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紙の本
約35年前に書かれたとは思えない
2023/02/28 23:18
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投稿者:きのこごはん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーとしても、企業スポーツチーム界の葛藤なども含めて面白かった。
誰がどうやってやったのかを1冊まるまるかと思ったら、途中で犯人視点が出てきたときは驚いた。
でも1番驚いたのはこの作品が単行本で発売されたのが約35年前ということ。
スキーの計測、特訓が色褪せてる感がなく、特にあの大装置は改良して今どこかでやってそう、と思うくらいリアルだった。
紙の本
地に墜ちたジャンパー
2021/03/11 14:50
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
金メダル候補のスキー選手の死に、指導コーチから相手チームまでが絡んでます。スポーツ界の勝利至上主義へ、鋭く警鐘を鳴らしていて考えさせられました。
紙の本
大空にはばたく夢に実利が絡み…
2002/07/01 20:53
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投稿者:くろねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
スキーが、ゲレンデを滑る感覚。
恐怖と紙一重のスピードで、ゲレンデを滑り降りる爽快感を知っています。
雪を蹴っていてさえそうなのです。
ジャンプ台から飛び出して空中を行くその開放感はどれほどのものでしょう。
トレーニングに次ぐトレーニング。
自らを鍛え上げ、スキルアップを目指し、1mでも、1cmで先へ。
1秒でも長く空中へ。
それが、組織の中に入り、組織を代表して飛ぶようになると、
そうはいかなくなってしまう。
純粋に自らの力で飛ぶだけではなくなってしまう。
なんて悲しいこと。
どんなことをしてでも、「人よりも」距離を伸ばすことが目的になってしまう。
自分自身をステップアップしての、「昨日の自分」が敵ではなく。
なぜ、なのでしょうね。
飛ぶことが好きだっただけなのに、才能にも恵まれていたがために、
純粋に飛ぶことが許されなくなってしまうなんて。
そんな中、そういう周囲の思惑を超えたところに存在している楡井。
他の追随を許さない天性のジャンプに対する感覚と、
他人の言葉に捕らわれない自由な心。
まさに「鳥人」の名に相応しいジャンパー。
あまりにも陽気であるがゆえに、何も考えていないようにさえ見えるその姿。
そこまで周囲の雑音をシャットアウトできなければ、
自分のために飛ぶことなどできないのでしょうか。
なのに、それが、その才能そのものが、彼に死をもたらしたとしか思えない状況。
せつないですね。
でも、いくら使いやすいからって、鍋を洗面器にするのはどうかと(笑)
作品の早い段階で、彼を殺害したのが彼のコーチである峰岸であることは
明らかになります。
分からないのは、その動機、そして方法。
どう考えても、彼にはアリバイがあり、犯行は不可能ななずなのに。
にもかかわらず、峰岸が警察に注目されたのは、1通の密告状のせい。
そして、その後の興味の半分は、「誰が」密告状を書いたのかに移ります。
それを、峰岸が必死で推理していきます。
なんて奇抜な設定。
そして、明らかになっていくコーチであり、かつては名ジャンパーでもあった
杉江泰介の持つ秘密。
なぜ、なぜ?
恐ろしい。
どうしてそんなことができるのか。
勝負が、何よりも大事なのでしょうか。
なんともやりきれない思いが残りました。
楽しいから、に勝負がからむって悲しいことです。
紙の本
スポーツミステリーの傑作
2001/01/08 21:04
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投稿者:dakara - この投稿者のレビュー一覧を見る
いままでにないミステリー作品だと思います。久しぶりに一気に読んでしまいました。本書のあらすじを、読書の楽しみを奪わない程度に書くとこうなります。
札幌で日本のジャンプ界を担う若手有望選手がジャンプ途中で殺害されるところからこの事件は始まります。犯人を追う警察は、捜査に手間取るなか、一通の密告手紙をヒントに、選手のコーチだった男を逮捕します。
しかし、それだけで事件は終わりません。この事件の背後には、恐るべき「計画」があった…。
本書のタイトルである「鳥人計画」の意味は、本書を読むとわかります。