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国家の品格(新潮新書)

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.11
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮新書
  • サイズ:18cm/191p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-610141-6

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新書

紙の本

国家の品格 (新潮新書)

著者 藤原 正彦 (著)

日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士精神であり、「国家の品格」を取り戻すことだ。すべての日...

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国家の品格 (新潮新書)

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商品説明

日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士精神であり、「国家の品格」を取り戻すことだ。すべての日本人に誇りと自信を与える画期的日本論。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

藤原 正彦

略歴
〈藤原正彦〉1943年旧満州生まれ。お茶の水女子大学理学部教授。数学者。著書に「若き数学者のアメリカ」「遙かなるケンブリッジ」など。

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みんなのレビュー686件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

数学者、藤原正彦氏による日本論です!

2016/09/18 12:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、数学者である藤原正彦氏によって2005年に発表された日本論です。「我が国は世界で唯一の情緒と形の文明であるにも関わらず、国際化という名のもとにアメリカ化に踊らされてきた日本人は、この誇るべき国柄を長らく忘れてきた」と筆者がいうように、もっと日本のもつ伝統や美を堂々と誇っていくべきであるという日本人に誇りと自信を与えてくれる画期的な書となっています。

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紙の本

品格ある著者による品格ある国家論

2005/12/02 01:04

12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sheep - この投稿者のレビュー一覧を見る

大昔に岡潔という数学者の「日本の心」という本を読んで以来、数学者の本は読んでいない。どうも肌にあわなかったのだ。それなのに、腰巻きに惹かれ、数学者がかいた本を購入してしまった。
講演をもとに書き直したためだろうか、実に読みやすい。講演の時のくすぐりがそのままのこされたのか書き加えたのか定かではないが、講演を拝聴しているかのようで、あっと言う間に読み終えた。実にもっともな説でたちまちファンになってしまった。大数学者として岡潔の影響をうけたという話がでてきたのには当惑したが。
アメリカの大学で数学を教え、アメリカの「議論」の応酬でものごとがきまるのが爽快に思え、帰国後しばらく「アメリカかぶれ」だったという。
同じ英語圏のイギリスで一年暮らして、アングロサクソンとは言えまったく違う国であることを知った。イギリスから帰国後、著者の中で「論理」の地位が大きく低下し、「情緒」が大きくなったという。
論理よりも情緒、英語よりも日本語、民主主義よりも武士道精神で、「国家の品格」を取り戻すべきだと。
数学者とはいえ、かなりの語学マニア、幾つか言語を習得し、アメリカ人学生のレポートを添削していた人が、小学校への英語教育導入を批判するのだから、耳を傾けるべきだとおもう。
「第三章 自由、平等、民主主義を疑う」が特に興味深かった。
著者の言葉を引用しよう。
”主権在民には大前提があります。それは「国民が成熟した判断をすることができる」ということです。この場合には民主主義は文句なしに最高の政治形態です。
しかし国民というのは一体成熟した判断ができるものなのでしょうか。”
そうではないのだ。そこで見出しを引用すると、「国民が戦争を望み」「民主主義がヒットラーを生んだ」のだ。
おもわず読み返してしまった部分がある。
- 冷徹な事実を言ってしまうと「国民は永遠に成熟しない」のです。-
911クーデター選挙の結果は、まさにこれを絵に描いた現象だった。
著者はまた、「日本は異常な国であれ」という。
政治家たちのいう「普通の国になるべきだ」という説は、この普通の国は「アメリカみたいな国」に過ぎないときって捨てる。
一読、気分は非常にすっきりしたが、膨大な資金でマスコミを駆使し何でもありで責めかかってくる品格なき卑劣な体制派勢力は「武士道」では押し返せまいにと我に返る。
奥様は「著者の話しの半分は誤りと勘違い、残りの半分は誇張と大風呂敷だ」とおっしゃるそうだが、そんなことは決してない。
彼の母堂は藤原てい。「流れる星は生きている」という彼女の名作を読んだことを思い出した。彼の正義感、あの名作とまっすぐ繋がっているにちがいない。そもそも作品に登場している。こういう先生にこそ、文教政策の大綱をたてていただきたいものである。

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紙の本

断乎支持します

2005/12/11 21:08

12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GAWA - この投稿者のレビュー一覧を見る

「国粋主義者の独善的な日本礼賛」と評するひともあるかも知れぬ。しかし、私は「日本の伝統たる武士道精神を復活させよ。日本は『普通の国』などではなくむしろ『異常な国』であれ、それが世界を救うことにもなる」という本書の主張を支持する。
結局のところ日本人はどうあがいても日本人でしかないのだから、日本人であることに徹するほかないと私も思う。
日本の社会は「常識」によって成り立ってきたが、明治維新から百数十年、敗戦によるアメリカの占領から60年を経て「常識」は次第に侵食され崩壊し、ついには「なぜ人を殺してはいけないの」という問いが発せられるまでになった。
このような状況下で、「武士道精神」を復活させ、「常識」を取り戻すのは並大抵のことではないだろう。しかし、その方向へ一歩でも半歩でも進まない限り、社会はやがてはホッブズが「リヴァイアサン」で描いたという「万人の万人に対する闘争」状態になるであろう。
本書がより多くの人に読まれ、「常識」を取り戻すきっかけになることを希望してやまない。

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紙の本

「究極の競争社会、実力社会はケダモノの社会です。」と言える実力者になるために

2005/12/25 21:18

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

「はじめに」において、『孤高の日本』という表現が使われていて、作者が父親を尊敬して成長し、今の彼になったことが感じられる。そして、この著者の考えそのものよりも、そのような親になることこそ、日本を救う道なのだと思った。

 いくつかの行き過ぎの発言を除けば、著者の意見は正論である。多くの知識人は肌でその正しさを感じてきたが、多数の論理・人権信仰の前に屈してきたのが実情であろう。

 欧米崇拝主義やアメリカ中心主義に対して「二十世紀の最後の頃から跋扈し始めたグローバリズムは、冷戦後の世界制覇を狙うアメリカの戦略に過ぎません。」とか「パリ講話会の時に、日本が本気で提案した「人種平等法案」が否決されています。」などとあっさり言い切っていて気持ちよい。西欧の学術が遅れていたことは、村上陽一郎の『やりなおし教養講座』でも言及されている。だが、ドイツがいい、イギリスがいい、アメリカがいいという比較文化論よりはよいとして、日本しか世界を救えないというのは、言いすぎである。日本が世界により優れた価値観を提示するのだという気概は大切だとしても。

 自由、平等より惻隠の情や情緒と形のほうが日本文化に合うことに間違いはない。嘘をつくな、卑怯なことをするな、弱いものをいじめるななどは、「なぜ」を問わせず「駄目なことは駄目」で徹底させていれば、最近の事件の多くがおこらなかったと思う。そして、それを教えることは親の義務である。

 女性のこと(特に妻のこと)を書く時、著者は品格を失う。これでは武士道が泣く、書くべきではなかった。これを除けば、すべて読む価値がある内容だ。

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紙の本

すべてを呑み込むのではなく、是々非々で読み込むことが必要な書

2006/01/09 23:15

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

お茶の水女子大学の数学教授であり名エッセイストとしても知られる著者が、目指すべき国家・国民について述べた講演記録に加筆修正した一冊です。軽便な読み物に仕上がっています。

 本書は劇薬のような一冊なのではないでしょうか。使いようによっては、つまり読み込み方を誤ることがなければ大変有益な書だと思います。
 著者が言う、謙虚さや自然の美しさに心振るわせるだけの情緒を持つことを昨今の日本人の多くは忘れてしまっていますし、それを取り戻すことをこのように声高に叫ぶ著者の思いには大いに心寄せることができます。

 もののあわれなどの美しい情緒、武士道精神から来る慈愛、卑怯を憎む心、誠実、惻隠、名誉…。こうした日本の伝統と形式を、確かに私も美しいと思うのです。ですからそのことに立ち返ることを唱える著者の言を、居住まいを正して読み進めました。

 一方で、著者は昨今の日本の米国追随主義や論理偏重主義を憂えるあまり(私ももちろん気持ちは同じですが)、次のように主張するのです。「論理だけでは物事は片付かない。論理的に正しいということはさほどのことでもない」。
 本書はほかにもかなり勇気を要する発言が続きます。「民主主義の前提条件、『成熟した国民』は永遠に存在しない」。だから「暴走の危険を原理的にはらむ民主主義を抑制する」ために「真のエリートが必要」だと。

 こうした主張の大部分は多くの読者に鼻白む思いを抱かせるのではないでしょうか。それだけ私たちは民主主義を著者が言うように「金科玉条」として掲げることに慣れてきましたし、民主主義の前提に成熟した国民が必要だということは私も以前から強く感じてきたとはいえ、その国民の成熟が永遠に望むべくもないと言われてしまうと、やはり心さびしく感じざるをえないのです。
 
 是々非々の気構えを忘れることなく読む。それであれば本書は大いに見るべきことの多い書といえるでしょう。

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紙の本

★情緒と論理は車の両輪☆

2006/01/17 13:31

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:jupitorj - この投稿者のレビュー一覧を見る

★情緒と論理は車の両輪☆
 本書の後半の情緒に関する主張は共感できるものが大部分だ。しかし、前半の論理に関する主張に対しては、言いたいことがある。著者は「長い論理」と「短い論理」と「論理の徹底」の問題を主張する。「長い論理」が「風が吹けば桶屋が儲かる」式の論理を言い、「短い論理」が短絡的論理を言い、「論理の徹底」が市場原理主義の論理の徹底を言うならば、問題は無い。「風が吹けば桶屋が儲かる」式の論理はその正しさの確率が極めて低くなるのは、著者の言うとおりだからである。短絡的論理が、人々の情緒と思い込みに訴える危険なものだからである。市場原理主義が、金銭的計算的合理性に過ぎず、資本家が利益を得るための論理であり、全体としての人間の幸福を勘定に入れたものではないからである。
 しかし、その論理に対する批判は、立派な理論家・思想家の長い論理一般に対しては必ずしも妥当するものではない。彼らは、長い論理を組み立てる。しかし、その長い論理は、確実な前提に立った上で、短い確実な論理を論理的に積み重ねて結論に至る。前提を選ぶに際しては慎重であり、確実な前提を得るために努力を積み重ねる。短い論理は、時や場所、他との関係、意味するものなど、その妥当範囲を限定した確実なものとする。短い論理を積み重ねて長い論理にする際には、その論理関係の正しさを確保するように注意する。一応の結論がでれば、それまでの論理を点検すると共に、情緒的に受け入れられるものかの観点からも点検する。事実による批判を受ければ、前提や論理が誤っていないか点検し、修正できるものなら、前提や論理を修正する。立派な理論家・思想家ならば、必ず、こうしたステップを踏むだろう。その長い論理は、深みに達することができると共に、一歩一歩前進するが故に誤りが紛れ込んでいないか検証することが容易である。頭の良い男なら、こういったことを実践するだろう。筆者が53ページで述べている東大出の男は大変頭の悪い男ということになる。
 そして、情緒の徹底にも問題がある。ヒトラーとドイツ人によるホロコーストは「ユダヤ人憎し」の情緒に起因する。ベルサイユ体制は、「ドイツ人憎し」の情緒に起因する。日本の美しい情緒と形を徹底したのが、太平洋戦争である。情緒が突出したため、このような不幸が生じた。そして、戦後、日本の美しい情緒と形は、論理的裏づけを欠いたために、敗戦の事実とヨーロッパ思想を前に衰退した。さらに、最近では、ジェンダー理論が論理により否定されるまで、男女間の美しい情緒と形を否定するフェミニズムが跋扈した。誤った情緒の行き過ぎを抑えるためにも、美しい情緒を守るためにも、正しい論理は必要なのである。自分は、ある情緒と形が「美しい情緒と形である」と考えても、美しいと考えない人もいる。人殺しを肯定する人もいれば、卑怯がカッコいいと主張する者もいる。そうした人に対して、説得を行うには論理が必要である。正しい論理が人殺しを否定する原則を打ち立て、卑怯はよくないことだという確実な根拠を提供する必要がある。私の「新しい幸福の原理」は、そのような要請にこたえるものである。
 そして、19ページで述べられている「荒廃の真因」である。宗教・道徳主義の力を奪った唯物論・共産主義、脱構築の哲学・思想、左翼・フェミニズムの理論などが力を失った。しかし、唯物論等の力を奪い、道徳に力を与える新しい哲学・思想が既に存在するにもかかわらず、その存在が否定され、無視されている。新しい筋の通った理想が存在するにもかかわらず、学問の理想と真理の原則に反して無視されている精神の空虚が真の原因である。その結果、理想が力を失い、現実主義・実力主義・経済主義・拝金主義が横行しているのである。

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紙の本

子供に勧められて読んだ「国家の品格」

2006/02/24 17:48

15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良書普及人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校生の長男が藤原正彦氏の著作のファンで、ごく最近、「国家の品格」を読んで痛く感動したということで、私のところに本を持ってきました。私にも読めということでした。こんなことは余りないことです。
たまたまある県の町村会の勉強会の講師として呼ばれたので、行ってきましたが、その往路、新幹線の中で一挙に読みました。明確な文章で、高校生にも分かる内容でした。なるほど、子供が親に勧めたくなるのも分かる内容でした。
要は、経済学を含めた欧米流の論理には所詮限界があり、日本の情緒とか惻隠の情といった「武士道精神」の伝統価値をもっと重視し、この日本的価値を世界に向けて発信していくべきである。「論理」と「合理性」頼みの改革は、社会の荒廃を促進するだけである。美しい情緒は人間の傲慢を抑制し、謙虚さを教えてくれる。という所論です。
講習会の中で、現在の財政構造改革路線、市場経済化路線の下での地方財政制度改革、地方交付税改革の動きに触れつつ、日本人全体で惻隠の情という
感情が薄れつつあり、地方や農村部を突き放すような議論が横行しつつあるが、そういう動きの中で、「国家の品格」に見られるような考え方もどっこい生きているのは嬉しいことです、と思わず書籍紹介までをしてしまいました。なお、これと比較する意味で、「冷徹な新古典派的論理」で書かれていた、ある若手学者の所論のさわりも紹介しましたが、講習会に参加された皆さん方は、深く記憶に刻んだご様子でした。
後日、早速この本を購入したいという話を何人かの方から伺いました。
子供から薦められた本に親父が気軽に乗ってしまうのも恥ずかしい限りですが、少しは成長した子供を見ていて、読書が情操教育に果たす役割の一端を垣間見た気がしました。藤原正彦さんが本当に言いたかったのは、読書の薦めなのだと思いました。事実、この本も、藤原さんの読書の成果が本になったようなものなのですから。

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紙の本

天下の愚書

2006/02/26 03:31

27人中、26人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:renqing - この投稿者のレビュー一覧を見る

 こういう標題を付けると、諸賢の顰蹙(ひんしゅく)を買うだろうか。しかし、教養のない私でも、数学者、藤原正彦氏に垂れて戴く《数学》以外の「教養」の、あまりの似非(えせ)ぶりに、心底怒りを抱いてしまうことを率直に告げよう。
 その、頁の端から端まで、あまりの杜撰さにあいた口が塞がらない。恐縮だが、その論証は、こちらにつけた私のTBから記事をご覧戴きたい。全部で9回分書いてある。それでも、足りずに番外編まで2回も書いて、まだ、中途となっている。
 私もいい加減飽きたし、過放電状態で、他から知的点滴を補給しないと頭がおかしくなりそうなので、番外編を完結させられない気がしている。
 書評なのに、中身に触れずにおくのはフェアではないと思うので、1点だけ。
 『武士道』の著者、新渡戸稲造は、南部藩の武士の子弟として生まれ、札幌農学校時代に洗礼を受けた、敬虔なキリスト教徒(クエーカー、プロテスタント)であり、終生それは変わらなかった。ある意味で、よき武家としての躾(しつけ)をうけたことがキリスト教への感受性を高めた。だから、この書は、かつての武家の嗜み・躾と、キリスト教という両親のDNAを受け継いでいる。このことをほとんど考察の外に置く著者の態度は、知的誠実さを欠く。つまり、新渡戸の「武士道」は、日本古来の武士道とほとんど別物になっている可能性がある、ということだ。新渡戸という人間そのものが、武士の子の肉体に、キリスト教精神が受肉して出来上がったものなのである。

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紙の本

よくこんなひどい本を…

2006/03/07 08:59

34人中、32人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぱんくぽんく - この投稿者のレビュー一覧を見る

まあここまでひどい本をよく書けたものだ。
正直言うとあきれ返って口もふさがらないのだが、
一点だけ。
著者は「論理」が戦争を引き起こし、「情緒」があれば戦争は防げるという。だから日本の「情緒」を世界に広めるべきだとも。
だとしたら、日中戦争は?太平洋戦争はどうなるの?
あの戦争の当事者だった当時の日本の指導層のどこに「論理」があったの?国民も一丸となって「情緒」だけで(何の合理的計算もかなく)、戦争に突入し、「情緒」だけで立案した特攻作戦とか玉砕を繰り返し、敗北。
だから戦後、情緒ではダメだ、やはり論理的でないということになったんでしょ。
著者が西欧的な「論理」を嫌う気持ちは理解できる面もあるが、日本的な「情緒」だけでもこの国はまたダメになるだろう。
今、「情緒」を強く訴えることは、そういう気分でなし崩し的に増税、改憲などの悪政を強行しようとしている一部指導層に利用される可能性が高いことを著者は分かっているのだろうか。
それとも著者も同じ穴のムジナ!

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紙の本

亡国の民に語りかける数学者の声

2006/03/12 23:51

28人中、27人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「論理より情緒」。情緒を普段から優先しているような人がそれを言っても誰も信用しない。しかし、著者は数学者藤原正彦氏。この世で最も論理を探求している職業人である。我々凡人が、いかに騒ごうと、論理では数学の博士号を取得するような人には万が一にも勝てはしない。
 世の中全て論理で割り切れば、市場原理主義は徹底され、累進課税もなくなり、悪平等が跋扈することになる。そうした形式的平等は既に近代法学によって否定され今に至っている。著者は、市場原理主義を卑怯だと断ずるが、既にそのことは平等概念の変質とともに市場に了承されていることである。現代日本の法律は実質的平等を定めた憲法14条というフィルターを通すことにより、累進課税を初め多くの国民は利益を得ているのである。そのことからすれば、著者の「卑怯」という指摘は、まさにその常識を追認したに過ぎず、なんら新鮮ではない。しかし、その常識を多くの人は忘れていたということだろう。
 著者さらに武士道精神の復活を主張する。私は「葉隠」や「武士道」といった大名著を精読しているうち、日本という国家の中核は武士道にあると確信するようになった。日本的なものを追いかけていくと、必ず武士道という倫理体系に衝突するのである。武士道が体系的に発展したのは江戸以降だが、なぜそれをなし得たかといえば、「鎖国」の影響であろう。もちろん、そのベースは聖徳太子の中華圏離脱宣言にまで遡るが、そうしてわが国は大中華圏から距離を置いた。そこで外国から断絶した文明が誕生した。それこそまさに武士道である。
 かつて日露戦争において、日本は世界で始めて有色人として陸軍大国ロシアを粉砕した。ロシアは南下政策として日本を準植民地かする腹積もりであった。まさにロシアは骨肉まで怨むべき敵であった。しかし、日本は日本兵よりもまずロシア兵戦没者慰霊塔を真っ先に案子山に立てた。ロシア皇帝ニコライ2世は泣きに泣いたという。まさに武士道が成せる業である。
 その武士道を「韓国が起源」として世界中にネットを通じて英語で喧伝している韓国は日本の破壊者である。事態は相当逼迫しており、オリンピックには「剣道」ではなく「クムド」と登録される可能性が高い。そのとき、日本は滅びを加速させるだろう。
 太平洋戦争は情緒、論理とは全く無関係である。ハルノートを読んで欲しい。あれは日本に死ねといっているのと等しい(パル判事はモナコでも戦う以外ないと断言している)。そこには既に情緒も論理もない。論理的には死ぬならば戦う。戦う以上勝たねば植民地。ならば勝つために最善の手を打つというのが論理である。大体、軍部では米内、山本はおろか東条英機も戦争反対であり、陛下も反対であられた。戦争とは基本的に負けたほうが悪になる。もしアメリカがまけたら、日本に原爆を面白半分に2個も落としたトルーマンは最大の戦犯だろう。でもトルーマンは英雄なのである。その理由は、戦争に勝ったからという以外に何もない。
国家とは日本人みんなで作った共同の家である。家を愛するのは当然のことなのに、日本ではそれが出来ない。日教組や社会の隅々にまで入り込んだ共産分子に朝鮮総連の影響で、学校では君が代を歌うことも出ない。これが異常でなくてなんなのだ。
 日教組や共産党、社民、在日朝鮮人や中韓はこういう日本が強力になるだろう本が大嫌いである。そういう一部のダボが狂ったように本書を中傷している。しかし、やはり良識ある国民の目は騙せぬもの。88万部という売れっぷりは「どうもなにか大切なものが手中から消えていく感じがする」と嗅ぎ取った証拠であり、まだ日本は生きている証左であろう。

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紙の本

見つめなおしてみましょう。---「国家の品格」書評

2006/03/19 16:36

17人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hiro-tom - この投稿者のレビュー一覧を見る

ここまで断言口調で説明されれば気持ちよい。著者の勢いは、
数学者の論理というよりは、どちらかというと体育会系ののり、
といったほうが近いような気がしながら読んでいたが、読後は、実は難しい内容を論理的に説明しようとしていたんだな
と感じ方が変わってきた。
本書の一番のメッセージは「論理は万能ではない」ということ
だと思う。特にビジネスの世界では、この論理が幅を利かせる
ことが多く、グローバリゼーションという波がアメリカから
流れてくるような業界は特にこの「論理」一辺倒である。
さらに、最近では、ビジネスだけでなく、人と人との会話・
つながりの基本的生活部分にまでこの論理「だけ」が
はびこってきており、大切な日本特有の「情緒」と「形」が
失われている、と指摘している。
さらにこれだけに留まらず、「武士道」の復活を提案。
日本人の美学としてだけでなく、これからの日本人生き残り
の武器である、という。愛国主義という単純なものでなく、
人間として備えていたいものをもう一度思い出そう、
というものかもしれない。
もうひとつは、「国」というものを再認識させようと、
必死である。国際人という民族は存在しない、出身地を誇り、
自国を誇れない人間がどうして国際人になれよう、と英語だけ
しゃべれ自国について語れない日本人が海外で幅を利かせる
ことを憂いている。自分の立っている場所を誇り、自分の
場所を愛し、説明できない人間は、確かに尊敬できないだろう。
それは、外国人が日本人を見るときも同じだろう。
これまで日本人とは他民族と比べてどうなのか、
日本人は近年どう変わってきたのか、それは良いことなのか、
悪いことなのか、見つめなおしてみよう、という方にお勧め
します。

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紙の本

脳内で勝手な敵を作り出しては吠えまくり自滅した藤原正彦という哀れな存在。本書が売れているそうだが満つれば欠けるの諺どおり、藤原の人生は本書をピークにあとは転落するだけになるのではないか?

2006/04/02 12:34

36人中、32人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

言いたいことはわかる。私は山本夏彦の崇拝者であるが故、山本夏彦さんに見出され評価された藤原正彦さんに敬意を抱いている。藤原さんの著作も大半は買った。その上で言わせてもらうと本書は藤原さんの著作で最低の出来栄えだ。なぜ、最低なのかそれは本書が「酔っ払いオヤジの愚痴」とほとんど変わらない非常に程度の低い文章で構成されているからだ。これほど突っ込みどころ満載の本も珍しい。以下突っ込みどころをピンポイントで攻撃させてもらう。
◆「論理」だけでは世界が破綻する(P.35)
アメリカを引き合いに出して論理」だけでは世界がギスギスし破綻すると吠えているが、そもそもアメリカは「論理だけ」の国ではないし、世の中一般で論理「だけ」を通そうとすれば角が立つのは夏目漱石が古くから指摘している通りなのである。ありもしない「論理だけで世の中を渡ろうとする」バーチャルな敵を作り出して藤原さんは何を吠えまくっているのか?
◆自由、平等、民主主義を疑う(P.65)
なんか藤原の議論を聞いているとアメリカは「自由、平等、民主主義という美しい論理」で世界を騙し、また世界はこの「美しい論理」に酔ってしまっているが、本当はアメリカは自由でも無いし平等でもない、騙されるな!ということになるのだが、世界の人々と言うのはそんなに馬鹿なのだろうか?だいたいアメリカという国がそんなに不自由、不平等で過酷な搾取を行なう弱肉強食の国なら、アメリカに暮らす大半の人は「弱者」だろうから、「こんなひどい国にいられるか」と雪崩を打ってアメリカからの亡命、脱出をはかろうとするだろう。ところが事実は全く逆で「アメリカに移住したい」「アメリカに亡命したい」「アメリカの大学で学びたい」という人は世界中に溢れている。このペースでアメリカへの移民が続くと2050年にはアメリカの人口は5億人を突破してしまうという。繰り返す。アメリカというのはそんなにひどい国なのか。そして人生をかけてアメリカに移住することを希望している世界中の人々はそんなに馬鹿なのか?藤原は一度アメリカに移住を希望する世界中の人たちに聞いて見るといい。己の世間知らずを棚に上げて勝手に吠えるな!といいたい。
◆武士道精神の復活を(P.116)
先日、爆笑問題の太田さんがいいことを言っていた。「武士道、武士道っていうけど、日本は武士の国じゃなくて農民百姓の国だったわけでしょ。日本人の大半は武士道とは関係なく生きてきたわけですよ。それに確かに戦後の民主主義はアメリカに与えられたわけだけど、それが我々は好きなんであって武士道なんかよりアメリカ文化の方が我々には近い存在になっている」まさに言い得て妙である。山本夏彦さんも過去の日本をあまり美化するなといい、以下のような指摘をしている。「戦前が良かった良かったなんて過去の日本をあまり美化するものではない。今の日本が昔より遙かによくなったことの一つに大人の男がそこら中で立小便をしなくなったことを指摘しておきたい。昔の東京では裏通りなんか臭くて歩けなかった。今の東京ではこういうことはなくなった。それだけでも大きな進歩だ」
◆日本が目指すべきは「普通の国」ではなく異常な国だ(P.179)
おいおい、藤原、馬鹿も休み休み言えよ。普通の国=アメリカみたいな国になることと藤原は勝手に決め付けているが、「普通の国」とは小沢一郎が「日本改造計画」で言い出した表現で、要するに憲法9条にからんだ非武装中立論を克服しようという話であって、アメリカみたいな国になることが普通の国になることだ、なんて誰も言っていないんだよ。ここに藤原の議論の破綻が凝縮されている。もう少し勉強し、推敲を重ねてから本を世に問うべきだった。風呂の中で勝手に吠えているのなら害はないが、公共の場で発言すると、それは後々までついてまわることになる。

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新書という形態の功罪

2006/04/02 17:34

20人中、20人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:そら - この投稿者のレビュー一覧を見る

藤原正彦さんは今とても売れているらしい。
歯に衣着せぬ発言で、その言動に快哉!を叫ぶ人も多いだろう。
一方、短時間の講演や薄い新書などでは、その論点も要約を述べるにとどまるため、誤読されたり、細部の説明不足をあげつらわれる嫌いもあるようだ。
現在、新書という形態が隆盛だそうだ。
内容も含め軽い、低価格ということから、手に取りやすいということだろう。
しかし、新書には自ずと限界があり、重いテーマを論ずるには紙数が不足である。
読書人口が減り、より軽い書物が求められる昨今、出版社が「新書」という形態に注目する理由はよく分かる。
「国家の品格」は、「文化防衛」という国家にとって、また国民にとって、存続をかけた重大なテーマについて述べられた本である(と、言い切ってしまってよいと思う)。
(従って、実は「新書」という形態に相応しくない重い内容を持っている。しかし「新書」であることで新たな読書人口を開拓できるというメリットもあるが)
また近代国家の成立にかかわる「自由、平等、国民主権」という理念が、封建的権威を覆すために創作されたフィクションであることを再確認させる。
今日の世界史の教科書の内容については全く疎いのだけれど、五十代の私が高校で学んだ世界史は、実は西洋史であった。
その「蒙を啓く」ために、この書物は大いに有効であると思う。
「国家の品格」を読んでも、マックス・ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を読んだ人は少ないだろう。
非常に薄い文庫本でも、巻末に膨大な原註を含む社会科学者の気の遠くなるような仕事を逐語的に読む余裕のある学生(これは皮肉)、或は意欲のある学生がどれくらいいるだろうか(だからこそ、新書というスタイルで易しく解説してくれる人が必要なのだろう。その実、新書では批判的に読むことは不可能だし、著者は必然的にアジテーターにならざるを得ないのではないだろうか。それがこの本に対する毀誉褒貶をもたらしているのだろう)。
プロテスタンティズム、それも特にカルヴィニズムが市場経済を促進させた。
カルヴィニズムに限らず、遡ってキリスト教が出現した当時のローマ及びヨーロッパ社会のひずみについて考察することなしに、宗教・思想は理解できない。
革命的思想が一つの仕事をし終えた後で、その「虚構」を冷静に見つめ、著者の言葉で言えば「惻隠」の情という不確かだけれど強固な感情に立ち戻ってみることが今必要なのだろう。
因みに現在50代の人間が学生時代に読む社会科学者と言えば、政治の季節であったことの影響として文科系理数系を問わずまず「マルクス」であったのではないだろうか。
放置すれば残酷さをむき出しにする市場原理は、人間性の麗しい側面を破壊するだろう。
マルクスによる革命思想が潰えた今、資本主義は覆すものではなく、制御すべきものとして、理性的に付き合ってゆくべき対象となった(この本には現政権の政策に対しても批判的である)。
エレガントな論理では割り切れないもの、時代を通じてあまり変わらない人間感情の機微について、それを最も抽象的な数学を研究する人によって「諭される」と、えらく説得力があるものである。

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紙の本

主張がわかりやすい

2006/04/15 10:45

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あたる - この投稿者のレビュー一覧を見る

書かれている主張が極めてわかりやすいので、多くの読者を集めることができたと思う。
現在の、わが国におけるグローバリゼーションの流れに対するアンチテーゼを提示し、わが国の本来持っている「美徳」を、「武士道精神」という視点がら一貫して導き出しており、極めてわかりやすい主張を展開している。
ただし、非現実的な主張も散見されるので、いわゆる「鵜呑み」にしてしまうのは危険。

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紙の本

話題の本を貸してもらって…

2006/04/21 10:19

15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「今、話題の本だよ」とお友達が貸してくれました。
このテの本はあまり読んだことがありませんので、
読み終わるのに、信じられないほど時間がかかりました。
「日本人の持つ情緒や形というのは、どういうものでしょうか」
「まず、真っ先に言えることは、自然に対する繊細な感受性です」
四季がはっきりしている日本。
この国に生まれた幸せを改めて感じました。

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