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紙の本
猫道楽 (河出文庫)
著者 長野 まゆみ (著)
学生課で紹介された猫シッターのアルバイトで、一郎は“猫飼亭”なる屋敷を訪れる。家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界をのぞくことになり…庭の桜に...
猫道楽 (河出文庫)
猫道楽
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商品説明
学生課で紹介された猫シッターのアルバイトで、一郎は“猫飼亭”なる屋敷を訪れる。家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界をのぞくことになり…庭の桜に誘われた“猫飼亭”を訪れる者たちが見た「極楽」を描く、4つの物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
学生課で紹介された猫シッターのアルバイトで、一郎は“猫飼亭”なる屋敷を訪れる。家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界をのぞくことになり…庭の桜に誘われた“猫飼亭”を訪れる者たちが見た「極楽」を描く、4つの物語。【本の内容】
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紙の本
長野まゆみ氏の不思議な魅力と雰囲気を醸し出した短篇集です!
2020/05/25 11:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、一貫して独自の世界を切り開いてこられた長野まゆみ氏の作品です。同書も独特の作風で、非常に興味をもって読み進められる作品となっています。同書には、4人の人物が登場します。一人目は、大学の求人にあった「猫シッター」という報酬が高額なアルバイトの面接に行ったはずだった一郎です。二人目は、貧乏な生活を送り、聞こえのよくない商売の登録者になって、雨の日、傘を持って相手を待っている剛史です。三人目は、提燈を売るアルバイトをしているのですが、兄を亡くしたことを認めたくなくて、醒めない夢の中にいつまでもいるような敦也です。そして四人目が、母のために菊の上に乗っていた真綿を盗んだ過去を持ち、ある日、部屋に泥棒が入り、母の形見のカメオをつけた部屋を出入りしている野良猫が来なくなってしまった寧です。こうした4人が、それぞれが必然的に訪れることになる「猫飼亭」という屋号のお屋敷には、美男な兄弟たちが住み、訪れた人を「猫」にしてしまうという、不思議なストーリーと魅力を満載した短編集です!
紙の本
最後
2016/05/31 00:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:師走 - この投稿者のレビュー一覧を見る
BLの小説、それと気付かず初めて読んだ本。
表紙がかわいくて図書館で借りて、読んでびっくり。
(最初の、一郎と芳白の台詞が噛み合わなくて、「??」だった。
ていうか、BL云々というより雰囲気とか言葉とかきれいで好きになった。
それに芳白格好いい。
最後がとにかく好きで、あれだけ何度も読み返してる。
この続き、書いてくれないかなー。
あの家、他の物語にも出してほしい・・・
紙の本
「猫飼亭」にたどりつける人は幸いです
2020/08/10 11:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
長野作品だったので、その手の話には驚かないけれど
初読の時に自分自身がちょっとざわめいたのを覚えている。
(初読は文庫本の初版時)
で現在(2020年)再読した今の方がざわめきが強い。
内容はわかっているのにこのざわめきは何かな。
相変わらずの硬質な端正な文章で、素敵な品々のことが描かれて
「猫飼亭」自体が現実ではない場所の錯覚にとらわれてしまうようなこともあるけれど。
ある意味そうなのかも。
猫シッターではなく、猫になるところ。
比喩・たとえ・隠語があからさまで、ちょっと恥ずかしいくらい。
その恥ずかしさが淫靡でしてね。
むしろ最近の作家さんの直裁的な表現をしてくれる方があっけらかんと読める気がします。
猫のざらざらした舌でなめられている感じ。
鬱屈や思い出の話が連作で続きますが、
ちょっとざらっとした読み心地に座りが悪い気がしていたのですが
最後のお話にほっこりしてしまった読み終わりでした。
現実にないどこかみたいな気もするので
「猫飼亭」にたどりつける人は幸いです。
紙の本
表紙が可愛らしくて
2017/09/01 18:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙とタイトルに惹かれて読んだ作品。猫ってそっちか!?と驚きました。乳白色の靄の中の出来事を垣間見てしまったような読後感。