18:53

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2009/12/07 15:43

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2010/01/26 12:59

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2010/02/03 14:11

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