M8
著者 高嶋哲夫 (著)
28歳の若き研究者、瀬戸口の計算式は、マグニチュード8規模の直下型大地震が東京に迫っていることをしめしていた。十年前の神戸での震災、あのとき自分は何もできなかった。同じ過...
M8
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商品説明
28歳の若き研究者、瀬戸口の計算式は、マグニチュード8規模の直下型大地震が東京に迫っていることをしめしていた。十年前の神戸での震災、あのとき自分は何もできなかった。同じ過ちを繰り返したくはない。今、行動を起こさなければ……。東京に巨大地震が起こったら、高速道路は、地下鉄は、都心のビル街は、いったいどうなるのか。最新研究に基づいてシミュレーションした衝撃の作品。
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地震予知って
2017/03/22 21:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
地震予知って、実現しないと思っている。
予知できても、確率99%でも政府は発表できないのでは。
というのは、昔の話なのかな。
今は、政府が発表しなくても、SNSがある。
SNSで言ったもの勝ちなのかな。
防災・減災都市を作らねばならないと思っているが、
でも、東京は、スクラップ&ビルドの街。
スクラップになることを前提としているように傍目に見える。
しかし、まぁ
昔々から東京湾沿岸の石油タンクが災いとなると言われているけど
なくならないよね。むしろ、老朽化しているのでは。
怖い怖い、LNGタンクは怖い。
災害は首長を選ぶなんて話があるのかないのか
本書に出てくる首長は、極めて有能なのだった。
すぐれた地震小説
2016/11/24 00:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすがは元エンジニアと思わせるすぐれた作品である。近いうちに起こるであろう関東大震災に備えてイメージトレーニングのつもりで読んだのだが,期待に違わない作品で引き込まれてしまった。阪神淡路大震災の経験を踏まえたとしても迫真の描写である。小説だから助かるべき人は危ういところで救出されるのだが,現実には類似の状況で助からない人が大勢いることを考えると胸が痛む。また自己犠牲をいとわない現場の人々が美しく描かれている。こういう無名の人々に支えられて生きているのだなと改めて感じた。
東京壊滅Xデー
2009/03/26 09:53
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
確実に起きると言われている、関東巨大地震。そんなの知らない、って人はほとんどいないのではなかろうか。少なくとも「阪神・淡路大震災」を知らぬ者はいないはず。いずれやってくる関東巨大地震は、その阪神・淡路大震災をはるかに凌駕する規模だというのだからそら恐ろしい。しかしその関東巨大地震までカウントダウン!と言われていても、備えは万全です!と言える人間は、そうそういないのではなかろうか。いや地方自治・国家レベルでさえ、万全であると、高い意識を持っているとは言えないのではないか。その甘い認識の先にある悲劇。一体何が起きてしまうのか、東京はどうなってしまうのか。それを描いたのが本作、M8(マグニチュードエイト)である。
自ら阪神・淡路大震災を経験した地震研究者瀬戸口の地震シミュレーションが、大変な計算結果を導き出す。近日中に、東京を巨大地震が襲うと言うのだ。その結果を、個人の力で出来る限りの流布をするのだが。丁度東海地震が警戒されていた時期だけに、世の中そして政府は受け入れるどころか、瀬戸口は犯罪者扱いされてしまうのだ。それでもその話を受け止め、瀬戸口の話しを聞き入れた東京都知事。その判断が、結果として多くの東京都民の命を救うのだが。やはり地震は、やってきてしまう。そして東京の街と多くの命を、奪ってしまうのだ。
この物語の一つの特徴に、途中主人公がくるくると変わる事があると思う。地震発生そして物語の終盤こそ瀬戸口が主に活躍するが、クライマックスの地震災害を描く場面では、自衛隊員や消防士にガスタンクの設計者、そして娘を案じる母親と次々に視点が変わっていく。視点を切り替え多角的に大災害を描き上げる事で、大災害の実際をリアルに浮き上がらせていたのが印象的。一人の主人公が大災害をいかにして乗り越えるか!?といったハリウッド映画的デザスター物ではなく、色んな視点を切り替える事によって、逆に災害の実際と恐ろしさを感じることが出来た。
関東巨大地震は、必ずやってくる。それをまた再認識させられると同時に、二つの事を考えさせられた。一つは、今ある人生を楽しんでおくこと。地震に限らず災厄はいつ降りかかるか分からない。いつ全てを、命を失う事になるかもしれない。それには今日ある人生を、しっかり楽しんでおく事。そしてもう一つは、可能な限りの備えをする事。これは家族で対処法を話し合う、等と言うのも含まれる。あまりに能天気な実情に、愕然とさせられてしまった。
この作品が鳴らす警鐘は、そういった事が必要不可欠なのだと教えてくれる。それを感じる事が出来た事でも、この作品を高く評価したい。
あってほしくはないが
2017/10/14 10:01
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投稿者:たか - この投稿者のレビュー一覧を見る
頭では、自然の驚異を理解しているつもりでも、自分の人生では経験することはないのではと、都合よく考えてしまうのが人間の弱さ。身近な国内で現実に起きているのに。
M8
2015/11/15 11:35
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
首都直下型地震がリアルに描出されているが、それよりもそこに至るまでの瀬戸口や遠山の行動とそれに対する政府や人々の反応がとても面白い。
地震予知を日本がこれまでどう捉えてきたかがよくわかる一編だ。