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ナイルに死す (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫)
ナイルに死す
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書店員レビュー
ポワロ大好き! 20...
ジュンク堂書店岡山店さん
ポワロ大好き! 2012年2月に再放送されたドラマの関係でまたポワロの作品が読みたい!なんて方で本作はまだ……という方含め、全ての方にオススメな作品。
壮大なナイル河で起きる殺人事件、ですがその登場人物たちの濃さが異常!カタカナ名前が覚えられなくて……なんて言わせません。
殺人事件を取り巻く人間関係の複雑さが巧みで面白く、本作は舞台化もされていますが頷けます。
内容としては、お金持ち美人の才女、自身の婚約目前に旧友の恋人を紹介されてまさかの略奪結婚。そして新婚旅行へ。するとなんと、常に自分を見張る視線が。恋人を奪われた旧友がどこに行っても付いてくる……逃げながらナイルへ向かい、その先で!?
この材料からまさかの世界がどんどん広がります。クリスティの魅力たっぷり。人間って本当にわからない!けれど愛おしい。。ラストのまとめかたに、殺人事件だらけなのに微笑んでしまう自分がこわいです。あなたはどんな顔で読み終えるのか、試してみませんか?
文庫担当 中原
紙の本
飽きない
2020/04/16 16:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シェルコウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
鮮やかなトリック、登場人物の個性などこれぞクリスティーって感じ。
前半の事件とかは起こらずにゆっくりと時間が過ぎていく感じもいいです
紙の本
とても綺麗!
2020/04/13 08:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あいく - この投稿者のレビュー一覧を見る
分厚い為に躊躇していましたが、読み始めるとあっという間に読了です。
情景や心情の描写がとても素晴らしく、クリスティさすが!やっぱりクリスティ!という感じ。
殺人事件ではあるものの、読了後は「あぁ~、なんて綺麗な景色だったんだ」とうっとりさせられました。ナイルの旅に行きたくなること間違いなしのとっても綺麗な一冊です。
殺人事件の動機としては、現実だったら怖すぎ・・・
紙の本
競馬狂
2019/09/16 20:33
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
美貌、若さ、知性、莫大な財産。一人の人間がそんなに何もかも持っているなんて不公平ではないか?と競馬狂が言う。彼ははまた最後にも登場する。何もかも持っていても、彼女には何の役にも立たなかった、と・・・。この競馬狂が良い味を出しています。サイモンはそんなに命がけで取り合うほど良い男とも思えないのですが、(頭も悪いし)顔は良いんですね。明らかな他殺ではなく事故を装えば良かったのでは。とも思いますが、やっぱり面白さは格別です。
紙の本
長いけど一気に読める
2018/07/31 20:30
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投稿者:stefan - この投稿者のレビュー一覧を見る
オリエント急行の映画を見て購入。初めて読んだクリスティー作品です。
推理小説自体はシャーロックホームズシリーズを読んでいたので初めてではないですが、ここまで長く、登場人物が多いのは経験がなかったです。そのため、前半はじっくりと人物の把握をしながら読みました。
半分を超えたあたりからは没頭して一気に最後まで読めました。
紙の本
私の一押しのクリスティー作品です。
2017/05/19 12:25
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投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
アッと驚くような巧みなプロットは本書『ナイルに死す』でも健在です。
しかし、本書の魅力はそれだけではありません。
ナイル側付近の美しい風景が伝わってきます。事件が起こるまでは、それを楽しむことに重きを置くのもいいかもしれません。
また、本書には他のクリスティー作品に比べて、数多くの登場人物が出てきます。富豪の御嬢さん、彼女の婚約者や友人、それと相対する社会主義者の男。立場が全然違います。二度目に読むときは、一回目に読んだ時とは違う人物の立場から読むことをお勧めします。
少しネタバレになるので、先入観なしに本書を読みたい人は
これより先を読まないでください(もちろん犯人は言いません)。
私が本書を特に気に入った理由は、ナイル川の美しい風景が漂ってくるからだけではありません。
船の中でリネットの周囲を中心に様々な事件が起こります。普通のミステリー作品ならそれら全てが一人の犯人による緻密な計画に結びついているというところでしょう。
しかし、本書の場合は全く逆です。
様々な登場人物たちが引き起こす行動や事件が複雑に絡みついているのを、名探偵ポアロとレイス大佐が丁寧にほどいていきます。だからこそ、後半に入ってから、事件が一気に解決していくさまは、新鮮な味わいがあるだけでなく、モヤモヤが晴れるような感じがすると思います。
また、200ページを超えるまでは、人が死ぬような事件は起こりません(もちろん事件は起こっています)。そんな作品も他にはないでしょう。実はその200ページの間に、いくつもの伏線が散りばめられています。読み返す際には、そこに注目して読み返したら良いと思います。
紙の本
間違いなくポアロ物の傑作の一つ。
2015/12/21 18:56
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投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり分厚いです。事件が起こるのが半分くらい終わってからなのですが、そこまで一行がエジプトを旅行する様子が延々と描写してあって少々冗長な気もします。でも、最後まで読み終わったら大事な伏線がいくつも引かれていたことに気づきました。まあ伏線が多すぎて事件が複雑怪奇に見えるよう工夫してあるんだけど。その伏線も最後には全部回収してくるあたり、さすがはアガサ・クリスティという感じです。
紙の本
エジプトの
2015/12/23 08:00
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
雄大な遺跡と現代の雑踏さが入り交じった描写がとても良い
やっぱりクリスティーは筆力があるんだなぁーと思い知らされる。
ミステリーとしてはすぐに犯人が分かるし、派手などんでん返しもないけど
とても安心して読める作品。
紙の本
長いけど読み飽きない、ポアロがいい
2019/07/09 08:46
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投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
長いけどいっきに読んでしまいました。人物描写が面白かったです。ピストル2丁のあたりは、わたしはあまり、しっくりきませんでした。これだけの長さを飽きさせずに読ませるという面では凄いと思うのですが、傑作か?と聞かれると、ちょっと???と思います。この小説に、ポアロという存在がいなければ、ひたすら殺伐としただけの世界になりそうで、ポアロがいて良かったと思いました。
紙の本
読了
2020/06/21 14:54
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投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近はどんでん返しとか突拍子もないトリックのミステリーばかり読んでいたけれど、こういうミステリ-を読むとやっぱり素晴らしいなと思う。200ページほど事件という事件が起こらず、登場人物たちの描写に当てられているが、丁寧な描写の中に怪しげな要素や布石が多く潜んでいるし、飽きずに500ページを一気に読むことができる。
ポアロが事件の本筋とは違う横道の部分で、登場人物たちが良い方向に進めるようにさまざまな問題を解決していく様子が好き。