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紙の本
流される (文春文庫)
著者 小林 信彦 (著)
1946年12月、東京・青山。疎開先から戻った「私」の一家は、母方の祖父の家に身を寄せる。明治生まれの祖父の時代精神とその哀しみ、そして様変わりしていく山の手を見つめなが...
流される (文春文庫)
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商品説明
1946年12月、東京・青山。疎開先から戻った「私」の一家は、母方の祖父の家に身を寄せる。明治生まれの祖父の時代精神とその哀しみ、そして様変わりしていく山の手を見つめながら、「私」は青年へと成長していく―。人生と時代への諦観と進取の志に揺れる青春を緻密に描いた作家・小林信彦の自伝的傑作。【「BOOK」データベースの商品解説】
戦後、疎開先から戻った「私」の一家は、祖父の家に身を寄せた-。山の手・青山で工場を営んだ母方の祖父との交流を軸に、往時の東京に生きる「私」の、時代と人生への諦念と進取の志に揺れる青春を緻密に描いた自伝的小説。【「TRC MARC」の商品解説】
小林家の〝サーガ〟、完結編
あの戦争を境に様変わりしていく東京・山の手と明治生まれの祖父の姿。作家・小林信彦の青春時代を緻密に描く自伝的大河小説。【商品解説】
あの戦争を境に様変わりしていく東京・山の手と明治生まれの祖父の姿。作家・小林信彦の青春時代を緻密に描く自伝的大河小説。【本の内容】
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戦前から戦後への東京のスケッチ
2015/12/17 14:58
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投稿者:人麻呂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小林信彦の『日本橋バビロン』に続く、自伝的な一冊。自分の小学生から大学生への成長と、東京という町の変貌を重ね合わせた小説。小林信彦の東京への愛着は、同じ東京人にとっては深く共感できる。下町の生家と青山の実家の対比的描写は、東京に棲み続ける血をひいた者ならではの精緻さ、的確さで感銘する。中学時代に、本の万引きがバレたところでの屈辱と、引き取りにきた母方の祖父の毅然としたふるまいも忘れがたい。酸っぱくて、また苦い少年の成長の記録でもある。東京に愛憎を抱く人に、この一巻を勧めたい。