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紙の本
すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)
著者 川上 未映子 (著)
「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さ...
すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)
すべて真夜中の恋人たち
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商品説明
「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった―。究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。【「BOOK」データベースの商品解説】
ふたりで話したことを思いだし、とてもすきだったことを思いだし、ときどき泣き、また思いだし、それから、ゆっくりと忘れていった…。恋愛の究極を投げかける長編小説。【「TRC MARC」の商品解説】
『ヘヴン』の衝撃から2年、芥川賞作家が投げかける究極の恋愛。孤独な魂のふれあいから生まれた哀しみは、かけがえのない光となる。【商品解説】
著者紹介
川上 未映子
- 略歴
- 大阪府生まれ。2007年、『わたくし率 イン 歯ー、または世界』で早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞、2008年、『乳と卵』で芥川賞、2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で中原中也賞、2010年、『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、2013年、詩集『水瓶』で高見順賞、『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞をそれぞれ受賞。また、短編「マリー愛の証明」がGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。2019年、『夏物語』で毎日出版文化賞を受賞、同作は英米・独、伊などでベストセラーに。2022年、『ヘヴン』英訳版がブッカー国際賞の最終候補に選出された。
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紙の本
泣きました。
2015/01/07 02:17
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:奈未 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後あたりの、主人公の心情の変化や、周りの人物の素っ気なさというか…うまく言えませんが、自分と他人との壁が、悲しくなって泣けました。
主人公のまさに、真夜中の光のようにぼんやりと霞んでいる姿が想像でき、好きな人のことで苦しんでいるのが印象的です。まだ私は専門学生で十代でこどもぽいし、そういう経験がないから、なんとも大人な恋愛だなとおもいながら、なぜだか泣きながら読みました。もっと大人になったら再読したい。そう思います。
この作品を読むきっかけは、電車でスーツ姿のおじさんが読んでいたことです。私は大抵、電車で見掛けた知らない他人がよんでいる本に興味がいってしまうのてす。(どうでも良いですが。)
とにかくもうそのおじさんがどんな人だったのか、思い出せませんが、なんとなく、三束さんを想像するとき、その人が思い出されます。最後の三束さんの…うーん。恋愛とはこういうものなんでしょうか。
電子書籍
おすすめです!
2017/03/30 17:46
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まつのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごく洗練された文体の素敵なラブストーリーです(最初はラブストーリーだとわかりませんが・・・)ハイライトとなる冬子と聖のやりとりはぐっとくるものがあります。なんとなく乳と卵のハイライトにも似ていますが。こういう女性らしい感情の爆発のさせかたは川上未映子ならではです。ご主人の阿部和重さんの影響かな?と思う箇所もあり、とても興味深いです。
紙の本
好きな人を思い出す
2022/07/12 22:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつみかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいると好きな人を思い出す、そんなストーリーでした。優しい時間と、切ない時間と、いろんな気持ちになる本でした。
紙の本
静かで切ない"わたし"の感情に引き込まれました
2016/06/17 01:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
人付き合いが苦手でフリーの校正の仕事をする”わたし”の目線で語られる恋愛小説です。恋愛と呼べるのかどうかも分からない感情のもやもやが静かに表現されています。特に284ページの描写がグッときます。不器用女子の恋模様を云々的な感じではなく、一人の人として感じる息苦しさともどかしさの書き方が良かったです。
しかしながら評価が分かれる小説だと思います。恋愛小説というにはあまりにも不器用で浮世離れした世界観が描かれています。ストレートに言うと、あまりリアルではありません。そういうものを求めていなければこの作品の静かな美しさが好きになれると思います。
紙の本
ぼんやりと光る感情の静かな美しさ
2023/08/18 18:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takashi - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公目線で進む物語で、それを取り巻く様々な人間関係を、どこか醜さも入り混じった美しい文体で表現していく。三束さんとの恋も勿論ですが、特に主人公と聖の真反対な関係がまるで自分が孕む矛盾に見えて、その葛藤に心打たれてしまいました。
「究極の恋愛」と謳うだけあって、思わず自分の恋と重ねて胸が締め付けられたり、優しい気持ちになったりと心がずっと動かされてました。
読んだ後はぼんやりとした気持ちと、悲しい感情と、表現し難いこの複雑な想いをもって真夜中を歩きたくなる…そんな作品でした。
紙の本
コツコツ努力
2017/10/25 10:56
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
仕事も恋愛も地味だけれど真面目に取り組むヒロインが微笑ましかったです。外の世界と触れ合い、少しずつ変わっていく様子が伝わってきました。
紙の本
少し大人の女性へ
2016/02/15 17:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なお - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間からは大人の女性だと言われる年齢なのに、未だに寂しさに胸が締め付けられたり、欲しいものが我慢できなかったり…そんな自分をうまく隠しながら、日々をなんとかうまくやり過ごす。
そんな経験はありませんか?
寂しさを乗り越えたり何かに救われたり…でも、この本を読むと、その時間と向き合って胸が引きせかれそうな気持ちを越えることで見える何かに気づかされます。
さぁ、あなたも真夜中の自分と向き合ってみませんか?
紙の本
爆笑問題太田さん推薦
2020/12/08 13:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯の爆笑問題太田さんの推薦に惹かれ購入。つかみ所のなさがマッチしたら強いエンパシーが生まれそうだけど、主人公のふわふわ感に白黒分かれる作品かと
紙の本
真夜中には世界が半分になる
2020/07/06 22:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
箔押しの装丁が綺麗な本です。
真夜中に残された光が、
ありったけの力で光って見せる、
意外なまでの煌めきが心を震わせます。
紙の本
とても静かな恋愛小説
2020/03/03 01:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
驚く事もなく、日々が淡々と過ぎていくところが逆にりあるです。自分とは正反対の主人公は全てにおいてゆっくりですが、不思議とイライラする事はなく、読む側としても淡々と読了となりました。ただ小説の世界でリアルすぎるだけに、読む人によっては退屈と感じるかもしれません。
紙の本
大人だって一人の人間
2015/01/28 16:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ayasnowfrolic - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は究極の消極的引っ込み思案人間。最初は彼女の言動、思考にやきもきというかまどろっこしくてイラっとしてしまうところもあった。いらついてしまうのは、自分にもそういう面があるから。不器用でどうにもうまく生きていけない。それでも、ダメでもダサくてもボロボロでも、その自分の世界を一生懸命生きている。失敗したってカッコ悪くたって強い生命を感じた。