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商品説明
東西文化の交差点・T共和国。この国で見つかった、全身に黒い苔の生えた死体。入国後に消息を絶った、気鋭の女性科学者。ふたつを結びつけるのは、想像の域を遙かに超えたある事実だった―【「BOOK」データベースの商品解説】
東西文化の交差点・T共和国で見つかった、全身に黒い苔の生えた死体。入国後に消息を絶った女性科学者。2つを結びつけるのは、想像の域を遙かに超えた事実だった…。神原恵弥シリーズ第3作。『小説推理』連載を加筆・訂正。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
恩田 陸
- 略歴
- 〈恩田陸〉1964年宮城県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。「六番目の小夜子」でデビュー。「夜のピクニック」で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、「ユージニア」で日本推理作家協会賞を受賞。
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紙の本
巨大な陰謀の渦へ
2020/03/16 17:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
製薬会社から麻薬取引まで、危険に満ち溢れたT共和国での冒険が手に汗握ります。西洋と東洋が混じりあう土地柄に、精悍な顔立ちながら女言葉を使う恵弥が溶け込んでいました。
電子書籍
恵弥は振り回されただけ、みたいな?
2018/02/20 06:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の舞台は「T共和国」となっていますが、イスタンブールやアンカラやパムッカレが登場するのでトルコであることはバレバレです。そこをあえて「T共和国」とすることでフィクション性を高めているのかもしれませんが、奇妙な感じしかしません。
それはともかく、神原恵弥は幻の鎮痛剤D・Fの噂を聞いてT共和国に行くことになります。それを聞きつけた多田直樹(シリーズ第2弾で登場)が彼にT共和国にいるらしいとある生物博士の探索を「ついで」に依頼します。現地では道案内役として時枝満が雇われます。満はシリーズ第1弾で恵弥にイラク国境近くの荒野で雇われたことがあり、それ以来トルコに居ついてしまったという設定です。また恵弥の高校時代の同級生であり、元恋人でもある橘も仕事の関係でイスタンブールに滞在中とのことで、恵弥は彼もついでに探すつもりでしたが、向こうから恵弥に会いに来ます。
D・Fに関して『アンタレス』という人物が恵弥に接触することになっており、その人物の指定通りに薬品業界の「見本市」に行き、その後トルコ国内の観光地をぐるっと巡ることになっていたのですが、まずついでだった探索対象の博士はすぐに見つかり、接触しようとした矢先に公衆の面前で通り魔?に刺し殺されてしまいます。恵弥は多田に電話を掛けますが、彼は交通事故に会い意識不明の重体。また満からはパンデミックの話題が出たついでに、全身を黒い苔で覆われて死んだ人間がいるらしいことを聞きます。
こうしたたくさんのバラバラのピースが、どんどん不穏になっていく状況の中で少しずつ繋がっていき、例によって「先が気になって止められない」状態に陥りました。しかし「凄腕ウイルスハンター」としての活躍はこのエピソードでもあまり見られませんでしたね。どちらかというと振り回されて終わってしまった感じです。
紙の本
ブラック・ベルベット
2016/03/28 22:29
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投稿者:のん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前二作からさらにパワーアップして帰ってきた神原恵弥が大活躍する本作品。昔の恋人や前二作に登場した人物も再登場し、楽しんで読めます。もちろん前二作を未読でも楽しめるはずです。
紙の本
キャラの濃さに酔ってみて
2015/09/29 23:23
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投稿者:バジルトウフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな恩田陸さんですが、六番目の小夜子から始まり、一番お気に入りのシリーズです。是非、一作めな「MAzE」から読んでください。主人公のおんな言葉とただならぬキレ者っぷりとのギャップに酔ってください。
紙の本
神原恵弥シリーズらしいおもしろさ、全開。
2015/08/24 10:15
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
実に10年以上ぶりの神原恵弥シリーズ。さすがに新刊が出るとあまり思っていなかったので喜びもひとしお。
このシリーズ、何といっても主人公の恵弥のキャラが強烈、かつ魅力的。女系家族に育ったから女言葉が身についている恵弥だが、見た目は精悍で恰好よく、頭脳明晰、相手を言い負かしたりけむに捲いたりする口八丁もお手のもの。ウィルス・ハンターの彼が今回仕事で訪れた先の国では、黒い苔で覆われた死体の噂が…。この噂の正体は何なのか、薬や生物兵器の可能性を絡めつつ、冒険ミステリ的に話が進んでいく。純粋に話の展開が気になって、どんどん読み進めてしまう。おもしろかった。
紙の本
《神原恵弥シリーズ 第三作》
2016/01/03 12:04
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「MAZE」
「クレオパトラの夢」
に続き、
クールな男性ながら、女言葉を話すプラントハンター神原恵弥(かんばら.めぐみ)シリーズ第三作。
主人公と女性の会話文だとややこしいことになります。あらためて、日本語には男言葉と女言葉がある、ということ。実際、国際結婚で日本人と結婚したとき、配偶者の言葉に影響されてしまうのか、「夫が女言葉(あるいはその逆)」になっているのを聞くと強く感じます。
第一作、第二作と共通するキャラクターもいるので、順番どおりに読む方が良いかと。
今回の舞台は、東西の文化が交わるT共和国。(しかし、Tとしながら、作中にイスタンブールやカッパドキアやトルコ料理など、具体的な名称がバンバン出てくるのが不思議)
失踪した科学者の探索、新型のドラック、身体が黒い苔状のものに覆われた死体、アンタレスとは??などなど、謎も豊富に織り込まれています。
ネタバレは避けるため、内容の解説はこれまで。
サクサク読めるので、電車などでの旅行の友に良いのではないでしょうか。
ちなみに、「MAZE」は幻想的な作品ですが、その後の二作は現実的な世界を描いた小説。「MAZE」の怪奇色が好きだったので、そこが残念です。
次回作も期待します。