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紙の本
植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし (ちくまプリマー新書)
著者 稲垣 栄洋 (著)
植物とはいったいどのような生き物なのか、植物はいかにして植物になったのか、食べられる一方の植物は弱い存在なのか…。「強さとは何か」をテーマに、植物の生き方を探り、わかりや...
植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし (ちくまプリマー新書)
植物はなぜ動かないのか ──弱くて強い植物のはなし
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商品説明
植物とはいったいどのような生き物なのか、植物はいかにして植物になったのか、食べられる一方の植物は弱い存在なのか…。「強さとは何か」をテーマに、植物の生き方を探り、わかりやすく解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
厳しい自然界においては、弱そうに見える多くの動植物たちが、優れた戦略で自然を謳歌している。植物の豊かな生き方に楽しく学ぼう。【本の内容】
目次
- はじめに
- 第一章 植物はどうして動かないのか?−弱くて強い植物という生き方
- 人間こそ奇妙な生き物/植物は下等なのか?/植物と人間の共通の祖先/植物の誕生/動物と植物の間の生物/「ハテナ」という生き物/「分類」は人間が決めたもの/リンネが作った分類/種とは何か?/形も大きさも自由自在/植物は繰り返し構造/部分から全体が再生する/★第一章のまとめ 植物は動かない
- 第二章 植物という生き物はどのように生まれたのか?−弱くて強い植物の進化
- 陸上植物の祖先/植物の上陸/根も葉もない植物/植物の上陸によって、地上に生態系ができた/植物が持つ二つの世代/コケとシダのちがい/種子植物の進化/乾燥への適応/種子という移動カプセル/★第二章のまとめ 植物は環境の破壊者だった?
- 第三章 どうして恐竜は滅んだのか?−弱くて強い花の誕生
- 被子植物の劇的な進化/進化のスピードが加速した/美しき花の誕生/昆虫も進化を遂げた/複雑な花の形のひみつ/果実の誕生/鳥の発達/果実を餌にした哺乳類/導管の発達/木と草は、どちらが新しい?/命短く進化する/死を創りだした者/死というシステム/追いやられた恐竜たち/新しいものが良いとは限らない/御神木にはスギが多い理由/植物の進化/★第三章のまとめ 花は誰がために咲く
- 第四章 植物は食べられ放題なのか?−弱くて強い植物の防衛戦略
- 食物連鎖の底辺の存在/食べられないための工夫/毒に対する草食動物の進化/草食動物の進化/苦味がうまいという奇妙な動物/どうして有毒植物は少ないのか?/草原の植物の進化/身を低くして身を守る/栄養のない植物/草食動物の反撃/草食動物が巨大な理由/単子葉植物の進化/単子葉植物と双子葉植物/単子葉は「ひげ根」の理由/敵を味方につける/人間という存在/★第四章のまとめ 競争の先にある共存
- 第五章 生物にとって「強さ」とは何か?−弱くて強い植物のニッチ戦略
著者紹介
稲垣 栄洋
- 略歴
- 〈稲垣栄洋〉1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。静岡大学大学院教授。専攻は雑草生態学。著書に「身近な雑草の愉快な生きかた」「弱者の戦略」など。
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紙の本
コペる
2022/09/12 01:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「植物も動物も細胞」「地球の先輩」
くらいの前提を持って読んだけれどもそれを超える話だった。
首長竜も多くいた恐竜時代に比べて、
高い所の餌を専門にする草食動物はキリンくらいだな、
というのは思ったことはあるけれど、
(その頃は今と重力が違ったという説もあるけれど)
食物連鎖の基盤にあたる植物に嫌われると
動物は生きることすらできないということは、
言われれば当然だけれど考えたことがなかった。
外来種の話もあったけれど、
タンポポの話も単純に考えてしまっていたので、
まだまだ世界は広い。
紙の本
わかりやすく面白い植物の深い話
2020/07/12 19:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白くまJr. - この投稿者のレビュー一覧を見る
植物への深い知識と愛が感じられる。
この作者の本は数冊読んだが、これが一番好きです。
中学1年で学ぶ被子植物、裸子植物、シダ類など、教科書よりこの本を読んだほうが、ずっとわかりやすく、ためになると思った。
生物は暗記だけでなく、ストーリーを教えてくれたら、もっと興味をもつ学生が増えそうだ。
紙の本
植物の生き方から著者が学んだこと:「強さとはなにか」。
2016/07/28 09:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
植物、それも誰もが知っているようなものについて、一寸知識を増やしてくれるわかりやすくて楽しい文章をたくさん書いている著者。本書はもう一歩植物の性質に踏みこみ、長年の植物との付き合いの中で考えたことをまとめた「エッセー」という雰囲気です。植物紹介の向こう側に、「生き方」「存在」などの哲学的な考察が入ってきます。
「雑草」というと「強い」イメージを感じることも多そうですが、実際にはどうなのか。砂漠で生きているサボテンの例がありますが、彼らは「競争に強い」というより「競争には弱いが耐える力が強い」と考えることもできる。
植物の進化の話・光合成能力の話など、知識として読む部分もあるけれども「オンリーワンであることがナンバーワンにもつながる」とか「正面から戦わなくても、生き残り方法はいろいろ」とかの「人生訓」的な言葉もたくさん出てきます。あとがきの一部では「雑草が語った言葉」としてこんな言葉もありました。『生きているものに弱いものなどない。ただ「弱さ」を読み間違えると自分は弱いと思えてくる』。
これは「逆もまた真」なのでしょうか。『生きている存在に強いものなどない。「強さ」を読み間違えると自分は強いと思えてくる』ということもあるでしょうか?
「強い」とか「弱い」という言葉は主観的な表現の言葉でもあるので、さまざまな解釈が成り立ってしまう。それだけのことかもしれませんが、やっぱり「人生訓」のように読めてしまう「植物の本」です。
紙の本
植物に学ぶ
2017/01/31 22:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:でぃー - この投稿者のレビュー一覧を見る
植物という生き物から我々の生き方について考えることもできる。ゴキブリの話も少し書かれているが、その部分は大変興味深いのでぜひ