紙の本
島津義弘の後半生
2001/10/08 04:58
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投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦国時代の薩摩、島津義弘の関ヶ原を描いた作品。関ヶ原において敵中突破を試みるあたりや、戦には負けても、結局なにひとつ失わなかった政治力などを、今の世を生きる知恵として転化させようとしている。死中に活を求めようとする発想の転換は確かに今の世を生き抜くには必要な知恵かも知れない。それはそれで面白かったのだが、少し深みにかける気がした。読みやすくはある。
紙の本
2001/06/17朝刊
2001/06/22 12:17
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
九州制覇から朝鮮出兵、そして関ケ原の合戦と、奔流のような激動の時代を駆け抜けた知略家・島津義弘。その数々の戦いを激烈に描いた。兄弟の確執や、石田三成、徳川家康らとの駆け引きが、際立った人物造形からくっきりと浮かび上がる。関ケ原では西軍にくみしながら、本領安堵(あんど)を勝ち取るなど、義弘の政治力、指導者としての器は現代人にも大いに参考になる。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001
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島津家の活躍を描いた本。島津といえば「信長の野望」で地理的な関係で必ず最後に闘う相手。ゲーム終盤には圧倒的な兵力差が出るため常に圧勝。
その島津家がこんなにも精強な軍で当時無類の強さを誇っていたとはだったとは驚き。鬼島津と恐れられ、何度も寡兵で大軍を打ち破って行く。急激に進む時代の流れの中でなんとか家を存続させようと巧みな策を繰り出していく島津のファンになってしまう本でした。
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上・下の2巻。
戦国時代を飾るにふさわしい、薩摩隼人の精強さや特有の戦法描写が上手い。義弘だけでなく、盛惇や中馬大蔵がすごく良い味を出してます。これも泣ける。
朝鮮の役をおこす理由を語るくだりはかなり斬新な視点である。
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亡くなった作者には悪いが、この作品は司馬遼太郎『関が原』との類似・盗作疑惑で絶版になり、ぜひ読んでみたいと探していた作品。まさか、Book-OFFで上下巻揃って見つけられるとは・・・。
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九州制覇、文禄・慶長の役と、後半生を常に戦場で過ごしてきた薩摩の太守・島津義弘は、政局を読み取り、敵の作戦を察知する才に長け、大胆な攻撃で敵を打ち破る戦略家として、内外に恐れられた。小心者の徳川家康、官僚主義者の石田三成、保身に走る兄・義久という思いきった人物設定で、戦国武将の内面に鋭く迫り、現代の指導者たちにも熱い共感を呼んだ大作。柴田錬三郎賞受賞。
2009.11.6読了
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全2巻。
面白い説。
政治家島津。
そして漢だし。
やっぱり。
この人の中では大分好き。
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まだ「島津」ってよりかは「関ヶ原に向けての話」って感じですね。
島津の強さは十分に伝わってきます。
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下巻ともに読了済み。
全く知識の無かった関が原合戦についても興味を持たせてくれた作品です。
京の義弘の元へ参じるため家臣たちが走り出す場面に鳥肌でした。
島津家のこと、この時代を生きた他の沢山の人たちのことももっともっと知りたいと思いました。
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盗作箇所があるとされ、現在は絶版(発禁?)となっている本であるが、島津藩(薩摩藩)の魂、偉大さを見事に顕わしている本です。
これを理解することで、幕末の島津藩(薩摩藩)の活躍に納得がいきます
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soutenkoroです。
☆4つ!!!!
面白い!!
島津氏にフォーカスした、上梓物はなかなかないもので、、、
又四郎(義弘)が中心人物。
関ヶ原の退却は件は、読み応えがありました!
The サクリファイス(捨て鎌がり)
義久、歳久、家久 兄弟の相関があればなおよし。
この、4兄弟に関係については、個人ながら、
”大河”希望です。
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島津側から見た関ヶ原。
司馬関ヶ原との類似騒動で絶版になった本。
類似が気にならなければ面白い。
島津義弘贔屓なら必読。
ただし、龍伯義久や三成、家康は酷い描かれ様なので注意。
また、結果論から、誤った判断、行動をおこしたかに見える武将を、現在の政治家、官僚批判に結びつける記述が多いことにちょっと辟易。
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これも同じ方からお借りした一冊。
エンターテイメントとしてこれは当たり。
薩摩藩には興味がありつつ幕末のこと以外はあまり知らなかったのでそういう意味でも面白かった。こういうふうにして琉球支配ができていったのね・・・
戦いのときにトップを信頼するかどうかで最後のがんばりが違う。
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戦国時代の薩摩の英雄、島津義弘の物語。
秀吉の朝鮮出征から関ヶ原の戦いの目前まで描かれる作品。戦上手なイメージが強かった島津義弘が実は内政においても優れた見識を持ってたことが意外でした。
下巻が楽しみです。
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勇敢で知られる薩摩藩島津を描く。舞台は戦国末期。朝鮮の役から関ヶ原以前までが上巻部分。
この時代の殿様である島津義弘を鮮やかに描かれている。
「シーマンズ」恐れられた勇猛さと知的さ。このアイデンテティが幕末の藩主・島津斉彬まで受け継がれていると考えながら読み進めると一層楽しい。
徳川とのやりとりの中、薩摩の生き残りをかけ、どのように下巻へと繋がっていくのか楽しみだ。