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日本の思想 改版(岩波新書 青版)
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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 104件
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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2014/11/28
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波新書 青版
  • サイズ:18cm/213p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-412039-X
新書

紙の本

日本の思想 改版 (岩波新書 青版)

著者 丸山 真男 (著)

現代日本の思想が当面する問題は何か。その日本的特質はどこにあり、何に由来するものなのか。日本人の内面生活における思想の入りこみ方、それらの相互関係を構造的な視角から追究し...

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日本の思想 改版 (岩波新書 青版)

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商品説明

現代日本の思想が当面する問題は何か。その日本的特質はどこにあり、何に由来するものなのか。日本人の内面生活における思想の入りこみ方、それらの相互関係を構造的な視角から追究し、日本の思想のあり方を浮き彫りにする。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー104件

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評価内訳

紙の本

明哲な知性が日本”思想”のいかがわしさを解明する

2006/02/28 19:35

12人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hisao - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦後日本最高の知性とも言える丸山教授(1914年—1996年)の啓蒙書です。
講演録「思想のあり方について」から見ていきます。
あの有名な“ササラ型”と“タコツボ”型文化比較です。ササラとは今の人には解らないかも知れませんが、竹の先を細かくいくつかに割ったもの、手のひらのように元の所が共通していてそこから指先が分かれる、そう言う形です。タコツボ型は文字通り孤立したタコツボが並列している状態です。
日本に西洋近代文明が導入されたのが明治の開国期、西欧歴史の長い共通の文化伝統としての根っこがが切り捨てられて非常に個別化した専門化した形態で近代の学問が入って来ました。西欧の学問の根底にあって学問を支えている思想或いは文化から切り離され独立に分化し技術化された学問の枠の中にはじめから学者がすっぽりはまってしまったのです。その為に日本の近代社会構造が“タコツボ”型になりました。日本の社会がそれぞれに一定の仲間集団を形成し、その仲間集団が一つ一つの“タコツボ”になったのです。
それぞれの集団は組織の内と外が峻別され偏見の塊“クローズド・ソサエティ”を形成します。しかもその事で各集団は一種少数者意識を持つ事になり、被害者としての強迫観念に駆られるようになる。保守勢力・進歩主義者・自由主義者・民主社会主義者・コミュニストそれぞれが精神の奥底に少数者意識、被害者意識を持つという非常にいびつで奇妙な状態にりました。戦前はまだ“天皇制”という結び目でそれぞれの“タコツボ”が結ばれていましたが、戦後はそのタガもはずれてしまいました。
丸山先生の観点はただに組織の閉塞制を批判するのでなく、そのよってきたる所を“根っこにある思想性”の無さから捉えています。社会と社会を結ぶ共通言語がないのです。そこの所を本書の巻頭論文で先生は日本独自の“開国”の仕方=“思想の雑居性”として捉えています。
「明治の開国期に輸入された西欧思想も既存思想と対決する事もなく、その対決を通して伝統を自覚的に再生させる事もなく、ただ無秩序に新しい思想として埋積される事によって近代日本人の精神的雑居性をさらに甚だしくする事になる」
「異なったものを思想的に接合するロジックとしてしばしば流通したのは何々即何々あるいは何々一如と言う仏教哲学の俗流化した適用であった」
共通言語がないから“理屈を言わず黙って俺に付いてこい”=「無限抱擁」は絶対拒絶の半面です。”いかがわしい”のです
この様に物事の二面性を把握して切り込むのは先生の特徴です。
第2論文「近代日本の思想と文学」でプロ文学論争を対象に“実感信仰”の虚妄性を批判しながら逆に“理論信仰”の非生産性を論じておられます。今ひとつの講演録「“である”ことと“する”こと」では伝統主義、官僚的保身主義を“である”論理として批判する一方では現代社会に於ける場違いな効用と能率原理の恐るべき進展にも警鐘を鳴らしておられます。
戦時下軍国主義の横暴と闘い、戦後も又全共闘など極左の暴力に傷つきながらも決して妥協しなかった先生のお姿が思い起こされます。
さすが現代では学際的学問も盛んになり、経済界でもかって無かったビジネスが生まれています。但しその現象も根っことなる“思想”を持たない社会では、逆に単なる高度専門化の現れかも知れません。横溢するセクショナリズムと保身のための組織擁護の精神は、いくら“改革”だなんだと言っても相も変わらず健在です。良い例が“規制緩和”“経済改革”の象徴であった“ホリエモン”の“理念”はただ“自分のライブドアを世界一大きな組織にする”に過ぎなかったのです。官僚的資本主義への反攻と現代もてはやされている“投機的資本主義”に活路は有るのでしょうか。

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紙の本

絶対名著

2016/04/30 10:26

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Ottoさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

帯に絶対名著とある。
もう50年以上前の1961年発行、岩波新書青版C39、2015年第100刷で改訂されず改版。著者は、いわずとしれた丸山眞男、1960年安保闘争の思想的指導者にして、60年代後半には学生運動家から糾弾された日本政治思想の大家である。
この本が有名なのは、最終章『「である」ことと「する」こと』が、大学入試でたびたび出題されたことによる。受験生は、入学後この本を手にすることになるのである。

最近も、慰安婦問題で日本政府の「反省はするが謝罪はしない」という態度について、これは「反省(状態「である」)が、謝罪(行為「する」)はしない」のが日本の思想であって、韓国等外国には理解しずらいだろうから、その点をちゃんと説明しないと問題の解決にならない。との解説をみた。

やっぱりそうか。いまだに一読の価値のある名著と言われる所以である。

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紙の本

日本の思想について興味深い示唆に満ち溢れている。

2016/07/28 23:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は、4部に分かれていて、最初の2部は論文として描かれたもので、後半の2部は講演録である。当然講演録のほうが理解しやすい内容となっている。前半の論文については、すべて理解したとは思わないが、大変興味深い内容を扱っていて、日本の思想について興味深い示唆に満ち溢れている。

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2004/10/03 02:44

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2004/11/22 00:59

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2009/12/11 01:16

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2005/04/21 00:45

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2008/01/14 00:02

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2007/12/06 23:52

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2006/10/30 01:03

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2010/05/22 22:12

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2007/01/17 10:20

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