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読割 50
紙の本
瑠璃の雫 (角川文庫)
著者 伊岡 瞬 (著)
母と弟の2人で暮らす小学6年生の杉原美緒。母はアルコールに依存し、親類に引き取られた美緒は心を閉ざしていく。そんな折、元検事の永瀬丈太郎という初老の男と出会う。美緒は永瀬...
瑠璃の雫 (角川文庫)
瑠璃の雫
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商品説明
母と弟の2人で暮らす小学6年生の杉原美緒。母はアルコールに依存し、親類に引き取られた美緒は心を閉ざしていく。そんな折、元検事の永瀬丈太郎という初老の男と出会う。美緒は永瀬の人柄に心を開いていくが、彼はひとり娘を誘拐されており、大きな心の傷を抱えていた。数年後、美緒は事件を調べ始め、余りにも哀しい真実を知る—。家族とは何か。赦しとは何か。今最も注目を受ける気鋭が贈る、感涙のミステリ巨編。【「BOOK」データベースの商品解説】
〔「七月のクリスマスカード」(2008年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
母と弟の3人で暮らす小学6年生の杉原美緒。母のアルコール依存によって、親類に引き取られた美緒は心を閉ざしていく。そんな折、元検事の永瀬丈太郎という初老の男と出会う。美緒は永瀬の人柄に心を開いていくが、彼はひとり娘を誘拐されており、大きな心の傷を抱えていた。数年後、美緒は事件を調べ始め、あまりにも哀しい真実を知る。家族とは何か。赦しとは何か。今最も注目を受ける気鋭が贈る、慟哭のミステリ!【商品解説】
著者紹介
伊岡 瞬
- 略歴
- 1960年東京生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー。他著に『145gの孤独』『明日の雨は。』など。『明日の雨は。』は2011年度の日本推理作家協会賞長編部門の最終候補に残る。
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電子書籍
なんとも言えない読後感
2021/07/31 13:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:べりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めは暗さが覆い被さった心が痛む運びでしたが、永瀬と出会う事により、充や美穂の世界が変化し、又永瀬も生き甲斐を持っていく展開にわずかな明るい日差しが射したようで少し安堵しました。幼い美穂の抱える苦労、健気な充、重たい過去を封印した永瀬達の不器用に見える繋がりがいつしか血よりも濃いものになっていく。犯人探しは複雑でしたが、サスペンスというよりは人間ドラマといっても良い作品でした。
穣君の事件は親の身勝手さに憤りを感じますが、充君が良い子に成長してて良かった!常に大きな器で支えてくれる薫さんもぶれない人柄で安心できました。最後はいろんなことを乗り越えたこの子達の成長に胸がいっぱいになりました。
再読しようと思ってます。
紙の本
瑠璃ちゃんは・・・
2021/01/05 14:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
アルコール中毒で入院中の母親がいる杉原美緒と充の姉弟。母親の従妹の薫の紹介で元検事の永瀬丈太郎と出会う。弟の充はジオラマ作りに熱中し丈太郎と仲良くなるが、美緒は丈太郎と距離を置く。丈太郎には美緒にそっくりな瑠璃という娘がいたが誘拐され生死も行方もわからない状態であった。ある日丈太郎が自宅の火事で病院に緊急搬送される。そこで美緒は丈太郎の寿命を知り瑠璃の消息を追うが・・・、美緒の知った真実とは。
紙の本
昔の自分は
2023/08/04 04:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずーっと忘れていたけど、初版(十年以上前)で購入して、どうやら読んだことはあったみたい。手袋のところだけうっすら思い出した。
ただ、今の自分が手に取るようなあらすじではなかったので、昔の自分はこれをどんな気持ちで買って読み終えた時どんな思いだったのか知りたくなった。
お話自体は、ある意味救いのない真実に打ちのめされる感じなので、正直しんどいです。
丈太郎さんや薫さんのような人間になりたい。
電子書籍
とてもつらい…
2022/09/08 17:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいてとてもつらくなってきました。子どもは親を選ぶことはできないけれど、親以外の寄り添ってくれる大人との出会いがたくさんあるといいなと思いました。
電子書籍
つらいお話
2023/11/03 07:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
しかし、美緒と弟が、幸せになるならば……。最初から、アルコール依存症の母親とか、心を、閉ざしてしまう小学生の美緒、娘を誘拐された初老の男は病気で…。と、設定は、暗いのですが、読み終えました。
紙の本
少女と老人の交流
2024/01/06 21:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学六年生の美緒が主人公だが、彼女の父親は蒸発し母親はアル中で入退院を繰り返していた。
母の従姉妹の「薫さん」が美緒と弟の充の面倒を見てくれるが、母親とのやり取りはどうしようもなく暗い。
大人びた口のきき方をして醒めた目で母親を見る美緒だが、澱のようにたまっていく感情のはけ口にするかのように自分の指を噛む癖があった
薫の店にコーヒーを飲みに来る初老の男と知り合ってからの美緒の変化を描いていく。
男は永瀬という元検事で、薫が経営している「ローズ」という昼は喫茶店夜はバーのような店の近くの一軒家で一人住まいをしていた。
まだ若いころに四歳だった一人娘の瑠璃を誘拐事件で失い、妻も何年か前に病死している。
退職してからは仙人のような暮らしぶりだが、薫と瑠璃が同じ幼稚園だったという縁もあり二人の間に行き来があったのだ。
そんな永瀬宅に薫が美緒と充を連れて訪れると、永瀬が昔作っていたというジオラマに充が釘付けになる。
何度も永瀬の家を訪れ、子供相手にも「美緒さん」と呼び丁寧な態度を崩さない永瀬に美緒が心を開いていく姿が印象的だ。
美緒が成長して高校を卒業し、就職しても永瀬との関係は変わらず続いていた。
だがある日のこと、永瀬の家が火事で焼け落ち永瀬も瀕死の重傷を負う。
そこから時間は巻き戻り、永瀬が松本で検事をしていた頃の話が語られていく。
数年おきに転勤がある仕事のようで、松本へ移動したばかりの永瀬は県議と地元の土建屋の収賄容疑に取り組むことになる。
いよいよ捜査に本腰を入れようとしたときに末端の方にいた市議が自殺をし、さらに永瀬の娘が誘拐された。
収賄事件の余波とも思われる誘拐だったが犯人からの要求はなく、瑠璃の行方も分からないまま時だけが過ぎる。
仕事に打ち込む永瀬と娘との思い出に浸る妻は次の転勤で別居生活となり十数年が過ぎた。
東京に戻ることになったと永瀬が妻に手紙を書くと、意外なことに妻もこれを機に東京に帰るという。
永瀬と妻の生活や、永瀬が折に触れて過去の事件を追っていく姿が描かれていきます。
復讐と愛とどちらが強いのか、罪を赦すとはなんなのか。
永瀬の足取りを追い始めた美緒は過去を知ることに何を求めていたのだろうか。
謎が明らかにされるラストよりも美緒と永瀬の交流が心に残る話だった。