恋の傷あと （新書館ディアプラス文庫）

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投稿者：冬みかん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

いつもの安西先生の作品より人物の掘り下げが浅いように感じました。あっさりくっつきすぎというか。とはいえ読ませるお話には違いなく、楽しめました。

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投稿者：てひう　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

冒頭、主人公がいきなりトラブルに巻き込まれれば、決着をみるまで止まれない。
安西リカさん、こういうダークっぽいのも書くんだなあと思ったが、終わってみたら甘かった。
最初、暗雲立ち込めるグレーで始まるので、解決後の様子が余計にまぶしかったのかもしれない。
安西さんのあとがきはいつも楽しみ。高久尚子さんのイラストあり。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

妻を寝取られた男である橋口
橋口の妻を寝取った男と同棲していた未知也
接点がなく生きてきた二人が出会い、
このろくでなしな男である恭平を一緒に探すことになる。
この恭平のろくでなし度が半端ない
すごいろくでなしなのですが小物感も満載的な。

未知也は環境が良くない生育をしてきたが
お金儲け（当たるものを見分ける）才覚はあって経済的には成功している。
でも、生来の寂しがり屋（寂しくて寂しくて仕方ないって表現されているシーンは切ない）
そのせいか顔は良いけれど、だめな男にひっかかってしまう。
橋口は橋口でなんとなく流れのままに結婚したけれど
妻との関係は「どうしても」なところはない。
でも、寝取られた末に妊娠させられて、離婚までしたのに
元妻を傷つけた恭平を殴らずにはいられない気持ちを持つような男

そんな二人が成り行きで一緒に生活し、
恭平を探していく課程はリズム感があってするすると読み進めていける。
そしてその中で育つ未知也の橋口への気持ちがすんなり伝わってくる。
そんな気持ちに飲み込まれるようにって見える橋口の気持ちは
実はお土産を買う行為を続けることで日々育っていったのだろうなぁと思うのだ。
だから二人の成り行きは納得だし、性急にも思わない。

ただ、物語としては
恭平の未来にはちょっと納得感が持てない。
未知也や橋口にとっては良いのだろうけれど。
（未知也は損失を補える才覚もあるし）
橋口の妻は心身共に傷つき、
ほかの女性（男性も含む）も精神的金銭的被害を受けているのに
そんなゆるくて良いのかみたいな釈然としなさ加減
（ヤミ金やヤクザに関しては被害被ろうと問題ありません）
もやもやが残る
さらに未知也の両親に対する罪悪感みたいなものも･･･
多少大目に見ても客観的にはろくでもない両親かと。

とはいえ、寂しがり屋と今まで情熱的に相手を希求できなかった橋口が
お互いを求めてお互いを手に入れられたのは幸いです。
いつまでも小さなお土産を買ってきて欲しいです。

☆3.5

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投稿者：M★　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

同棲していた恋人噂を辿る話
独りでいることが嫌いな主人公が、
深い詮索をせず家に引き込んだ相手が、突然失踪。

相手が登場しない噂話形式の「みなとのヨーコ」スタイルのまま終わるのかと思ったら、
オチがちゃんとついた結末だった。

未知也：独りで居たくない寂しがり。
　　自宅で株取引等で稼いでいる。

恭平：未知也が同棲していた男。　突然蒸発。
　　本命の女の為に、嘘を吐いて金を稼ぎ歩いていた。

原口：或る日乗り込んできて、恭平を出せと、詰め寄る。
　恭平は、別れた妻を妊娠させ且つ妻名義の借金を勝手に作り、失踪

原口と二人、噂を辿って、恭平を探す物語。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

未知也は妻を妊娠させた浮気相手を探しに来た橋口と一緒に、色々ヤバそうな事情を抱え姿を消した元カレを探すことに。
生まれも育ってきた環境もあまりに違い過ぎる二人なのだが同居していくうちに…
ガサツで恋愛下手の橋口がちょっとしたお土産を毎日買って帰ってくれたりするところや、それを密かに期待する未知也、そんな二人が可愛い。

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投稿者：まぐろ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

共通の男（クズ）を通じて知り合った2人が恋に落ちるお話。
未知也の境遇がただただせつない。
淋しさを埋めるのって難しいですよね。
安西先生の文章は共感できる部分が多いから好きです。
未知也が橋口に出会えてよかったね、と心から思える。
2人のいちゃいちゃがもっと読みたくなりました。