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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 30件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2006.6
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/384p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-325040-3

紙の本

ケッヘル 上

著者 中山 可穂 (著)

ケッヘル番号が、わたしをこの世の果てまで連れてゆく。モーツァルトの音楽に取り憑かれた男と、過去の亡霊から逃げ続ける女。出会うはずのない二人の人生が交差した瞬間、狂おしい復...

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ケッヘル 上

税込 1,938 17pt

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商品説明

ケッヘル番号が、わたしをこの世の果てまで連れてゆく。モーツァルトの音楽に取り憑かれた男と、過去の亡霊から逃げ続ける女。出会うはずのない二人の人生が交差した瞬間、狂おしい復讐の幕が上がる。【「BOOK」データベースの商品解説】

伽椰は海峡の町で出会った男に職を斡旋される。モーツァルトの音楽に取り憑かれた男と、過去の亡霊から逃げ続ける女。出会うはずのない2人の人生が交差した瞬間、狂おしい復讐の幕が上がる。『別冊文藝春秋』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

中山 可穂

略歴
〈中山可穂〉1960年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。93年「猫背の王子」でデビュー。「天使の骨」で朝日新人文学賞、「白い薔薇の淵まで」で山本周五郎賞を受賞。

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みんなのレビュー30件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

モーツアルトの旅路

2007/07/15 00:53

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

中山の作品は、いつもどれも旅に満ちている。旅・巡礼・巡回そして死と再生。
『砂の器』を想起させる物語だった、といっても別の意味で面白い。
『砂の器』が一人の人生の視点を中心にひとすじの流れの上に語られているのに対し、『ケッヘル』はいくつもの人生が2人の視点から語られ次第に寄合い、やがて一つに収斂され、出口を解決を見つけていく救済の物語だ。
そして『砂の器』で「宿命」♪が流れるのに対し、『ケッヘル』ではモーツアルトの音楽が絶えず流れ続けている。

主人公の女は毎度同じくレズビアンだし、初めの逃避の旅は救いの無い形で終わってしまう。彼女がひょんなことから知り合った社長Tの申し出によって勤めだした旅行会社だったが、添乗した先々で客は予定されていたかのように死んでいく。曲・ケッヘルに導かれて・・・。
誰が何のために殺したのか?一人の魅力的な女性・新鋭のピアニストが死の先に浮かんでくるが、彼女をどうにか救いたいと奔走する。

もう一人の主人公Tはモーツアルトを愛しすぎたがゆえに破滅していく両親に育てられ、落ちぶれてもなおモーツアルト『ケッヘル』に導かれるまま日本中を転々と彷徨し、旅の最終地点で出会った愛する女さえ破滅に追いやってしまう。一連の死は彼女を追いやった事件へのTの復讐劇なのか?二人の主人公の、二つの人生が次第に繋がり二つの視点がやがて一つの物語になる。二つの『旅』はそれぞれの死を乗り越え、再生へと繋がっていく。

狂おしいまでに愛するということを私はまだ知らない。
例えば本が好きである作家に入れ込むとその作家の本は全部買い集めて読み漁る、ということはするけれど人生を捧げるまでには至らない。
この「ケッヘル」上下に及ぶこの物語は、モーツアルトの音楽と彼らが人生そのものをかけた長く苦しい魂の旅路だ。
誰もが傷つき苦しみ、愛するがゆえに逃げる。しかしそれでも捨てられぬ思いがある。愛する人がいる。
長い旅の果てにもう一度再生することが出来るのなら、きっとどんな苦悩の旅路も歩き続けることが出来るのだと、私は思う。

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紙の本

レイプにところだけは、もう痛々しくて、犯人が憎くて、それを許している男たちや権力者が憎くてたまりませんでしたが、そのせいか一気に読了。甘めの★五つ

2006/12/02 18:58

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ケッヘル、だから当然モーツァルトが絡むことはわかります。でもカバー写真は、どことなく官能的。この彫刻ってなんでしょう、写真 及川哲也、装丁 大久保明子、とあるだけで被写体についての説明がないっていうのは、ちょっと乱暴じゃないか、って思うんですが文春さん。
で、中山可穂。読んでません。今まで読んだのは『感情教育』一冊だけ。単行本が出たとき、タイトルのあまりの素晴らしさと著者名に惹かれて読んだので、もう七年が経つわけです。その後、今日まで読むことはなかった。最初に期待しすぎたんでしょうね。だって、中山可穂ですよ。中山美穂もいたし、中井美穂さんだって活躍していた。で、そこに、ね、私が名前のイメージに引き摺られるのがよく分かるでしょ。
その印象、名前ほど小説は素敵じゃない、そう思い込んだのがこの空白期間に繋がったわけです。私は今、夫が誕生祝いに買ってくれたi-pod nanoに娘に入れて貰ったモーツァルトのピアノ協奏曲を毎日聴いているのですが、書名の『ケッヘル』、これも何かの縁でしょう、あまり期待しすぎないように読み出したのですが・・・
八章構成で、目次では章にこそタイトルはありませんが、各章はさらにタイトルつきの小項目に分かれています。
例えば、第一章は
1 海辺の指揮者
2 鎌倉、カーサ・ヴィエナ
3 ジェーン・バーキンとヒトラー
4 パンと紅茶
5 アマデウス旅行社
第二章は
1 ラクリモサ(涙の日)
2 母と子
3 分水嶺
4 アニュス・デイ(神の子羊)
と行った具合。
第一章は出会いの、また一人の主人公、木村伽椰の人生の紹介の章でもあります。伽椰は33の離婚暦のある女性で、この時、カレーのホテルに宿泊しています。三年の逃亡生活で疲れ果てているのですが、本名を他人に明かしてしまうように、犯罪者ではありません。彼女が逃げているのは元恋人の夫の憎悪からです。
女が恋人の夫から逃げる?ちょっと変じゃないか、って思いますが、それは小説を読んでもらいましょう。で、彼女が出会ったのが海に向かって指揮棒を振る男で、伽椰は彼のことをその様子から教授と呼びますが、彼も簡単に本名を明かします。株式会社アマデウス・コーポレーション代表取締役社長 遠松鍵人、後にわかりますが45歳です。
ある男の狂気に近い嫉妬から逃げつづけてきた伽椰に、遠松は日本に帰ることを勧め、隠れ家として自分の鎌倉の住まいカーサ・ヴィエナを提供します。その代わり、猫のフィガロの世話を頼むのです。日本に戻っても、身分を明かすことも元恋人と連絡することもできない彼女の暮らしが始り、彼女は株式会社アマデウス・コーポレーションで旅の添乗員として働き始めるのですが・・・
これ以上は書きませんが、下巻の途中で、主人公のあまりの頭のワルサに苛々したことは事実です。だって、誰がどう考えたって止める必要性、ないですよ。むしろ自分のほうで積極的に加担すべきなのに、って思います。それにしても人間の、というか男性の欲望が暴走したとき、標的にされる女性というのはなんと無力なのでしょう。
読んでいてムカついて仕方がありませんでした。女性が女性を愛してしまう、そのほうが自然ではないのかと思います。結局、男女の結び付きというのは、子供を労働力として捉えることで生きながらえてきた人類、しかも支配者の身勝手な価値観によるもので、本来の欲望とは別物ではないのか、そんなことを思ったりします。
ちなみに、内容は全く違うのですが岡崎隼人『少女は踊る暗い腹の中踊る』に登場する血と暴力に明け暮れる男たちの姿を見れば、その感がますます強くなっていきます。それにしても、このところレズビアンに絡む本ばかり読んでいるような。勿論、楽しんでますけど、これって何かあるんでしょうか・・・

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紙の本

待っていた中山可穂の長編

2006/07/01 00:26

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

中山可穂が二年と三ヶ月ぶりにようやく長編を出す。しかも上下巻にわたる、満を持しての作品らしい。このことを知った時の歓びは筆舌にしがたい。
そしていざ手にした上下巻。当然上下にわけて評を書くつもりだが(下巻の評でトータルな評は述べるにせよ)、上巻を読んだところで上巻の評を出してしまってよいか、下巻まで読み切ったところでそれぞれの評を揃えて出すか、この形式に迷った。バランスとして前者はあまりよくない。だが、現在進行形で読んでいることがやはり上巻の評となるので、今日は上巻の評を投稿したい。
前書きはさておき、上巻を読み終わった今、私はやや戸惑いを感じている。悪い意味ではない…だが良い意味でもない。その戸惑いは作者に対して向けられているのかと思ったが、より正確に言うなら私自身が創り上げていた「中山可穂像」ないし「中山可穂の作品像」に向けられている。
誰しも、愛読する作家の作風については自分なりのイメージを持っているものだと思う。私の場合もそうである。中山可穂は、激しくもまた濃い女性同士の恋愛を描く人であり、そこから何かを生み出す。彼女の描く恋愛には本物の美しさと破滅的なほどの狂おしさがある。決して彼女は女性同士の恋愛を否定しない。そう思っていたのである。ところが。今回の一人の語り手である伽椰は「常軌を逸した恋」を相手の女性としながら、女と女の愛は「決して長続きしない。なぜなら女と女は子どもができないからだ」と言い切るのだ。何だか否定されたようで、最初は裏切られたような気がした。だが、それから記憶をたぐってみた。中山可穂の作品の中で私が最も好きな「サグラダ・ファミリア」のテーマこそ、そうだったではないか。「サグラダ・ファミリア」で透子はどうしても子どもが欲しくて排卵日にゲイの男性とセックスをして子どもをつくる。私が思っていた中山可穂は、女性同士の恋愛の美しさをうたいあげていたけれど、本当は最初からずっと、中山可穂のビアンへの認識は複雑だったのではないか。そんなことを思ったら、私の中に淡い戸惑いが生じたのだ(だが同時に、次のような表現に、揺るぎもない力強い女性への愛も感じるー「このひとは身体のまわりじゅうに水を湛えているかのようにしんとして凛々しく透きとおって見えるが、ほんとうは火のようにさみしいひとなんだ、マッチを擦ればたちまち骨まで燃え尽くしてしまいそうなほどの火種が体の奥に隠されていて(以下略)」)。ちなみに伽椰はその恋人から逃げ出し、海外を放浪し、倦み疲れたところで救世主とも言える遠松鍵人という謎の人物に出会う。救世主というのは、つまり、彼女に寝るための場所を貸し、自分の経営する旅行会社での仕事を提供したという意味でだ。
さて、戸惑いと書いたのは本当は上記のようなものではない。今回、ビアンの愛が語られるのはほんの少しで(!)、後はもう一人の語り手である鍵人の複雑なる幼少時代から中学時代に焦点が合わせられている。未婚のピアニストの母のもとで、七歳まで家の外から全く出ずに育った幼少期、母親が死んで引き取られた裕福な、しかし厳しい伯父の家、そこから突如現れ誘拐するように彼を連れ去った父と共に日本全国を転々とする中学時代。少年の感情の揺れと、没落したかつての名指揮者でありモーツァルト信仰者である父に対する葛藤が非常に技巧的に描かれ、さすがだなと思わせる筆致ではあるが、これが今まで読んできた中山可穂のタッチとまるでちがう、そのことに今私はこんなにも戸惑いを覚えているのだろう。下巻ではこの話がどう転がっていくかにも…。

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2006/07/24 20:32

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2006/11/12 09:14

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