つぶやきのクリーム The cream of the notes
著者 森博嗣
何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである――。けっこう当たり前なことのなかに、人生の大きなテーマは潜んでいるものな...
つぶやきのクリーム The cream of the notes
商品説明
何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである――。けっこう当たり前なことのなかに、人生の大きなテーマは潜んでいるものなのだ。小説家・森博嗣がつい誰かに教えたくなって意外に真面目に綴った、世界の見え方が変わるつぶよりのつぶやき一〇〇個。(講談社文庫)
目次
- 1 何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである。
- 2 自慢をする年寄りは、悲観する年寄りよりは長生きしてもらいたい。
- 3 天気予報は当たらないというが、これよりも当たる予報ってあるか?
- 4 愛国心のような集団性を持つことが、人間の社会の基本だろうか。しかし、その基本が争いを個人から集団へと大きくする。
- 5 人の弱みにつけ込む最たるものとは、神である。
- 6 風向きが変わった、と喜ぶくらい、風を頼りにしていたのか。
- 7 土地に縛られているのは個人ではなく、集団である。
- 8 住宅の九割の価値を決める要因は、どこに建っているか、である。
- 9 つぶやくだけで良い。多くの普通の人の意見とは、その程度のものか。
- 10 長いものには巻かれろ、というが、それができるのは長くて柔らかい場合だけである。
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世の中を冷静に見ている
2016/02/26 12:40
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:卯月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
100のタイトルを眺めているだけで面白い。
内容を読むと、当然であるが共感できるモノと何だか受け入れがたいモノなど様々。
自分自身がひねくれた考えだと思っていたものが、著者の考えと似ていたりすると、なんだか嬉しくなる。
著者はとても冷静に色々な事を考えているのだな、と感じた。
解説の「ももち」をこの本で初めて知ったが、本編とあまりに雰囲気が違っていて、そのギャップが面白かった。