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紙の本
ふむふむ おしえて、お仕事! (新潮文庫)
著者 三浦 しをん (著)
靴職人、染織家、漫画アシスタント、動物園飼育係…。技と情熱を持って仕事をしている16人の女性たちの話に、驚きと感動とともに「ふむふむ」と相槌を打ったインタビュー集。【「T...
ふむふむ おしえて、お仕事! (新潮文庫)
ふむふむ―おしえて、お仕事!―(新潮文庫)
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商品説明
靴職人、染織家、漫画アシスタント、動物園飼育係…。技と情熱を持って仕事をしている16人の女性たちの話に、驚きと感動とともに「ふむふむ」と相槌を打ったインタビュー集。【「TRC MARC」の商品解説】
あなたがなりたかった職業は何ですか。靴職人、お土産屋、動物園飼育係、フィギュア企画開発、漫画アシスタントにフラワーデザイナー。夢を叶え、技能と情熱をもって働く15職種16人の女性に、作家が直撃インタビュー。時に持ち前の妄想力を炸裂させ、時にキレキレの自己ツッコミを展開し、時に物欲の鬼と化しながら、聞き取った素晴らしき人生の物語。さあ皆でレッツ“ふむふむ”!【商品解説】
収録作品一覧
靴職人 中村民 | 中村民 述 | 15−33 |
---|---|---|
ビール職人 真野由利香 | 真野由利香 述 | 35−53 |
染織家 清水繭子 | 清水繭子 述 | 55−74 |
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紙の本
『ひとはフツーに変人なんだ、ってことだ』
2015/08/31 22:11
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うおざ - この投稿者のレビュー一覧を見る
三浦しをんさんが、いろいろな職業の女性にインタビューし、
それを雑誌「yomyom」に連載したので「ふむふむ」になった。。。らしい。
なんとも脱力系のタイトルだな、と思ったら、その由来も脱力系だった(笑)
インタビューの相手が面白い。
「靴職人」「ビール職人」「染織家」「活版技師」
「女流義太夫三味線」「漫画アシスタント」「フラワーデザイナー」
「(モデルさん、雑誌、企画の)コーディネーター」
「動物園飼育係(ペンギン担当)」「(理系の)大学研究員」
「(食玩などの)フィギュア企画開発」「(ダムやトンネルの)現場監督」
「ウエイトリフティング選手」「お土産屋」「編集者」の15種類・16人。
専門家というか、職人さんというか、その道のプロというか。
いや、「お仕事」なんだから「プロ」なのは当たり前なんだけどね。
それを「ふむふむ」と聞く、しをんさんの前書きが
「ふむふむ」と力が抜けているようで、熱いのがなんかいい。
以下、しをんさんの前書きから、抜き書き。
「インタビューをした十六人は、
当然ながら、来歴も仕事の内容もそれぞれちがう。
共通するのは、自分の職業に対する熱意と、
なんだかちょっと変わっていて愉快なひとだ、ということだろう。
個人的には、安易な個性礼賛には同意しかねるのだが、
『わざわざ礼賛などしなくても、
ひとはみないい意味で「変人」である』と改めて確信できた気がする。
(中略)
世の中には多種多様な職業があり、たとえ同じ仕事に就いていても、
仕事に対する取り組みや考えかたが各人ごとにちがってくる。
『個性』とか『自分にしかできない仕事』をあえて追求しなくても、
べつに全然大丈夫なんじゃなかろうか。
『そのままのきみがいい』と言いたいのでは決してない。
そういう『思考停止系自分全肯定』説法は、反吐が出るほど嫌いだ。
『いい』『悪い』じゃなく、太陽が東から昇って西に沈むように、
ひとはフツーに変人なんだ、ってことだ。」
そーだよねえ。
「個性」「個性」って、
学校の先生が自分でもよくわからんことをもてはやすから、
(しかも、実際の学校は、暗黙の了解として
「真に個性的であってはならない」というダブルバインドだから)
子どもたちは12才とか15才とかで、
「自分にしかできないオンリーワンの仕事を目指さなくちゃ」とか勘違いするのかも。
これさあ、
職業ごとにバラバラにして薄くして、
中学生にも読めるように少し工夫して、
なんなら、漫画化とかして、
そいで、出してくれないかなあ。
よくある「総合の学習用」の学校図書館用の本で、
「職業紹介」とかすると、なんつーか、面白くないんだよね。
「こういう仕事」というのは、わかるんだけど、
「その仕事の喜び」「面白さ」というのが、いまいちわかんない。
なんつーか、「よそいき」というか「学校向き」の無難な感じ。
その点、このしをんさんの本だと、
「仕事に対する愛」がにじみ出てる感じがする。
しをんさん自身が「オタク的」だから、こういう感じが引き出せるのかしらん。
でも、この本、
このままじゃあ中学生にはすすめにくいんだよなあ。
うーん。。。もったいない。。。
こんな「熱い」感じでいろんな職業を薄い冊子にして、
40冊1パックにしたら、
朝読の時間とかに使いやすいから、学校に売れるんじゃないかしら?
紙の本
しをん先生が比較的大人しい
2017/03/13 20:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
取材する相手がいるせいか、いつもなら妄想を炸裂させているしをん先生が大人しい印象を受けました。そのぶんいつもより鋭く抉っていますね。特に染織家さんの取材の時は言葉がナイフみたいでした。
紙の本
これはおもしろい!
2023/02/18 06:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
しをんさんの取材力、妄想力、表現力は、こういう類の本を読む時に楽しく発揮される。
職人と言うと、昔ながらの大工さんやいささか変わり者で頑固なものづくり名人を思い浮かべるが、今の世は、その道で仕事をしている人は、みんな、職人ではないかと思った。
しをんさんもまた、職人であろう。