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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.11
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/381p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-600667-7

紙の本

彗星の住人

著者 島田 雅彦 (著)

1894年長崎、一人の芸者と米国軍人の出逢いから生まれた「恋の遺伝子」は、アメリカを経て戦時下の満州へ、焼け跡から復興した経済大国・日本へと流転する…。恋と音楽に命を賭け...

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彗星の住人

税込 2,200 20pt

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商品説明

1894年長崎、一人の芸者と米国軍人の出逢いから生まれた「恋の遺伝子」は、アメリカを経て戦時下の満州へ、焼け跡から復興した経済大国・日本へと流転する…。恋と音楽に命を賭けた血族四代・百余年間のクロニクルを描く。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

島田 雅彦

略歴
〈島田雅彦〉1961年東京生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。在学中の83年「優しいサヨクのための嬉遊曲」でデビュー、新世代作家の登場と注目を集める。著書に「彼岸先生」「自由死刑」など。

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みんなのレビュー17件

みんなの評価4.3

評価内訳

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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

個人的な好みを言わせていただければ『海辺のカフカ』の10倍おもしろい

2003/09/12 14:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pipi姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最近こんなに夢中になって読んだ小説があっただろうか?
 4代100年にわたる恋の物語、登場するのは蝶々さんとピンカートン、マッカサー元帥に原節子、描かれるのは日米関係史。

 波乱万丈の恋物語が一人の盲目の女性によって語られ、その聞き手は彼女の姪である。さらにその語り部と聞き手二人を描く超然者たる作家の語りがある。
 物語は複雑で、過去を自在に遡りまた現在へと揺れ戻し、再び大過去から小過去へ向かって流れる。

 「純文学書き下ろし」と銘打たれた小説であるが、エンタメ作品としてのおもしろさを存分に味わえる作品だ。作家が歴史について語りたいこと、戦争について、外交問題について、ナショナリズムについて、それらの硬質な部分のエッセンスが中性子星なみに凝縮されている。そして超新星へと大爆発を遂げるそのいまわの際でこの作品は終っている。
 
 早く次が読みたくてたまらなくなること請け合い。もー、わたしはこの続き『美しい魂』が読みたくて読みたくて身もだえしております。
 
 歴史に題材をとり、20世紀を総括する意欲に満ちたファンタジーとしては、『海辺のカフカ』よりはるかに血沸き肉踊る作品。

 ぜひNHKの大河ドラマにとりあげてほしい。無理だろうなぁ。

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紙の本

誰か日米合作映画として企画書を書かないかなあ…。

2003/07/06 15:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗山光司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「阿修羅がる男」くらいになれる気がするけれど、別になりたくないと、ガールズ・トーク・ファンタジー小説にまみれ、文学界も「モー娘」を組織出来るほどに少女作家人口が増えている流れの中で、舞城王太郎の『阿修羅ガール』に消却法で三島由紀夫賞に一票を投じたらしい島田雅彦は骨太の「大きな物語」を脱稿した。源氏物語の心音を受け継いだ現代版、王朝小説「美しい魂」である。
 そのあたりの経緯は、自著『楽しいナショナリズム』で述べている。

 《乏しい経験から察するに、高度の隠喩表現を用いて描く限り、また明確に政治的な意見や、歴史的認識の表明を行う限り、天皇や皇室にまつわる表現に制約はない。しかし、皇室のどなたかが特定され、作家の想像力によって物語化された時、にわかに危険が伴うようなのです。もちろん、それをどう書こうが、作家の自由です。しかし、危機管理を徹底するのは作家と出版社の義務です。危機管理体制を敷くには時間がかかります。今はその準備を整える回り道こそが、最も現実的なアプローチだと思います》(115)

 「美しい魂」の出版は延期されることになったのです。それならばと、前作『彗星の佳人』は未読だったので、遅れ馳せながら、『美しい魂』を読む「憧れ」をヒート・アップしようと、読み始めたのです。少しも、難解ではない、読み易い「エンターティメント恋物語」であった。ただ、至る所にメッセージ性を散りばめている。様々な読解が出来るであろう。
 物語は1894年、長崎で蝶々夫人とピンカートンの悲恋から、プッチーニの「マダム・バタフライ」は「中立のこうもり」になって、【あいだ、合いの子】をキーワードにして、日、米、満州と飛翔する。
 マッカサー、原節子らしい女優も登場して、虚実入り乱れ、そう言えば、山田風太郎は明治もの、室町、戦国、江戸と実在の人物を登場させながら、奇妙なリアリティで楽しませてくれたが、戦中、戦後の日記は上梓されているものの、とうとう、実体験に重なるからなのか、物語小説を書いてくれなかった。山田風太郎が出来なかったことを島田雅彦はやってのけたと言ってしまうと、語弊があるかもしれないが、最早、エンターティメント作家と純文学作家との境界線が不分明なので、島田さんは気にしないと思う。私がこの作品に一票を投じるとしたら、芥川賞でなく、直木賞である。
 ならば、「美しい魂」もエンターティメント小説と想像するが、そうであるあるが故に、マスコミの取り上げ方に神経質になるのであろう。この国のマスコミはスキャンダラスな切り口で単純化して、作品批評を離れた生身の個人に向かう手管を得意としているから、彼の戸惑いも理解が出来る。

 ともあれ、エンターティメント小説は筋書きを説明すると、興を殺ぐのでやらないのが、私のモットーなので、これくらいにしておきます。読書動機を縷々説明するのを最優先にして、内容説明をズルしたわけではありません。読みやすく、舞台装置も絢爛豪華で邦画化が無理なら、ハリウッドで映画化される可能性はないのであろうか、日米合作映画として見て見たい。

 そうそう、この本の物語は西暦2015年でカヲルの恋は今も続いていると奇妙な年代譜を終わりに付けている。ということは、「美しい魂」の物語は2016年から始まるのであろうか? 意図的な時の錯乱である。

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紙の本

これって王朝小説だったんだ。そんなことを、最初の墓参りの風景から読み取ったとしたら、あなたは偉すぎる

2003/05/07 22:55

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

いわゆる作家オタクではない私は、島田雅彦の顔を全く知らなかった。初めて見たのは、昨年か何かのNHKの美術番組でだったけれど、少し投げやりで粘つくような喋り方と、やけにきらきらと輝く大きな目が、俳優の仲代達矢を思わせて、思わずウームと唸ってしまった。あとで、知り合いと話をしたら、彼女は独自の島田雅彦観があるらしく、中味は忘れてしまったけれどかなり厳しい言い方で、彼のスタイルを批判していた。

で、この本。書店で初めて見かけたとき、何と優しい色合いの装丁だろうと思った。前田常作の曼荼羅を、中間色で描いてみたとでもいったらいいのだろうか。話は、それを彷彿とさせる長閑な春の墓参風景から始まる。父・カヲルの行方を探してていた椿文緒は、常盤家の墓を訪れた時、初めて伯母・アンジュの存在を知る。盲目の伯母が語る一族の血の物語。四代にわたる悲恋の歴史。桜と悲恋の取り合わせは、まさに日本の王朝小説。

1894年の長崎で、マダム・バタフライのモデルとなった芸者とピンカートンとの間にうまれたJB。アメリカに渡った彼の、祖国への愛憎と戦時下の恋。息子・蔵人の誕生と悲劇。占領下の日本でのかなわぬ恋。そしてカヲルと不二子との熱い思い。育ての親の常盤シゲル、マモル、アンジュといった人たち。そして驚愕の(全く想像を絶する)結末。なんと、その時代は2015年。本当に王朝小説だったんだ、と冒頭の風景を思い出す。

どこかドウス昌代『イサム・ノグチ』の主人公を彷彿とさせるカヲルは、男の色気に溢れている。小説自体も、実に奥が深い。水村美苗『本格小説』を連想させるのは、アメリカと戦後の日本が舞台だからだろう。これが「無限カノン1」と位置付けられ、2部作の前半だというから驚きだ。私は、これだけで十分に堪能したが、島田と福田和也の対談で、続きの存在や、作者の意図を知って唸ってしまった。100年以上にわたる長大なスパンの、悲恋の遺伝子の物語が、これだけでは終らないという。一体どういった展開が、この完結したように見える話を待っているのだろう。

一部では、絶頂期が過ぎたと言われる島田雅彦だが、私はそうは思わない。むしろ、久しぶりの島田雅彦を堪能した思いで一杯だ。それにしても書き下ろしの本から箱がなくなっていくのは寂しい。他社の本だが、辻仁成『太陽待ち』などを手にすると、箱入り本の美しさを再認識する。書き下ろしは、作家の力がこもっているだけに、機能的な意味からではなく装飾としての箱の復活を望みたいのだが、どうだろう。箱入りは、娘だけのものではないはずだ。

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紙の本

まさに「心地よい」「堪能した」という感じ

2002/06/26 18:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この『彗星の住人』の読後感を極めて感覚的に表現すれば、「心地よい」ということになる。あるいは、小説の醍醐味を本当に「堪能」させてもらったということにでもなろうか。「恍惚感」といっても良いかも知れない。
 作品の縦糸は、明治末(日清戦争時)の「蝶々夫人」に始まる4世代の「成就しない」恋愛物語なのではあるが、時間軸の接続が、とてもスムースに感じられる。アンジュ伯母と沙織の会話を間奏曲にして、20世紀初めのJB、戦争直後の蔵人、そして20世紀後半のカヲルの物語が、ゆったりと現れては消えて行く。このゆったりとして幕の変わり目が、何となく心地よいのである。
 また、何と言っても、二人称の文体が心地よい。

『ロマンチックな狂気は存在するか』という現役の精神科医が書いた本で二人称について、次のようにコメントされていた。

「二人称単数現在形といういささか特異で不自然なスタイルを作家が選択する理由は、別に純粋客観性を獲得するため、なんてことではなくて、むしろ『離人症』的なトーンを導入することでかえって現代的でよそよそしい人工世界を描写することが容易になるからではないか、と感じたのだった。どこか現実の生々しさが欠如した、人間も場面も精巧でリアルだけれど贋物のような、そんな微妙な疎隔感がただよっている。」

 二人称の文体について、このような否定的な見解が披瀝されているのを読んだことがあったので、最初本作の始まりで、あれっと思ったのであるが、この二人称の文体が、自分に話しかけられているような安心感が醸成され、本作の心地良さを支えてくれているのではないかと思う。
 でも、なぜこの作品「彗星の住人」なのだろう。この疑問は、結局解決できなかった。

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紙の本

書評前編:なぜ忘れられた死者をよみがえらせるのか?

2001/01/10 18:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:越川芳明 - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず結論からいおう。この小説は、「買い!」だ。妄想のプロフェショナル島田雅彦が、恋人のいない歴2日以上の人たち全員に送るクリスマスプレゼント(この原稿の掲載がすでに2001年になっていたら、正月の「お年玉プレゼント」と読み替えてください)といってもいい。恋人のいる人たちは、「危険」ですから読まないでください。買ってもいいから。(その理由は最後に書きます)

恋愛には思い違いや妄想がつきもの、というより恋愛=思い違い+妄想(ハロルド・ブルーム博士はそれを「誤読のアレゴリー」と呼んでいます。ホントかっ!)といってもいいくらいだから、悲恋をテーマにしたこの「恋愛小説」は、妄想のプロ島田雅彦が書くべくして書いたものといえるかもしれない。

若い美人の編集者たちは、女装させたら並みの女性以上に妖しくばけるこの「変態」作家にナンパされるのを恐れ、近づこうとしなかった(たぶん)。したがって、モテない作家はせっせと自室で艶っぽい妄想に耽るしかなかった(たぶん)。この小説は、作家のすべての知性と情念をそうした妄想体験につぎ込んで仕上げたものだから、「買いだ!」といったのだ(ホント)。

「艶っぽい」妄想といっても、自身の実らぬ恋にせこく思いをはせるのでは、もちろんない。作家は、明治のはじめにオペラ『蝶々夫人』のモデルの女性とアメリカ人士官とのあいだに生まれた混血の男の放浪に思いを寄せ、さらにその混血の息子や孫の禁断の恋を妄想し、それを2015年の未来からやってきた謎の語り手に歌わせる。一方で、明治以降、「近代国家」の建設のためのイデオロギー装置として捏造された天皇家の万世一系のウソを裏声で歌う。これは一言でいうならば、壮大で、いつ終わるともしれぬ「合いの子」の物語、島田いわく放浪する「中立のこうもり」の物語だ。日本人アイデンティティの向かうべき可能性としての「クレオール主義」を提唱することによって、軍艦マーチを奏でる野蛮な民族純血主義や、「自由主義」という甘い言葉で偽装するネオ大和魂に対峙する。たったひとつの人種、たったひとつの宗教、たったひとつの階級、たったひとつのシステムにアイデンティティを還元してしまう「本質主義」的な生き方は、安っぽいフィクションであり、そこには未来はない、われわれはそもそも遺伝子学的にも文化論的にもハイブリッドなのだから、それに見合った生き方があるはずだ、と作家はいいたいのだ。

さて、この小説には、人生や恋愛にまつわる実に多くの警句やパラドックスがばらまかれている。たとえば、恋愛をめぐって、「恋は、恋人たちの死後に開花する」とか、そのバリエーションとしての「恋が花開くころには、相手はいない」とか。あるいは、死をめぐって、「墓場でくつろぐ者には永遠の平和がある」とか、「死者は夢の中の人と同じ成分でできている」とか。しかし、とりわけ印象的なのは、冒頭近くで、謎の語り手が次のようにいうことばだ。「足には二種類ある。根の生えた足と翼の生えた足だ……。その(翼の生えた)足を使えば、同じ時間に二つ以上の場所にいられるようになる」と。 (bk1ブックナビゲーター:越川芳明/翻訳家 2001.01.11)

  〜 書評中編に続く 〜

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2005/04/15 18:39

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