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源氏の流儀 源義朝伝 (文春文庫)
著者 高橋 直樹 (著)
鎌倉幕府を開いた源頼朝、そして、日本史上の稀代の英雄、源義経の父にして、太政大臣・平清盛の最大のライバルと目された男、源義朝。平家に比肩すべく、関東を源氏の拠点として作り...
源氏の流儀 源義朝伝 (文春文庫)
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商品説明
鎌倉幕府を開いた源頼朝、そして、日本史上の稀代の英雄、源義経の父にして、太政大臣・平清盛の最大のライバルと目された男、源義朝。平家に比肩すべく、関東を源氏の拠点として作り上げ、頼朝再起の基礎を作り、保元の乱では、敵方についた父と弟たちを殺し、源氏の棟梁に君臨した悲運の御曹司の波瀾の生涯。【「BOOK」データベースの商品解説】
源頼朝、義経の父にして、平清盛の最大のライバルと目された男、源義朝。関東を源氏の拠点として作り上げ、頼朝再起の基礎を作り、保元の乱では敵方についた父と弟たちを殺し、源氏の棟梁に君臨した悲運の御曹司の生涯を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
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流石天狗
2015/08/22 21:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまだ - この投稿者のレビュー一覧を見る
源頼朝の父親が主人公の小説でした。強い者が棟梁を建前に内ゲバをする河内源氏と一族が一丸となる平家の対比がよかったです。不満があるとすればページが少なかったことですね。
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源氏の強さと弱さが浮かび上がってくる
2012/05/20 21:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
源義朝という源氏の武士の物語である。丁度、NHKの大河ドラマで平清盛を放映している。しかし、視聴率で苦戦しているという。そんなことは50年に及ぶ大河ドラマの歴史があるのだから、予想くらいはついただろう。今回はこれは輪をかけて映像の評判が著しく悪かったようだ。どこかの知事がクレームを付けた。「画面が汚い」と。
平清盛は過去にも主人公として取り上げられている。この放映に合わせたかのように本書が出版された。しかし、清盛ではなく、カウンターパートの源氏の統領候補である。源義朝を主人公にしたなら、視聴率はもっと悪化していたであろう。何しろ一般には無名に近いから。
義朝は頼朝の父親である。そして、保元、平治の乱を戦った。前者では勝利だったが、後者では逃走の途中で敗死した。どういう訳か一緒に逃げた13歳の頼朝は助かり、伊豆の蛭が小島に流された。頼朝の場合はここから征夷大将軍になるまでがハイライトであろう。
義朝の場合は、清盛もさることながら、公卿が相手であった。もとより貴族ではないので、公卿相手の対応は得意ではない。本書ではその辺の苦労が描かれていて面白い。ようやく昇殿を許されたものの、殿中のしきたりが自然に見についている貴族とは異なる。戸惑いや策略の立て方に要領を得ない。
本書での圧巻は保元、平治の乱であろう。御鳥羽上皇、後白河法皇など院政が始まり、天皇親政など天皇の権威が行われなくなっていた。つまり、院同士の勢力争いや、新参の貴族たちが参入して争いが絶えなくなっていた。信西や信頼等と皇族、そして武士である源平の組み合わせである。
親子が敵味方に別れて、身内の処刑などにも関わらなければならない。勝負は非情である。源氏の幕府ができる以前に、このような戦いがあり、義朝は夢果たせず倒されたのである。このように武士が天下を抑える以前の話を小説でまとめて読まされると、武家社会も理解が進むであろう。それとともに源氏の系統、すなわち人材が頼家以降は続かず、虚弱であったことが伺えるかも知れない。