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紙の本
戦前から戦後への東京のスケッチ
2015/12/17 14:58
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投稿者:人麻呂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小林信彦の『日本橋バビロン』に続く、自伝的な一冊。自分の小学生から大学生への成長と、東京という町の変貌を重ね合わせた小説。小林信彦の東京への愛着は、同じ東京人にとっては深く共感できる。下町の生家と青山の実家の対比的描写は、東京に棲み続ける血をひいた者ならではの精緻さ、的確さで感銘する。中学時代に、本の万引きがバレたところでの屈辱と、引き取りにきた母方の祖父の毅然としたふるまいも忘れがたい。酸っぱくて、また苦い少年の成長の記録でもある。東京に愛憎を抱く人に、この一巻を勧めたい。
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