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珠玉の戦記・・・だけど読みにくい
2015/08/16 14:55
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
一国の指導者が自ら遂行した戦争をを記録した、しかもそれがローマという最初の超大国で、カエサルという最高の政治家であり軍人であり文筆家である人物が著したという点で、非常に貴重で優れた戦記。一般人が読めばスリルに満ちた戦争の記録であるし、組織の指導者が読めば教訓に満ちた参考書になるはずである。ただ、岩波文庫のポリシーなのかもしれないが、文字が小さくて文語調で読みにくい!もうちょっと現代文風に訳してほしいところではある。戦闘の地図が載っているのはありがたいけど。
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共和制ローマ時代にカエサルによって著された「ガリア戦争」の記録です!
2020/05/02 11:55
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、共和政ローマ期の政治家であり、軍人でもあったガイウス・ユリウス・カエサルが自らの手で書き記した「ガリア戦争」の遠征記録です。同書は、「第1巻 ヘルウェティー族との戦争・ゲルマーニー人との戦争」、「第2巻 ベルガエ人との戦争・海辺諸族の服属」、「第3巻 アルペース諸族の討伐・海辺諸族との戦争」、「第4巻 ゲルマーニー人との戦争・ブリタンニー人との戦争」、「第5巻 ブリタンニー人との戦争・北方諸族の謀叛」、「第6巻 北方諸族の討伐・ガリアの事情」、「第7巻 ガリー人全部との戦争」などから構成され、なかなか読み応えのある大著です。
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カエサルによる、ローマ軍のガリア(現在のフランス)遠征の記録。
2012/12/16 18:15
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
カエサルによる、ローマ軍のガリア(現在のフランス)遠征の記録。
当時のガリアは、様々な部族が存在し、それが合従連携、対立など様々な関係により抗争がたえませんでした。
そこに当時、最高の文明であるとされたローマ帝国の統治の仕組みを導入すべくカエサルの奮闘が描かれています。
モンテーニュにより、「最高の歴史家」という評価も高いですが、現代人が読むには少々骨が折れます。
まず、事実の記述しかないということ。
文体も一切のムダを省き、簡潔。そのため、背景の細々した説明はほとんどありません。起こった事実を簡潔に描いていきます。
読んでいて最初は色々調べながら理解していったのですが、とにかく時間がかかります。
内容はというと、簡単にガリアを征服したということではありません。
一度戦いに勝っても、反乱がおきたり、陰謀が計られたりと全ガリアを治めるまではかなりの苦難の道であったことがうかがえます。
また、戦いの中で特徴的ないのは、リーダーであるカエサルの人心掌握術です。戦線で突破されそうな場所があれば自ら行って兵士を励まし、従った部族に対しては庇護の姿勢を最後まで崩さない。これらは現代のリーダーにも必要なことでしょう。
とにかく読むのに時間がかかりますが、歴史だけを理解するのではなく、いろんな観点から読むことができる本です。
龍.
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紀元前の文章
2007/05/05 03:15
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガリアとは、現在のフランス方面の地名である。古代ローマ帝国の皇帝カエサル(シーザー)がガリアへ遠征した事を彼自身が残した戦記である。紀元前58年〜52年に渡る6年間の記録である。シーザー自身の文章に興味を持って読んだが、何を言っているのか、さっぱり分からなかった。ガリア地方の風習や戦争の記載を期待したが、結局、それらを読み取る事が出来なかった。
まぁ、紀元前の文章を読めたというだけであった。
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カエサルの文章がよめるというのも不思議だけれど、実際むちゃくちゃ面白い。フランスやドイツへのイメージを本書で作ったおいらはたぶん間違っている。
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塩野七生さんがローマ人の物語のなかで褒めちぎっているから思わず読んで買っちゃいました。
読みやすいのですが、質のいいドキュメンタリー番組を見てるような緊張感と迫力がある。これが2000年以上前に、まさにその現場にいた(というか主役で)人が書いたものだと思うと、感無量になる。内容は「面白い」とは言いがたいのですが、カエサルに敬意を表して★5つ! at okayama kinokuniya
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もし人を扱ったプロジェクトをおこなうのなら 考え方 タイミング よりよい効果 何を分析するか をこの本を会得していなければ 話にならない 帝王学のテキストと言われるゆえんである
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カエサルは卓越した軍人、優れた文人だったんですね。部族関係がややこしいのでメモりながら読みましたよ。
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どこが楽しいかと言われてもわからないのだが、最後まで淡々と読んでしまえる。自分で考える余地が非常に多くてそれが新鮮なのかもしれない。
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ユリウス・カエサルの戦争報告。キケロとともに古代ローマの文筆家として名高いカエサル。英雄でありまた独裁者であるカエサルの名著
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「ガリア戦記」カエサル著・近山金次訳、岩波文庫、1942.02.05
320p ¥588 C0122 (2021.07.24読了)(2002.03.21購入)(1997.04.05/53刷)
2008年に「ローマ人の物語」第5巻を読んだついでにこの本も読んでしまいたかったのですが、13年たってやっと読み終わりました。「内乱記」は、読めそうもないですね。
以下は読書メモ
この作品は、ガリア(現在のフランス)での7年間の戦いの記録とのことです。
1年ごとに戦いの状況を報告するために書かれたのではないかとの事です。トルストイ著「戦争と平和」の一節を読んでいるかのようです。自分も戦いの真っただ中に放り込まれて右往左往しているような錯覚を覚えます。第二巻まで読み終わりました。全部で第7巻まで。
「ガリア戦記」読み終わりました。
船を使って海を渡りブリタンニア(現在のイギリス)まで行っています。
嵐などでたくさんの船が大破、小破で苦労しています。
ガリアでの戦争は、平定して、反乱してが繰り返され、その際には大体、北方のゲルマーニアが関わっているようです。
ゲルマーニアと戦うには、大きな川を渡ることになります。
ローマ軍は、橋を架けて渡ります。ローマ軍には、工兵隊がついています。
【目次】
解説
第一巻 紀元前五八年
ヘルウェティー族との戦争
ゲルマーニー人との戦争
第二巻 紀元前五七年
ベルガエ人との戦争
海辺諸族の服属
第三巻 紀元前五七-五六年
アルペース諸族の討伐
海辺諸族との戦争
アクィーターニー人との戦争
北方諸族の討伐
第四巻 紀元前五五年
ゲルマーニー人との戦争
ブリタンニー人との戦争
北方諸族の討伐
第五巻 紀元前五四年
ブリタンニー人との戦争
北方諸族の謀叛
第六巻 紀元前五三年
北方諸族の討伐
ガリアの事情
ゲルマーニアの事情
エプロネース族の乱
第七巻 紀元前五二年
ガリー人全部との戦争
☆関連図書(既読)
「ジュリアス・シーザー」シェイクスピア著・福田恒存訳、新潮文庫、1968.03.25
「ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサルルビコン以前」塩野七生著、新潮社、1995.09.30
「ローマ人の物語Ⅴ ユリウス・カエサルルビコン以後」塩野七生著、新潮社、1996.03.30
「フランス史10講」柴田三千雄著、岩波新書、2006.05.19
(「BOOK」データベースより)amazon
カエサル(前102頃‐前44)の率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征の記録。現地から彼が送る戦闘の記録はローマ全市を熱狂のるつぼに化したという。7年にわたる激闘を描いたこの書物こそ、文筆家カエサルの名を不朽にし、モンテーニュをして「最も明晰な、最も雄弁な、最も真摯な歴史家」と賞讃せしめたものである。
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普通に読むのに苦労したのですが、普通におもしろくて困りました。
離れられなかった。
いわば業務連絡でしかないこの記録がこんなにおもしろいというのがカエサルのカエサルたる所以のような気がします。古代の人はかわいいな!
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ユリウス・カエサルによる記録。ローマがガリア(現フランス)、ゲルマン、ブリタニアに侵攻した際の記録。土木工事の記録と、当時のゲルマン人、ガリア人、ブリタニア人の風俗に対する観察が興味深い。
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物書きが最も憧れる文章。最初の一言でもう土下座したくなります。カエサル閣下は城も人間も陥落させる達人でございます。女もな!
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ユリウス・カエサルのガリア戦記。
塩野七生さんのローマ人の物語に引用されていて、どうしても読みたくなって。
読みました。カエサル、という人は文章においてもすごく魅力的な人物だった。