紙の本
古代ギリシャは楽しい
2017/11/12 18:19
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういう本を読むと古代ギリシャは一生遊べる娯楽の王様だと実感する。中でも本書は、新事実や斬新な解釈が多く、新鮮な感動を味わえた。ブックガイドなどここから派生するとなお良かった。続編に期待。
紙の本
カラフルな古代ギリシャが味わえます
2023/05/22 15:02
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投稿者:怜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
他所の国が勝手に漂白してしまった古代ギリシャの本当の姿はカラフルだった!という衝撃的な書き出しから世界観に引き込まれます。
ゲームや創作物で何となくわかった気になっていた古代ギリシャの神々の履歴書がとても面白いです。シシン先生の推し神ことアポロン様のページ数に愛を感じます。
初心者向けでもありつつ、参考文献がとても詳しく書かれているので、いつも手元に置いておきたくなる最高の本です。
紙の本
神様が身近になる
2017/07/21 15:57
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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代ギリシャについてわかりやすくと言うか、取っつきやすく解説してくれている本。
半分くらいは神様の紹介だけど、そもそもそこがわからないとどうしようも無い気がするのでそういうものかなと。
今まで古代ギリシャに抱いていたイメージが、この本を読むとだいぶ変わる。
結構砕けた語調の部分が有るのでそこが気になる人は気になるかも知れないけど、大体の人は読みやすい本だと思う。
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著者のツイッターもおもしろく読んでおり、書籍もやっと購入!自分の中にあいまいでモノクロなイメージとしてあった古代ギリシャの姿がまさに天然色に塗り替えられていくおもしろさ!神々の履歴書もみな個性的。そこに古代ギリシャ人の求めるものが見えてきて、とても楽しく知識が広がる本でした。「ハレイオス・ポテールと賢者の石」読んでみたい(笑)
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借りたもの。
タイトル通りの内容を、分かりやすくかつ今様の言葉で書いている良著。
オウィディウス『変身物語』以前の古代ギリシア神話についての言及、現在の遺跡のイメージが後世に拠って作られたイメージであることから始まり、神々の姿やその背景にある思想についてまで、幅広く簡潔に紹介。
履歴書風の神々プロフィールと口語調のエピソード群。
最近多い、何番煎じか分からないコミック調の雑学本にはない内容が嬉しい。
文化面もわかりやすく紹介されていた。
古代ギリシャ人が行っていた神々への供犠の内容も箇条書きで紹介。
そしてツイッターで話題になった「古代ギリシャの壁画の文字を読むために古代ギリシャ語を勉強した結果wwwwwwwww」も言及……
出典一覧もしっかりしていて感動。
ギリシア神話についての話が多いのは、それだけ古代の人々にとって神々が身近な存在であったことを感じさせる。
古代ギリシャ人と日本人の親和性――神々への信仰が生活様式、慣習として浸透していたことを指摘。多神教とはそうしたものなのかも知れないが。
とにかく、読みやすくて内容の濃い本だった。
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発売日直後に買ったのに全然レビューを書けていませんでした。。ギリシャ神話に触れたことがない初心者さんよりも、ギリシャ神話にある程度触れたことがあってだいたい分かっているよ!という方にお勧めしたい本です。私もギリシャ神話のことは昔取った杵柄で少しは知っているつもりでしたが、それでも藤村シシンさんが紹介してくれる一つ一つの事柄が新鮮で読んでいてとても楽しかったです。
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思ってたのと違う……! 古代ギリシャ神話のリアルだった。いや、その当時の人がギリシャ神とどうつきあってたって意味ではリアルなんだけど。
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映画や小説、絵画を見る上で、ギリシャ神話を知っているともっと楽しみが深まるのに、と思いつつ、詳しく知らないギリシャ神話。改めて知れればと本書を手に取った。
カジュアルに読めるギリシャ神話の入門書で、ギリシャ神話の位置づけやオリンポス12神の個性の整理に役立った。
一方で、人によっては中途半端な本かも知れないなぁと思ったのも事実。興味を引くべく(名前だけでも)有名な神のエピソードやギリシャ神話のちょっとした疑問、トリビアから入っているのだけれど、ギリシャ神話に興味を持つ人でないと、その神の名や「ちょっとした疑問」自体、全く知らないのではないかと。逆にそこそこ知っていると、整理には役だっても知識は深まらない。
とはいえ、まとめ方はユニークだし、何より最後の参考文献がすごくいい。作者が古代ギリシャの知識がなくても読める本に★を付けてくださっているのも親切。これに引っ張るための1冊だったのではないかと思うほど。そう考えると、入門書のあり方として正しいんですよね。
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ヘロドトスやホメロスやアイキュロスほかの原典に当たる根性はないけれど、それらをつまみ食いして楽しくいろいろなギリシア神話の神々の話が読めた。古代ギリシア人が政治的に得だから古代ローマに吸収されてしまって、中世ギリシア人というのはいないし現代ギリシアとは全くつながっていないこと。そもそも古代ギリシアは1500個の都市国家からなっていて統一されたことがないから古代ギリシアという国は存在しないこと。絶対的な力を持つ王がいない世界だったこと。ギリシアの建造物の白亜のイメージはつくられたものであること(パルテノン神殿の色彩は削り取られてしまっている)。古代ギリシャ文明を西洋の起源にしたてあげていること自体ヨーロッパ人の願望を実現したのかもしれない。ギリシア文明はエジプト文明をはじめアフリカやアジアに起源があり、西洋文明の出発点は古代ギリシャではなく東洋に置くべきではないのか、などなど目から鱗だった。アンドロメダもアテナも黒い肌だったかも。
で、神々は人間から見ると強大な力を持つ超越的存在だが、慈悲深いわけでもなく、ましてや人類全体を愛してもいない、って昔子ども向けの本で読んだギリシャ神話の神様のイメージそのものなので納得。とっかえひっかえ愛人をつくるし、人間を愛人にしてその後殺されても守ろうともしないし、戦争をひきおこすし疫病を流行らせるし、人を狂わすし。
しかしとっかえひっかえの最たるゼウスは、最高の位の神の子孫と主張したい、と思った各都市の人間が、結果的に浮気神話を量産することになったということで腑に落ちた。
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購入
発売日に買って即日読了してたのに記録するの忘れてた。
読みやすく分かりやすく、なおかつしっかりと学術的に書かれた古代ギリシャ入門書。よくわかる○○系の本にありがちな「このエピソード、出所はなんなの」に答える参考文献と注釈はまさに痒いところに手が届く。
大人はもちろん中高生でギリシャ神話に興味があるひとに全力でおすすめしたい…うちの館では買えなかったけど…だれかリクエストいれてくれ
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阿刀田高「ギリシア神話を知っていますか」の取っつきやすさにアカデミックの風味と最新の知見を付け加えた、大変お得な一冊。文章も軽妙で読みやすく、内容は「へぇ」に満ち溢れる。今後も同様のテーマで著作されるということなので期待したい。
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古代ギリシャの知られていない意外な真実と、そして現代日本人にもつながる共通した感性も明らかにされる、なかなか楽しい切り口の古代ギリシャについて詳しくなれる読み物でした。
色の捉えかた、「流れるもの、生きているもの」などという共通性から同じ単語を使うという感性は素敵だと思うし、蝉に感じる儚さを古代ギリシャの人々も感じていたというのは遥かなロマンチシズムを感じたり…。
そういうエピソードひとつひとつによって、かつて彼らはほんとうに存在していたんだな、という「リアルさ」が自然と浮き立ってきたように感じました。
一方でギリシア神話の神々のハチャメチャさ(そしてそれがだんだんと曲色されたものでもあるという)や、夢や生活の感性(はたらかざるものこそ人であるという)のわからなさもそれはそれで凄いなと...
古代ギリシアのあれこれを小難しくなく、ひたすら平易に楽しく解説してくれていて有難いし、すてきな本だと思いました。
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ギリシャが面白い。いろんな人が古代ギリシャの話を元ネタにしてる気がする。何かを掘り下げていくと、古代ギリシャに通じるのかな。
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ギリシャ神話のオリンポス十二神の履歴書風まとめが良かった。多くの映画やマンガ、小説のモチーフになっているギリシャ神話が、親しみやすい文章でまとめられてて入門書として良いと思う。
西洋美術を見る際に、ギリシャ神話を知っていた方が面白いので、原典を読む気が起きない人におすすめ。
古代ギリシャ文明の方は専門的な内容もあるけど、優しい文章で分かりやすい。多神教の文化なので何となく腑に落ちるわ〜。
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時間切れで、読めていないページもあるけど。
最初から、え、そうなの⁈とギリシャに対するイメージが覆りまくり。白亜の神殿のイメージが極彩色に彩られていたなんて。
そのイメージを守るために大英博物館では漂白までしたなんて!信じられない…
人間らしいイキイキとした、神々のエピソード達。ギリシャの神は人間の投影でもあるのかな?自然災害などを説明するために語られる自由な神々の行い。
ざっくばらんな語り口で、カジュアルに、お若い方でも気軽に取って楽しめる、入門書。