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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2006/05/01
  • 出版社: 蒼竜社
  • レーベル: Holly NOVELS
  • サイズ:19cm/253p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-88386-298-4
新書

紙の本

檻の外 (Holly NOVELS 堂野&喜多川シリーズ)

著者 木原 音瀬 (著)

別れから六年経ったある日、堂野崇文は、自宅近くの公園で喜多川圭に再会した。喜多川は「ずっと捜していた。一緒に暮らしたい」と告白する。六年前とまったく変わらぬ一途な想いに堂...

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檻の外 (Holly NOVELS 堂野&喜多川シリーズ)

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商品説明

別れから六年経ったある日、堂野崇文は、自宅近くの公園で喜多川圭に再会した。喜多川は「ずっと捜していた。一緒に暮らしたい」と告白する。六年前とまったく変わらぬ一途な想いに堂野の心は乱れ、連絡先を教えてしまう。が、すでに堂野には妻も子供もいて…。『箱の中』待望の続編!せつない二人の物語『雨の日』や『なつやすみ』など、大量書き下ろしを収録。【「BOOK」データベースの商品解説】

別れから6年経ったある日、堂野は自宅近くの公園で喜多川に再会した。まったく変わらぬ喜多川の一途な想いに堂野の心は乱れ、連絡先を教えてしまう。が、すでに堂野には妻も子もいて…。2006年3月刊「箱の中」の続編。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなの評価4.6

評価内訳

紙の本

じわっと広がる温かい気持ちと、抜け殻になるような焦燥感、今は両方があるけれど、時間が経つとどちらがより濃く残るのだろう

2009/09/18 16:25

16人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:えどがり - この投稿者のレビュー一覧を見る

一気に読み、読み終わった後、しばし呆然と放心状態になった。
心の中にいろんなものが残った気もするし、空っぽになってしまった気もする。

冤罪だが最高裁まで戦ったため実刑判決を受けてしまった堂野と、親の愛情をまったく受けず、閉じ込められた部屋の中で時々窓から投げ込まれるものを食べ、言葉も忘れてしまうくらいの孤独の中で育ち、母親に唆されて殺人罪で服役中の喜多川。
二人の出会いと特殊な環境での特殊なふれあいを描いた「箱の中」の続編。


堂野が出所してから六年。
喜多川が「ずっと探していた」と堂野の前に現れるが、すでに堂野は結婚し、可愛い娘が居た。

そんなカバー裏のあらすじを見たとき、怖いと思った。
さすがに喜多川が妻子に対して何かするのではとは思わなかったけれど、前作であれだけ堂野に固執した喜多川だから、妻子があろうが人目があろうが箱の中と同じように堂野を追い回してしまうのではと。これ以上二人にも周りの人にも傷ついて欲しくないのにと。
けれど、違った。

喜多川の姿は、年月が経って変わったようにも見えた。
けれど、その変化の後の姿はやはり、あまりにも喜多川らしい。
30歳近くも歳の離れた堂野の娘と結婚すれば一生傍に居られるだろうかとか、もし二人目の子供を作るのなら堂野の子供として生まれ変わるためにすぐ死ぬから教えて欲しいとか。
箱の中に居たときとは違って、喜多川は誰にも、堂野にも迷惑をかけていないし無理やり手に入れようともしない。ただ気持ちを素直に伝えるだけだ。追い詰めるつもりでもなく、ただ純粋に、堂野の傍に居られる方法を思いついて嬉しいだけだ。
喜多川の成長は嬉しかったけれど、成長したのは社会的な部分であって、心ではない気がした。
そういうの、教えてくれる人にも恵まれなかったのだろうと思うから、また切ない。


人って、「強い人」とか「弱い人」が居るわけじゃなく、状況やコンディションやタイミングで強くなったり弱くなったりするんだ……と、改めて感じた。
欲しいと思う気持ちや、誰かに何かを求める気持ち、ちょっとした身勝手さ、そういうのが全部ごちゃ混ぜになっているのが人間だと思う。
何かしら他人に依存する部分があるって、その時余裕のある人がその時凹んでいる人を支えてあげて、お互いに補い合っているのが人だと思う。

だからこそ、何にも揺らがない喜多川の想いがとても綺麗に見えたし、同時にとても痛々しくも見えた。

なにも手にしてこなかった喜多川の夢はあまりにもささやかで、そんなささやかな幸せ以外は何も要らないと言ってしまえるのは、「その夢は誰もが望むものだ」ということを喜多川が知らないからだ。
純粋にも見えるし本人にはとっておきの幸せなんだろうけど、沢山の欲を知っている私の目から見ると、あまりにもささやか過ぎてとても悲しい。

「こんなにやさしくされたら図に乗って取り返しの付かない我侭を言いそうだ」と前置きして「死ぬまで一緒に居れるなら、一生(食事は)キャットフードで良い」と、さも幸せそうに、嬉しそうに言う。堂野が飼い猫を優しく撫で、嬉しそうに餌を与えるから。
媚びるでもなく、自分を卑下しているわけでもなく、子供のような純真さで、幸せそうにそう言うのだ。もちろん、冗談でもない。だからこそ、その生い立ちが切ない。


少なくとも、喜多川のささやかな夢だった「家があって、庭があって、あんた(堂野)が居て、犬が居る」だけは叶った。
「だけ」と思うけど、それがすべてなのかもしれないとも思う。

喜多川は多分、堂野を信じているわけではない。もちろん信じていないという意味ではなくて、信じるということが何かを知らないだけだ。
ただ、「傍に居たい、傍に居ないときは気持ちが変になる。なんでか知らないけど泣きたくなる」と、理由も分からない感情を子供のように持て余して、それを解消してくれるのが堂野だけだということしか分からないのだ。
子供の頃は閉じ込められ、大人になれば刑務所に入れられた喜多川にとっては、人と関わりあいながら学んでいく感情を育む環境がなかったのだから、仕方がない。
願わくば、二人きりの世界に閉じこもらず、堂野がいろんな感情を分け与えていってくれたらいい……と、祈るような気持ちで表題作を読み終えた。


作品自体もちゃんと幕引きがあったけれど、書下ろしを読んで、ようやく安心し、そしてどっと疲れた。
良くぞココまで描ききってくれた!と、木原さんの想いにも胸打たれた。
堂野の子供の目線から、二人の老年までを見つめ続けたお話で、羅川真里茂さんの『ニューヨーク・ニューヨーク』に通ずるものがあった。
子供と同じ目線で、その後の二人の暮らしを垣間見、想いを想像し、幸せな気持ちになり、胸を痛め、羨ましく思う。
これは決して「BL」と一言でくくってしまう訳にはいかない作品だと思う。
人間の綺麗な部分、汚い部分、綺麗なものを綺麗と思う気持ち、ズルイ気持ち、色んな側面を、ひとつとして取りこぼすことなくさらけ出す、そんな作品だった。


あれもこれもと色んな欲を知っていて、手に入れたり諦めたりしながら上手に付き合う人生と、ただひとつだけに固執し全感情を注ぐ人生、どっちが幸せなんだろう。
……そういう感想は、読み終えて数日たって、ようやく思い浮かんだ。
しばらくは、見せ付けられた喜多川圭という男の、壮絶な人生をだけが焼きついていた。
壮絶だと感じたけれど、喜多川にとってはそうでなかったのかもしれない。
ただ淡々と寂しい時間が続き、欲するものを見つけ、追いかけ、手に入れ、添い遂げた、それだけの、静かな人生だったのかもしれない。分からない。

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紙の本

檻の外

2006/05/23 09:52

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bach - この投稿者のレビュー一覧を見る

雑誌の連載でサラット斜め読みをして今回新書になったので
「箱の中」「檻の外」全2巻を早速購入しました。
今回の「檻の外」の方が良かったですね。
私は今までたくさんのBL本を読んできましたがこの方の本は本当に良く出来ていて何度も読み返したくなりそして何度も泣かされます。
毎回決して華やかな人物は出て来ませんし痛い話の方が多いでが決して本を買って損のない作家さんだと思います。
今回も後半部分で胸にくるものがありやはり涙してしまいました。
是非機会があれば読んでもらいたいお勧めの1冊です。
いや2冊になるのかな。

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紙の本

人一人を幸せにするということ

2009/09/25 20:33

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

前作からちらほら匂いがあるようにこの作品は人間性(というか愛)が欠けている、愛されることにも家族というものにも慣れていない『子供』である喜多川の再生の物語だ。
まあ、よくあるパターンとして彼の告白・・・たとえば「あんたに会って初めて生きた気がする」だとか、「愛することを知った」とかのセリフは一切ないし、そういうシーンもない。
また主人公・堂野もソレを哀れんだり悲しんだりするシーンも、それほどない。

それでも、だからこそか、読者である私はそこを想像し解釈し自分の中で育て上げる。暗黙の了解、とでも言うのか。ソレが私には心地いい。かえって言葉にされないことがよい。
世間でのバッシングやら同性愛ということに関しての偏見や差別やらが殆どないこの作品。考えてみればBLにつき物のそうしたトラブルは、既に眼中にないのだ。だからよい。

むしろ「トラブル」は喜多川の『欠けた』人生、そしてようやく見つけた愛する人・堂野への異常なまでの執着心・・・愛するということを突き詰めるとどういうことか、という点にある。愛し愛されようということが命がけである彼の純粋な心が痛いくらいだ。

そして何より感動したのは後半。堂野の(モト妻の不倫相手による)子供が父親だと思って、喜多川と同棲する堂野の元へ訪ねて来る話、その後の彼の成長と彼らの過ごした夏・・・
これは書きおろしの短編ということだが、この短編にこそすべてがあるといっても他言ではない。

最後に、彼が成人し結婚し子供が出来て・・・その子供は名前を圭太という。喜多川圭の一文字を取った名前。『圭太』。このとき喜多川は死んでいる。喜多川が(まだ堂野と結ばれていなかった苦悶中の頃)、死んで堂野の子供に生まれ変われば毎日家族として一緒にいられるという夢を話したことを連想した。
ああ、コレで喜多川は「家族」になったのだと、胸が熱くなった。

愛するということに重みを感じた、などと軽い言葉では済まされない。
苦しみも憎しみも悲しみもいとおしさ。愛するがゆえに人は人にそれらをぶつけあい、時には一つになることも出来ない悲劇となる。
人が人一人を幸せにするということの、難しさが痛い。
だからこそ「圭太」の存在は大きい。立った一文字に託された思いが、どんなものよりも重く切なくいとおしく感じられる。

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電子書籍

二人の人生その後

2016/08/13 12:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひねもす - この投稿者のレビュー一覧を見る

文庫版から。続きがあると知り、居てもたっても居られず購入しました。
二人の人生に結末がついて良かった。喜多川は幸せだっただろうと思えたのでそれだけで大満足です。

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紙の本

講談社文庫の続きが読める

2015/10/31 22:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る

「箱の中」は講談社文庫で読了済み。堂野の子供が登場する番外編がHolly NOVELS版に掲載されているのを後から知り、こちらも購入。

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電子書籍

涙が止まりません

2015/08/31 00:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る

文庫版の"箱の中"を読んで、続きがあるとのことで、こちらも読んでみました。
"なつやすみ”は、涙なしでは読めないです!
尚が自分の出生の秘密を知ったところも、堂野が、戸惑いながらも、尚を可愛がるところも、どれもこれもが、思い出すだけで、じわっときます。
今まで読んだ小説のなかで、一番泣いた作品かもしれません。

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電子書籍

名作

2016/03/22 23:05

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:シベ - この投稿者のレビュー一覧を見る

とにかく攻の受に対する「執着」が凄くてそれがよい。
愛情を知らずに育った攻が生涯で一人の
愛する人を愛し抜いたお話。
そして純粋な攻の愛情に触れ、攻を愛するようになる受。
まさに一生添い遂げた感じです。
これは映画にして欲しい。号泣箇所が何度もある。
とにかく受が「好き」という感情だけで生きている攻は
美しかった。最後の二人が可愛がった子供が
親になった場面でゲイカップルである二人が
ちゃんと子育てもしたんだと思える。籍も入れます。
50代後半で病気で亡くなったんだけど
幸せな人生を受のそばで締めくくれて本望だったと
思う。受も「圭(攻)が先で良かった」と言う
けど、ほんとにそう。受がいなくちゃ攻は
生きていけないだろうから。
萌とは違う次元。
名作。

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素晴らしい

2017/10/27 14:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まきの - この投稿者のレビュー一覧を見る

キャラクターが魅力的でじんときました。
檻の中にいた時から、探し回るまでが素晴らしかった。

ただその後の、誘拐されたり何なりは、あまりにもリアリティがなかったです。わざわざ家族を遠ざけてハッピーエンドにせず、灰色に濁しておいた方が現実味があったのではと思いました。

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紙の本

泣ける…

2017/11/30 13:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る

最期はきっと、喜多川は自分の価値を知って逝けただろうな~と思いました。
何の惜しみもなく手放してしまえた命を大切に思うことが出来たでしょうね。
その人生に満足して、でも堂野を想ってもうちょっと長生きしたかったなって思えたでしょうね。

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2006/05/23 09:20

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2006/10/04 15:12

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2007/08/06 21:40

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2006/08/25 14:13

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2006/09/09 09:49

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2006/09/17 18:10

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